安定性を測る26のチェックポイント：新しい企業／リクナビＮＥＸＴ[転職サイト]

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１：	確かな理念があり、明示しているか

２：	商品やサービスに独自性があるか

３：	経営者に営業力があるか

４：	売り上げはちゃんと伸びているか

５：	新しい商品やサービス展開の計画があるか

創業して間もない会社は将来を占う判断材料になる過去の実績やデータが少ない。安定的に伸びていける会社かどうか。見分けるポイントをプロが伝授します。

　創業して間もない企業の場合、確かな理念があるか、サービスに独自性があるかは、今後を占う重要なポイントだ。また、大手系列か独立系かという資本関係にも注目してほしいと、レオス・キャピタルワークス代表取締役社長の藤野英人氏はいう。

　「大手の子会社は、資金力はあるが古い体質を受け継いで、革新的なサービスを生み出せない場合もある。一方で、独立系は自由な経営はできるが、資金力に不安がある場合、経営者の手腕が重要になります。いずれにせよ、会社のサイトを隅々まで読むことが基本。大手系列の場合は特に、新しいサービスを積極的に展開しているか確認してください」
　独立系に重要な経営力は、「経営者の職務経歴から推察可能。今の事業と関連する業界や市場の経験があることがポイント」と帝国データバンクの山縣聡氏はいう。会社のサイトで調べるほか、面接で確認したい。

　その一方で、転職先選びには、投資先を見るときと決定的に異なるポイントがあると、藤野氏は指摘する。

　「創業３年以内の場合、社員数が少ない会社がほとんど。人間関係が密なだけに、自分と合う会社かどうかが重要になります。中でも決定的なのが、経営者との相性です」
　経営力だけでなく、伸び伸びと働ける会社かという視点も忘れずに、慎重な会社選びをしたい。

　「創業して間もない企業の場合、経営者の理念と能力が会社の今後を左右します。中には『もうかりそうだから』といった動機だけで起業する経営者もいる。この場合、将来的に事業を売却してしまうこともあり得ます」
と藤野氏は指摘し、会社のサイトを見ることを勧める。
　「サイトには、設立の目的や事業の理念に触れている個所が必ずあるはず。書かれていなければ、理念があるか疑った方がいい。もちろん、下調べをもとに、面接で経営者に理念を確認することも大切です」

　「ブームに乗りモノマネ気分で参入するベンチャーは、長続きしない」というのは、山縣氏だ。
　「会社のウェブサイトでサービス内容をよく読んでみるほか、一般消費者向けの商品なら、実際に利用してみるといい。競合他社と比較することがポイントです」

　「創業期はトップ自らが営業し実績の基礎をつくる時期。経営者の営業力は、職務経歴から推し量ることができる。
　「『以前は何をしていらしたのですか』と、質問してみるといい。いちばんいいのは、同業界の経験があること。市場を熟知しているだけでなく、販路となる人脈を持っていることが考えられます。また、高い営業成績を挙げた経験があれば、今後の安定成長もある程度予測できます」（山縣氏）

　「売り上げが順調に伸びていれば、投資家なり銀行なり、その会社を支援する人が必ず現れます。設立以来の売上高の推移はぜひ質問してほしい。質問に嫌な顔をするようなら、今後の安定性も疑わしいです」（藤野氏）
念を入れるなら、情報のウラも取っておきたい。各種の会社情報サービスなどを利用するといいだろう。

帝国データバンクでは、１社480円で企業情報を入手できる個人向けインターネットサービス「ＴＤＢ会社情報」（約123万社収録）を提供。iモードでも利用可能だ。

http://www.tdb.co.jp/

　事業の柱を３つ持つことが安定成長の条件といわれる。創業からどれだけ早く３本柱をつくれるかは、見極めたい点だ。
　「予定している商品やサービスの新たな展開には何があるかを質問するといいでしょう。それが机上の空論でないか、確認することも必要。今どのような準備をしているかも、併せて質問してください」（山縣氏）

・企業リサーチのプロ	山縣聡氏	・株式運用のプロ	藤野英人氏
・成長企業発掘のプロ	小野将希氏	・経営コンサルティングのプロ	井田修氏