転職トップ > 転職成功ノウハウ > 転職パーフェクトガイド > 転職活動 基本の「き」 > 35歳以上の転職成功リアル日記
転職活動を始めて2カ月経過。応募は50社以上、週に2度のペースでの面接。その他、会社説明会への参加など、在職中の転職活動は多忙を極め、身も心も疲れ果てたという。そこでBさん、思い切って韓国旅行を計画。「ウォン安で採用中止になって苦しんだ分、韓国でたくさん買い物をしてウォン安の恨みを晴らすことに(笑)」とBさん。
- ■2008年11月11日
- 2泊の韓国旅行だったが、環境が変わったせいか気分がとてもラクになった。やはり息抜きって、大切なんだなあ。
- ■2008年11月12日
- 再びやる気が出てきて、人材紹介会社から送られてきた求人をチェック。一度書類で落とされた会社も入っているような…。何十社も同じ業界に送っているからか、どこに応募したのかよくわからなくなってきた。これまでの活動を見直すためにも、応募書類を整理する。
![]() |
書類は応募先ごとにファイリング |
同業界に何十社と応募していたBさん。途中、どこの会社に応募したのか、わからなくなったこともあったという。そこで、応募したら「その会社の募集要項、企業理念、地図」をプリントアウトして、会社ごとにクリアファイルでまとめることにした。「面接の際には、そのクリアファイルだけを持っていけばいいようにしておいたので、迅速に混乱なく面接が受けられました。不採用になった会社のファイルも捨ててしまわずに保存しておけば、同じ会社に応募してしまった、なんてミスも防げます」(Bさん)。
- ■2008年11月13日
- ITベンチャーC社の2次面接。人事部長との1対1の面接。「マネージャー経験はあるか」と聞かれ、課長などの役職がなくとも「リーダーとして業務を遂行した経験」を話した。2次面接通過。
![]() |
マネジメント経験は積極的にアピールしよう |
マネージャー募集と明記されていなくとも、面接で「マネジメント経験はありますか」と聞かれることが多かったというBさん。職務経歴書にもマネジメント経験を際立たせる書き方をするようにしたという。中高年の転職は、マネージャーとしての資質が問われることが多い。佐々木氏も、「マネージャー経験を売りにするよう指導している」とか。「たとえマネージャー募集ではなかったとしても、リーダー候補として企業に売り込むように指導しています。わざわざ募集をかけていなくとも、業務がうまく回っておらず、リーダーを代えたいと思っている企業は意外とあるものです」(佐々木氏)。
- ■2008年11月18日
- ITベンチャーC社の役員面接。「年下が上司になっても抵抗はありませんか」「いくつまで働こうと思っていますか」と、中高年ならではの質問に戸惑う。
![]() |
柔軟性をアピールすることが大事 |
Bさんは面接で「年下の上司を持つことに抵抗がないか」とよく聞かれたという。Bさんは過去の転職経験から、年下のリーダーとも円滑にやってきたことを話し、同時にコミュニケーション能力の高さもアピールした。中高年の転職でネックになることは、「柔軟性がないこと」だと佐々木氏は語る。「これまで上司として働いてきた人が多いからか、自分の経験が最も正しいと思ってしまいがちです。使いづらい人と思われないように、柔軟な姿勢を見せることが大切です」(佐々木氏)
- ■2008年11月20日
- ITベンチャーC社から内定の通知が。本当に嬉しい。しかし年収が低いのがどうしても気になる。もう少し転職活動を続けよう。
- ■2008年11月25日
- 老舗商社の1次面接。これまで勤務先も応募先もベンチャー企業が多かったが、ここは創業数十年の古い会社だ。1次面接なのにいきなり役員がでてきてビックリ。1社内定をもらったために余裕が出てきたのか、やっきになって自分を売り込むというよりは、役員の話をじっくり聞くモードの面接に。「古い体質を変えていきたい」と熱心に話す役員に、いつの間にか共感し、これまでの自分の経験から役立ちそうなことを提案していた。すると、役員から「ぜひ、当社にきてほしい」と内々定をもらった。
![]() |
面接では人物像と採用の背景を聞こう |
自分を一方的にアピールするのではなく、面接担当者の話をじっくり聞くことで見事採用が決まったBさん。このやり方はとても有効だと、佐々木氏は語る。「私は、面接で人材像と採用の背景、この2つの質問をするように指導しています。『今回どういう人を採用するのですか』と人材像を聞くことで、採用側の核心をつくことができ、印象にも残る。さらに『どうして、こういう人が欲しいのですか』と採用の背景を尋ねることで、会社の課題を聞き出すことができます。採用担当者との本音のキャッチボールをすることで信頼を得られます」(佐々木氏)。
- ■2008年12月8日
- 老舗商社の最終面接。ドラマ『華麗なる一族』のセットのような応接室で、会長と社長と面接。離職率が低い理由を社長自ら話してくれた。社員の平均年齢も高いそうだ。長く勤められる会社を探していた私としては、うってつけの会社だ。入社を決める。
人事という仕事がら、活動を始める前から応募書類や面接に関する知識はかなり持っていたBさん。その彼女ですら苦戦する今の転職状況は、採用枠の少ない中高年にとってかなり厳しいものであることは否めない。しかしながら、「スピード」「大量応募」「マネジメント能力のアピール」など、中高年の転職を成功させるポイントを一つひとつ実践していけば、必ず光は見えてくるのだ。
|