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リクナビNEXTジャーナル

キャリア・ビジネスの情報満載【リクナビNEXTジャーナル】

仕事と育児の両立、私は頑張ってないって胸張って言いたい。

働くママたちのコラム

仕事と育児の両立ってのをやっていると、まあ次から次へと困難が降りかかってくるものだ。

私も現在、仕事をしながら2歳の娘を育てているが、あの“お子様”とかいうやつは、仕事が忙しいときに限って熱を出すし、こちらが腕によりをかけた料理は一口も食べないし(焼いただけのウインナーは食べる)、朝急いでいるときは決まってダンゴムシになって動かなくなる。

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やはり普通に仕事をするのとは違って体力も消耗するし、イレギュラーな問題が起きて予定は崩れるし、会社には気を使うし、子どもと会えない時間が増えることでの不安なんかもあるし etc.…で、両立ならではの大変さというのは当然あるだろう。

そして、このような大変な状況に身を置くと、私たちはすぐに「頑張ってしまう」のだ。

 

頑張る
【意味】困難にめげないで我慢してやり抜く。

 

「頑張らないと乗り越えられない」という思いがあったり、「頑張るのはいいことだ」という風潮があったり、場合によっては「頑張ってる自分かっこいい」などと思うことすらあるのかもしれない。

しかし私は、それがどうしてもいいことだとは思えないのだ。

なぜなら、「自分が頑張ること」と、それが「自分や子どものためになるかどうか」というのは、まったく別の話だと思うからである。

なので、仕事と育児の両立、特に育児に関しては、頑張る必要などまったくないし、むしろ頑張らない方がいいとすら思っている。

私にもかつて、「頑張らなきゃ!」と肩肘張っているときがあった。

当時の私の中には、「母親とはこうあるべき」という強い思い込みがあり、誰に頼まれたわけでもないのに、「子どものために、家族のために」といって、あれもやらなきゃ! これもやらなきゃ! とがむしゃらに頑張っていた。

「9時には娘を寝かせてあげなきゃ」という思いから、いつまでもノロノロとごはんを食べ続ける娘にイライラすることもあった。
子どもに対して、「私も頑張ってるんだからあなたも頑張って」という軽い強要になっていたかもしれない。

出産前とは違い、仕事に時間制限(お迎えの時間)がついてしまったことも私を焦らせた。

周囲の人間から、「そんなに無理しなくていいよ」なんて言葉をかけられようものなら、「私以外に誰がやるっていうのよ!!」と当たり散らしたい気分だった。

私はまるでパンパンに膨れあがった風船のように、いつ破裂するかも分からない危うさを抱えながら、それでも頑張らなければという思いで毎日を過ごしていた。

当然、風船はすぐに割れてしまった。

私は仕事も育児も嫌いになって、何もかもが辛くなっていた。

もう何もしたくないと、座ったまま動けなくなってしまった私に、「ママーママー」と呼びかける娘をうるさいと思った。

すると、呼びかけに反応しない私を不思議に思った娘が、私の顔を覗き込んできた。
まだ言葉も話せぬ彼女の顔には、心配の色が浮かんでいた。

「ママ?」

私はそのときハッとして、あふれてくる涙を止めることができなかった。
今まで、一番大切なものをないがしろにしてしまっていたことに気づいたのだ。

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娘の笑顔。

それが守れなくて、今の生活になんの意味があるのだ。

私はこの子を笑顔にする、一番簡単な方法だって知っていたはずなのに。

今の生活に必要なのは、「私が頑張ること」なんかではなかった。

 

「私が笑っていること」だったのだ。

**

その日、忙しかった仕事が無事ひと段落ついた私は、娘を自転車に乗せ、インディ・ジョーンズのテーマを歌いながら近所のうどん屋(娘と私の大好物)へと向かった。
出がけに洗濯物の山がこちらを睨んできた気がしたが、きっと“明日やる気が出た私”が戦ってくれると思ったので見ないことにした。(もしかしたら“明後日の私”かもしれないが)

私が「笑っていよう」と決めた日から、しばらくが経っていた。

私は「やらなければならないこと」に縛られるのをやめ、「やりたいこと」を優先するようになった。
やりたいことをやってリズムを作れば、他のこともわりとサクサク進むので実は効率が良かったりする。(そもそもやらなければならないことの9割は幻想だった)

今の私は、バリバリのキャリアウーマンでもなければ、自分が思い描いていた“いい母親”でもない。
「笑っていること」を最優先させるため、「いかに頑張らないで済むか?」なんていうことを日々考えながら過ごしている。

そんな今の私の生活を、以前の「何も考えずに頑張っていたときの自分」が見たら、「何を甘いこと言ってるんだ」と咎めるかもしれない。

だけど、これでいいのだ。

なぜなら私たちは今、うどんを頬張った口からこぼれる笑みを、どうやっても抑えることができないのだ。

仕事も育児も、「やりたいからやってる」と自信を持って言える自分が、そこにいるのだ。

仕事と育児を両立している人の中には、仕事が忙しくて子どもとなかなか会えなかったり、子どもが何人もいて、とても手が足りないと悩む人もいるかと思う。
しかし、どんな大変さの中にも、「自分が笑って過ごせるやり方」を見つけていけたらいいのではないだろうか。

いつも笑っているあなたを見て、子どももまた、すてきな笑顔を見せてくれるだろう。

そして、自分と子どもが笑うことさえ出来ていれば、他人に何を批判されようとも、恥じることなく胸を張っていればいいと思うのだ。

**

「くしゅん」

私の顔めがけて特大の「うどん砲」を噴射してきた彼女は、一瞬きょとんとした顔を見せたあと、困り顔の私を見てゲラゲラと笑った。

 

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仕事と育児の両立、私は頑張ってないって胸張って言いたい。

 

著者:はなこ (id:hana5521)

はなこ (id:hana5521)

1986年生まれ。2012年に娘を出産し、現在は働きながら子どもを育てている。また、自称和み系ブロガーとして「はなこのブログ。」を運営し、日々くだらないことばかり書いている。重度の親バカ。

 

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