叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「成果主義の過酷な職場を変わりたい」

成果主義のために、数字が上がらないと休暇はおろか、仮眠だけで何日も帰宅できない状態になります。せめて週に一度は子どもと会話できる職場に転職したいのですが、私が甘えているのでしょうか…。(商社 36歳/男性)

これは、甘えではない。攻めの転職だ。
今週の叱り役

高田道場代表
高田延彦

information
●高田道場オフィシャルサイト
高田さんが選手を養成し、キッズからシニアまで格闘技を教える道場。高田さんの近況、最新情報などもこちらから。
http://www.takada-dojo.com/
1962年、神奈川県生まれ。野球少年時代を過ごし、中学卒業後、新日本プロレスに入門、81年にデビュー。UWFインター旗揚げを経て、97年からPRIDEに参戦。02年に引退するまで格闘技界の歴史のド真ん中を歩き続けてきた。現在、高田道場代表。

出るべくして出た疑問。甘えじゃない

あなたの言ってることは甘えじゃない。こういった相談を受けることがあるけれど、よくあるのは、仕事がかったるいとか、つらいとか、思ったような仕事じゃなかったという単なる甘え。でも、あなたの悩みは、仕事に対する愚痴や不満じゃないからね。

あなたは今、36歳で、商社という競争の激しい世界の中でしっかり生きてきているじゃないですか。自分が置かれている立場を認識した上で、何が足りなくて何を求めているのかを把握できている。だから、これは甘えでなく、仕事に依存しすぎている生活が続く中で、出てくるべくして出てきた疑問。人として、夫として、親として、責任感があるのだと思うよ。わずかな相談文からも、そういう空気が伝わってくる。

人はそれぞれ、生活する中での優先順位は違うものなんだよね。寝る間を惜しんででも上を目指して、仕事をしまくることに100%エネルギーを費やす人もいれば、あなたのように、生活の 100%が仕事ではなく、少し家庭を省みて、子どもとの時間を取りながら、仕事に打ち込んでいくというサイクルを求める人もいる。後者なのであれば、数字を上げないと休暇が取れないという今の職場は、もう単純に向いていないと思うんです。

しっかり悩んだら、決断は早いほうがいい

だから、仕事を続けながら、もう少し時間にゆとりが持てる仕事環境と、あなたの能力に見合った転職先を探すことがベターじゃないだろうか。これだけタイトな生活の中での作業は大変かもしれないけれど、決断さえしてしまえば、それこそネットを駆使するとか、トライする方法はいくらでもあるはずです。

そう、求めることが明確になって、今の環境でそれを追い求めることはできないと判断したら、いつまでも迷っていないほうがいいね。しっかりと深く悩むことは必要だけど、ダラダラと悩んでいても時間を浪費するだけだから、早く決断を下して頭を切り替え、行動に移したほうがいい。

自分もそうだからわかるけれど、家庭を持つ者にとって、仮眠だけで何日も帰宅できない状況というのは、けっこう深刻だと思うんです。だから、あなたがこの状況を何としても変えたいと願うことは、逃げでも後退でもない。自分の生活環境を良くしていこうとする前向きな悩みだし、攻めの転職ということになる。奥さんだって反対はしないでしょう。トライすべきだと思うよ。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
岡本寛

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