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まだまだ働きたいママを悩ませる「二人目のジレンマ」

働くママたちのコラム

こんにちは、ワーママと呼ばれるとちょっとイラっとする朝倉A子です。
ワーク中はママであることを忘れたいのに「働くママ」ってなあに、私はいったい誰なわけ。と思ったりするのですが皆さんはいかがですか。

さて、そんなワーキングマザートークにしばしおつきあいください。

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妊娠と産休と昇進試験

第二子を妊娠した時。

「あっ、昇進試験を受けそびれる

喜びの一方で、頭の中を占めたのはそんなことでした。

私の勤め先は古いメーカーです。年度に一回、成果への「評価」が出て、その「評価」の二年分の合計が基準値を超えていれば、昇進試験への切符が手に入ります。

昇進試験は毎年1~3月に実施されます。これと出産予定がドンかぶりだったのです。

私はこの年度末に試験を受けさせてもらうことになっており、それを見越して前年度に上司がいい評価をくれました。上の子を育てながら働いていた中での評価だったので、ありがたかったです。

これは試験を受けて、受からなきゃ!そう思っていた矢先の妊娠でした。

とはいえアクシデントではなく計画妊娠です。昇進試験のことは頭にあったものの、子作りはそれが終わってから、なんて余裕こいていられる年齢でもなく、かといって「あっ、子作り中なんで成績とか、いいです」なんて無欲になれるわけもない。そもそも子作りというのは非常にプライベートな話なため会社ではしづらいし、授からなかったらやっぱり昇進したい。

そんな葛藤の中での高評価、からの妊娠でした。

そもそも自分の今の昇進レベルって?

私がこのタイミングで受けようとしていた試験は、同じ年次の社員と比べたら遅いです。ちょうど三年ほど遅い感じで、その遅さは一人目の産休+産休明けに二年分の評価を貯める期間という計算で、自分の中では仕方ないものと納得できていました。

が、今年度末の試験を逃すと、もう一回この「三年の遅れ」を経験することになる…。それってもう、私としてはこの会社で働いていくモチベーションを保てるかどうか怪しいレベル。

昇進ばかりがやりがいとは思いませんが、会社が従業員に与えられる「貢献へのお礼」のようなものって、結局お金かポジションしかないと私は思うのですよね。それなりに全力で働いてきている分、やっぱり何か欲しい…と切なく思うわけです。

私の勤務はフルタイムです、念のため。

そういうわけで考えた

考えました、せめて前年度もらった評価を無駄にしないようにしたい。
運の悪いことにかなりひどいつわりに襲われ、夏以降は出社できない日が続きました。年末には産休に入ってしまうし、当年度の評価はさすがにあきらめるとして、昇進の切符を手に入れるには、過去二年分の評価の合計が…

 前年度 ◎

 今年度 × 

あれっ、…もうダメじゃね?(合格ラインは◎+〇くらいだと思ってください)

ウルトラCで、今年度は途中から産休に入るから評価対象としない、といったことがありえればと思い一応確認したところ、「年度内50日間以上出勤していたらその年度は評価対象とみなす」とのこと。

ああー、完全に今年度も評価対象だ、終わった。

意外と知らない会社の制度

そして、ちょっと待てよと我に返る。そんなルール、初めて知った。つまり半端に育休から復帰したら、その半端な期間も評価対象になってしまうということだ。

私の会社では、育休は出産日から一年間。

たとえば1月に復帰する人がいるとしたら、体調の不安定な赤子を抱えて遅刻したり早退したりが多くなる2~3月が評価対象となる。結果、産休直前の年度にいい評価を取っていたとしても、それを帳消しにしてしまうかもしれないということですね。

あっぶねー!って私にはもう関係ないけど!涙

葛藤:それでもこの会社で働き続けるのか

解決法があるわけでもなく、せっかくの子供をお腹に入れたまま「タイミングが…」などと考えるのも嫌なので、今年度の試験と前年度の高評価は綺麗さっぱり忘れよう、と思っています。

が、この育休が明けたらさすがにフルタイムは厳しいなあという環境ですし、実態として、時短中の女性社員にいい成績は与えられていないことも知っています。(と言ったら上司より「そんなことないよ、制度上は」とのこと。当たり前だ、制度でそれを封じてたらとんでもない企業だわ!)すなわち私は今後、上にあがることはないのでしょう。

そう思うと、もう転職するか専業になるかを本気で考えるわけです。同じ年次の人に負けるのが嫌とか、決してそういうことではない、それはわかってほしい。

ここで働いていても、昇進という形では私はもう報われない、なぜなら子供を産んだから…。そういうむなしさに襲われるという話です。

一人目の時には感じなかった苦痛

どうして「二人目」で急に葛藤を抱えるようになったのか?それはシンプルに、年齢のせいだと思います。

子供を持っても仕事をあきらめる必要はないのだと、一人目の育休から復帰した時は思いました。けれど二人目が見えてきた時、あきらめなくてもいいが、手に入れられるものには制限があるという現実に直面したのです。

一人目の時より自分の年次も上がっている分、仕事の幅も広がり責任も大きい。それだけに同年代とのポジションの差が目立ってきます。出来得る限りの成果を上げたとしても、この差が今後詰まることはない、つまり仕事人としての私の評価はもう打ち止め、と考えると、やはり絶望します。

子供を作るのをもう少し後にする、という選択肢がなかったのも、私の場合、年齢によるところが大きい。その上で子供を作る方を自分で選んだのですから、文句を言う立場にはないのでしょう。でもやはり葛藤はあるのです。

こういうもやもやを感じたことがあるのは私だけではないはず。考えてどうにかなるものでもない、だけど考えずにはいられないのです。どうしたらよかったのか?他にいい方法があったのか?今後どういうモチベーションで働いていけばいいのか?

 

まあとりあえずできることとして、そんな葛藤に出会ったことを会社に伝えたいと思っています。以前勤めていた会社には、一年間の産育休期間のうち、どこに出産日を置くかを本人が決められるという制度がありました。そういう自由があれば、産前に体調が悪く、仕事でパフォーマンスを出せないと判断したら休むことができる(=評価対象期間から抜けられる)可能性がある。たとえばそんな制度も検討してはもらえないかな、と思うのです。

我が社も流行りに乗ってダイバーシティとか女性の活用とか叫んでいるので、もしかしたら聞く耳をもってもらえるかもしれない。

 

現実問題、女性は「出産と就業」の両立くらいまでは手に入れられる環境にきていますが、「出産と充実した仕事人生」を両方選べるところには、よほどのスーパーウーマンでない限り達していないと感じています(またそういう女性ばかりメディアで取り上げられるんだよなあ、普通は真似できないっての)。けれど、出産しても仕事にやりがいを感じたい女性は多いはず。どちらも手に入れられる環境に、少しでも近づいていけるといいですね。

えー、それからひとつ学んだのは、会社の制度は調べておくべき、ということです。クーポンやポイントカードに興味がない延長で(?)、人事制度や福利厚生に無関心だった私ですが、やはり無知だと余計な損をする可能性があると気づきました、ハイ。

 

ではまた次回!

朝倉A子

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30代半ば、メーカーに勤務する5歳男児の母。
最近はマーケティングと名のつく部署をうろうろしています。
三度の飯より本が好き。今読んでいるのは今ごろ『エンダーのゲーム』(旧訳版)!

 

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