若いからではなく、人間性の問題です
これは、若いからという問題では全くございません。この後輩の心の持ち方、モチベーションに問題があると思います。現に私の知り合いで、17歳と48歳でも気の合う方もいらっしゃいます。ジェネレーションギャップと思っていらっしゃるようですが、これは人間性の問題でございます。
今後の対策としてお伝えできるのは、ある一定期間の期限を決め、後輩の彼の様子をみるとよいと思います。そのリミットが来た時に、彼があなたの会社で働くのにふさわしいのかどうか、答えを決めたほうがよいと思います。
そのリミットを与える時に、後輩の彼にもきちんとその意味を申し伝えることが大事。このような方はご自分の問題に気づかない場合が多いので、あなたは学校の先生になったかのように、丁寧に説明をすることが必要です。後から「言った、言わない」にならないよう、きちんとメモを取らせたり、こちらからメモを渡し、伝えたことを目に見える形に残すことです。まずはそこからがスタートなのです。
こうすることで、なかには「そうだったのか」と気づいてくれる場合も多々あります。そして、相手は「そこまで僕のことを考えてくれているんだ」と思うようになるのです。あなたはまだ、そこまで彼に対してアクションを起こしていないのではないでしょうか。彼に伝える時も、あなたは年を重ねている分、経験値というのもがあるのですから、そこから彼に教えてあげられることを親身に話してあげる。それが上司というものではないでしょうか。
相手をほめてフォローしてもらえる関係づくりを
また、「自分はできたのにおまえは乗り切れなくてどうするんだ」といった言い方をすると、確実に相手のやる気をなくしてしまうので、「君にはできるんだよ」という言い方が大切だと思います。私は小さい頃から絵を描いたり、書道を書くのが大好きでしたが、算数の成績がよくなくても、図工の成績が「5」であることをほめてくれる身内に恵まれてましたの。そのことが今の自分につながっていると感謝しています。そうやってほめられると、誰でももっとほめられたくなって一生懸命になるものです。
でも、人間ですから、どうしようもない時もありますよね。忙しくてイライラしている時、ささいなことでイライラが加速してしまいます。そういう時こそ、「この後輩がいてくれてよかった」という場面があれば、信頼関係が築かれていくはず。自分ができない時やうまくいかない時にフォローしてもらえる関係づくりができたら、最高じゃございませんか?
ということは、力になってくれるいい後輩や新入社員を育てるには、あなた自身が憧れられるような上司となるよう努めることも必要ですのよ。では、サヨナラ。