嫌なことを続けると、つまんない顔になる
「飲み会」がどうしてもいやなら、それをやらないのが正しいと思います。僕は、嫌なことをガマンして続けることだけは、やめたほうがいいと思う。それを続けていると、つまんない顔したオヤジになっちゃうから。
仕事ですごく大変なことでも、それが将来の目標を達成するのに役立つならば、納得感が高いからガマンできる。僕はAD時代、本当に大変な仕事だったけど、ディレクターになるための階段だと思って必死に頑張ったし、楽しくもあった。飲み会が楽しくないのは、きっとその必要性を本人が感じられないからだと思うな。
僕自身、ディレクター時代、レギュラーの仕事は特に、よく飲みやマージャンに誘われたりした。それがイヤで付き合わずにいたら、嫌われてしまって、仕事がなくなったこともあった(笑)。だからこの会社を立ち上げるときに、いくらたくさんうちの作品を置いてくれるからといって、接待はしない、理不尽に頭は下げないと決めました。接待なんかより、作品で勝負しよう、いい作品を作って店に置いてもらえるようにしようと。
自分なりの「売るため」の武器を持て
あなたも飲み会に参加しないなら、それなりの覚悟が必要ということです。営業にはいろんなスタイルがある。飲み会でコミュニケーションを取って、買ってもらうことが上手な人もいれば、提案力なら誰にも負けないという人もいる。「足りない」と電話があったらすぐに商品を持っていくなど、フォロー体制で勝負することもできる。もし、「飲み会」を使った営業スタイルを拒否するのであれば、自分に別の付加価値がなければならないんです。そうした自分なりの売るための武器がなければ、たとえ上司に「飲み会がいや」と言ってみたところで、「そうしなければ売れないんだからガマンしろ」とたしなめられるのが関の山でしょう。
まずは、どんな営業スタイルを確立したいのか、自問自答してみるといい。その目標に向かって楽しい努力をすること。そうすれば、今よりずっといい顔になれると思います。