【社会人1年目は要注意!】もしかして五月病?心理学博士が教える「予防法」と「対処法」

もうすぐゴールデンウイーク!久々の長期休暇を心待ちにしている人は多いことでしょう。しかし、ゴールデンウイーク中に今までの疲れが一気に出て、休み明けになかなかペースが戻らず、心身に不調をきたしてしまうケースがあります。これらの症状を総称して「五月病」と呼びます。

自分には関係ない・・・と思うかもしれませんが、実は社会人1年目は特に、五月病になりやすいのだとか!
そこで、心理学博士の伊東明先生に、新社会人の皆さんに向けて「五月病の予防法」と「なってしまった時の対処法」を教えてもらいました。

f:id:itorikoitoriko:20150422124103j:plain

■まずは「誰にでも起こり得ること」と認識しよう

 基本的に、人は「変化」に弱い動物です。たとえ、昇進や結婚、引っ越しなどといったポジティブな変化であっても、ストレスを覚えるものなのです。

 ましてや新社会人は、今までとは違う時間に起きて、満員電車に揺られ、初めての仕事に取り組み・・・と、自身を取り巻く環境全てが新しく変化しています。知らず知らずのうちに毎日、大きなストレスを受け続けています。
 しかも、OJTを含む新入社員研修や配属後の業務を通じて、「まだまだ使い物にならない自分」を実感している人も多いはず。電話を取るのにも緊張してしまう自分に、自己否定感を覚えている人もいるでしょう。

 つまり、新社会人は入社してから今までの1カ月間で、自分で思っているよりもずっと、体力的にも心理的にも大きなストレスを受けているのです。ランナーズハイと一緒で、走っているとき(=働いているとき)はそう疲れを感じないものですが、ゴールデンウイークという初めての長期休暇を機に立ち止まったとたん、ガクンとくるのは当たり前のことなのです。

 なので、まずは「連休明けにガクっとくるのは当然のこと」と認識しておきましょう。認識していないと、「あれ?なぜこんなにやる気が出ないんだろう?」とパニックになりますが、「誰にでも起こりえることであり、社会人の通過儀礼である」と捉えておけば、気持ちが楽になります。もし五月病にならなかったらラッキー!ぐらいの気持ちでいるのがいいでしょう。

■連休中、毎日ダラダラするのは×。メリハリを持った過ごし方を

 五月病の発症率を下げたい場合は、ゴールデンウイークの過ごし方を考えましょう。「この1カ月疲れたから、とにかく休みたい・・・」と予定も入れずにダラダラ過ごしてしまうと、これまた極端な生活リズムの変化につながり、休み明けの職場復帰が辛くなります。

 オススメなのは、「完全な休息日」「遠出する日」「近場に外出する日」をバランスよく入れること。生活リズムが崩れにくく、リフレッシュにもつながります。
 また、自分なりの「リチュアル」を取り入れるのもいいでしょう。リチュアル(ritual)とは「儀式」の意味で、「勝負の前にはゲン担ぎでトンカツを食べる」みたいなもの。自分の気持ちがアガるもの・・・例えば海を見ると気持ちが晴れる人であれば海に行く、焼き肉を食べればアガるという人は焼き肉を食べに行く、などの予定を組み入れるといいでしょう。これは、連休中に限らず、「気分が落ちたな~」というときに取り入れると、気持ちを切り替えるいいキッカケになります。

■それでもなってしまったら・・・友人などに気持ちを吐き出す

f:id:itorikoitoriko:20150422124104j:plain

 五月病は必ず来るものと認識する、ゴールデンウイーク中をバランスよく過ごす――を実践しても、やる気が全く起きず、なかなか浮上できない・・・という場合もあるでしょう。そんなときは、無理に前向きになろうとせず、大学時代の友人などに会って吐き出すことをお勧めします。職場の人には言えないしんどい気持ちを思い切り吐き出させてもらい、「大変だね」と言ってもらうだけで、気分はぐんと晴れるはずです。

 真面目な人ほど弱音を吐かず、自力で何とかしようともがきますが、人のメンタリティはすぐにはがらりと変わらないもの。無理に頑張ろうとしても頑張り切れず、結果自己嫌悪を覚える・・・という悪循環に陥ってしまいます。でも、その逆も然りで、「落ち込んだ気持ちをずっと維持し続ける」というのも難しいものなのです。こういう時期もあるよね!と受け止めてマイペースで過ごしていれば、ふと気付いたときにはネガティブな気持ちがなくなっているはずですよ。

f:id:itorikoitoriko:20150422124843j:plain

伊東 明さん
(株)東京心理コンサルティング代表。ビジネス心理学および男性・女性心理学を専門とし、企業研修やコンサルティング、メディア出演や雑誌連載などで幅広く活躍中。『気にしすぎ症候群』(小学館)、『恋愛依存症:苦しい恋から抜け出せない人たち』(実業之日本社)など、80冊以上の著作がある。

EDIT&WRITING:伊藤理子

Pagetop