キャリアプランは立てている? 先輩社会人のキャリアに関する意識調査

社会人になるにあたり、ご自身のキャリアついて考え始めた方も多いはず。例えば、「起業を目指し、5年は企業で修行する」「5年でリーダーになる」といった具体的な目標がある方ほど、「キャリアをプランニングする」という考え方に気づけたのではないでしょうか? 企業によっては入社から数年後に、その後に進むキャリアの選択を迫られることもあるのです。

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そこで20代がメインのビジネスパーソン466人を対象に、『キャリアに関するアンケート』(※)を行いました。キャリアを考える上で、30歳はひとつの区切り。日々に追われて先のことまで考えられないという方も、20代でどの程度キャリアを意識しておいたら迷わずに済むのか、ぜひ参考にしてみてください。

(※調査方法/インターネットリサーチ 期間/2015年3月26日)

約半数がキャリアを意識。うち4割が具体的なキャリアプランも!

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まずQ1で、キャリアについて意識しているかどうかを聞きました。「意識している」「やや意識している」という回答を合わせると、49.7%です。つまり、20代の約半数が、多少なりともキャリアを意識していることがわかりました。20代はまだ目前のこと一生懸命であり、そんな状況であっても「自分がどうなりたいか」というビジョンを持っておくことは、とても大切です。

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そこでQ2で、その「意識している」と回答した層に「具体的なキャリアプランを立てているか」を伺ったところ、40.1%という結果にキャリアを意識しているものの、具体的なステップなどまでイメージできている層は、約4割にとどまっています。ちなみに20代前半だけに限定してみると、20代全体よりもその割合は低く、35.5%。年齢とともに仕事での経験が増えていくに伴ない、自分がどう成長したいのかを俯瞰して考える余裕が生まれ、必然的にキャリアへの意識も高まっていくと考えられます。

イメージしているキャリアプランは「5年以内」が73.1%!

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それでは、一体何年先までのキャリアプランを意識したらよいのでしょうか? Q3の結果を示したグラフをご覧ください。「3年先以内」を含め、「5年先以内」をイメージしている先輩は、なんと73.1%にも! また「10年先以内」と、長期的なイメージをお持ちの方も21.5%と、2ケタを占めています。イメージしている期間が短い場合には、具体的にどうしたらよいかという行動や方法を考えやすく、努力すべきことが定めやすいかもしれません。自分が伸ばしたいと考えているスキルや能力など、注力すべきことが認識しやすくなりそう。逆に長い場合には、最終的な目標を定め、そこまでのマイルストーンや道筋をフレキシブルに考えることができるかもしれません。いくつかの道筋の存在を知り、自分や状況にあった山の登り方をすればよいため、仮に最終的な目標を達成できる可能性が高まるのではないでしょうか? 最終的な目標を意識することで、遠回りを回避でき、また予想外に進めなくなった場合にも、その時点で最適な次の道筋を見つけやすいはず。何より、最終的な目標をあきらめてしまうことがなさそう。
まだベースキャリアを積んでいる最中ともいえる20代ですが、ある程度「自分がどうなりたいか」のイメージを持っておくことで、進む方向を定める有効な判断軸にできそうです。

3年後にマネージャー、5年後に独立? 先輩のキャリアプランを拝見!

多くの人が見据えている期間はわかりましたが、具体的にどのようなキャリアプランを描いているのでしょうか? フリーコメントから一部をご紹介します。

・1年後/1人でバリバリ仕事がしたい
・1年後/職階を上げたい
・1年後/新しい会社で、興味のある貿易関連の仕事に携わりたい
・3年後/チームリーダー、マネージャー、主任になる
・3年後/まったく違う業種へ転職していたい
・3年後/それまでに国際複合輸送士の資格をとり、専門知識に困らない状態に
・3年後/ケアマネジャー資格を取りたい
・4年後/今の会社を辞めて、海外へ留学したい
・5年後/海外の仕事を軌道に乗せて後身に譲り、自分は独立
・5年後/グローバルプロジェクトの中心になりたい
・5年後/係長、部長、管理職にキャリアアップ、周りを活かせるような立場に
・5年後/結婚してパート勤務をしていたい
・10年後/教育関係で起業をしていたい
・10年後/それまでに独立、開業したい
・20年後/退社して、ゲストハウスを運営

「キャリアプラン」というと、きっちりした計画のような印象を受けがち。いきなりキャリアプランを立てることに抵抗のある方は、気楽に「いつまでにどうなりたいか」をどんどん書き出してみてはいかがでしょう。その後、優先順位や順序を整えれば、一気に現実味のあるキャリアプランに。また、日々の仕事の中で面白いと思ったことが何か、得手・不得手が何かという観点から、将来的にどうなりたいかを一旦立てて、時々見直してみるのもひとつの手です。とはいえ、企業の事情や成長スピードなどの問題で、キャリアプランの通りにいかないこともあると心得て。そんな時にも、何が目標で、何に主軸を置くのかが分かっていれば、調整や次の対応が明確です。軌道修正をするにしても、役立つに違いありません。

WRITING 田中美穂

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