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安定性を測る5つのコツ
チェックポイントの数々をさっそく応用するぞというアナタ、ちょっと待った!
勢いづいて落とし穴にハマらぬよう、最後にコツを紹介しましょう。
情報が手に入らないと嘆く前に手に入れる努力をする
 「私はプロの投資家だから、特別な情報を持っていると思われがちですが、99%は公開情報で仕事をしています。大切な情報のほとんどは、公開されていると思った方がいいですね。例えば自動車を買うときを思い浮かべてください。車雑誌で研究する、ディーラーで試乗する、競合車と乗り比べるなど、いろんな情報収集をするはず。転職も、同じくらいの手間はかけるべき」(藤野氏)
 確かに、車は買い替えが可能だが、転職は何度も繰り返すわけにはいかない。手間暇を惜しまないことが、安定性を測るための最低条件といえそうだ。
ひとつの情報で判断しない。さまざまな角度から情報収集することが大切
 立派なビルに入っているから、経営者に熱意があるからなど、何か一つがよいと、すべてがよく見えることはないだろうか。これは判断を誤る最も多いパターンの一つだ。インターネットで検索する、ツテをたどって関係者を探すなど情報源を多く持ち、さまざまな観点で判断することが大切だ。
 「そのときに、情報を素直に信じることと疑ってかかること、この2つの矛盾した立場から見てほしい。とかく人は、どちらかに偏りがちなのです。それぞれの視点に立って、どう判断すべきか、とことん悩んだ先に答えが見えるはずです」(藤野氏)
業績や給与の高さだけで判断しない。自分が成長できる会社かも見極める
 「今、もうかっているから応募する。今、給料がいいから転職するというのは、最も危ないパターンです。今の好調が、将来の安定性を保証するわけではないことは、理解しておいた方がいいでしょう」(井田氏)
 仮に運よくその会社が安定成長を続けたとしても、働く動機が給与だけでは、仕事で何かの壁にぶつかったときに乗り越えられなくなる。やりがいにつながる職場かどうかは、必ず見極めておきたい。
 「中でも大切なのは、経営理念に共感できるかということ。応募の事前調査や面接を通して、理念は必ず確認してください」(山縣氏)
安定性をずっと先まで見通すことはムリ。リスクマネジメントも意識する
 4人のプロに、将来はどれくらい先まで見通せるかを質問した。その見解はさまざまだったが、共通するのは「未来永劫、安定しているといえる企業はない」ということ。
 「投資先との面談では、『この事業計画がダメだったときには、どうするのか』を必ず質問します。転職も同じ。入社後に環境が変わった場合にどうするかを、考えておいた方がいいでしょう」(小野氏)
 転職先の経営は自分が支えるという意気込みで臨む、どこでも通用する人材になるなど、選択肢はいろいろあるだろう。ポイントは、リスクマネジメントを意識することだ。
最後に決めるのは自分自身。外せないポイントを5つ持っておこう
 後悔しない転職に大切なのは、自らの責任において、決めることだ。
 「応募先を慎重に選ぶなら、少しでも引っかかる会社は、応募を考え直した方がいいと思います。といっても、100点満点の企業はないかもしれない。これだけは外せないと決めたチェックポイントを5つくらい意識して、それを満たしているかで判断するといいでしょう」(井田氏)
 「転職に限らず、自ら決断する訓練を積むことをお勧めします。その過程を通して感性が養われるし、決断力も高まる。結果的に成長につながるのです」
(藤野氏)
 心に留めておきたいアドバイスだ。
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