ダメキャラ上司になるか、仕事デキる上司になるか
光浦:会社でこんなこともあるんだ。困ったもんだね。
大久保:この状況、わかるなあ。私は会社で、新卒なのに部下持たされちゃった、みたいな若いダメ上司がいたのよ。私たちが何か話しかけると「はいっ、はいっ」て、汗かきながらぎごちない返事しかできない。あまりにダメすぎるもんで「かわいそうだね」って、年下上司を母性で助けつつ、チームとしては丸く収まっていたんだけどね。
光浦:へえ、なるほどね。この人の場合はさ、本当に仕事のできる上司だったら、女性部下になめられたりしないよね。それとも女5人が団結して、わざとなめた態度とってるのかな?完全になめられてるんだったら、いっそ白旗挙げてさ、ダメキャラとして仲良くしちゃう戦法にすればいいのにね。もし、5人集団が仕事できないんだったら、しっかり怒ったほうがいいけど。それでも勤務態度が悪いのだったら、上司なんだからクビにするとか、できるんじゃないの?
大久保:確かに、上司から懐に飛び込んじゃうのはありだよね。でもさ、女の人は上司のことを一回「嫌いだ」って思っちゃうと、なかなかその気持ちを変えられないところがあるよね。
光浦:うん、私もダメだね。一度心を閉じた人に二度と開けない。でも、心を閉ざしていたとしても、生理的に嫌いだったとしても、仕事ができる人だったら、絶対になめたりしないね。だから、やっぱり仕事ができる上司になることが一番じゃないかな。
お菓子もあくびも私語も少々は許したら?
大久保:私は5人の中にボス的な女がいるんじゃないかと思うんだよね。全員が同じように反抗してるわけじゃないでしょ。だから、5人の力関係を観察して、引っ張るタイプの人に責任ある仕事を任せてみるっていうのもありじゃないかと思うな。
光浦:ああ、それいいね。それでナンバー2にも責任ある仕事を与えて、ライバル関係にしちゃったら、面白いかもね。高度な技術だけど。
大久保:今はがっちり5人で結託してる感じだから、それを上司の力量で変えられるかってことだよね。でも、もし5人で円滑に仕事を回せているのだったら、部下の立場としては変にかき回されずに、お菓子食べながら上司を無視して今のままのほうがいいよなあ。
光浦:そうだね。仕事ができる上司になる、低姿勢で懐に飛び込む、ナンバーワンに大きい仕事を与える、この3つを試してみて、それでもダメだったら、自分自身のことを反省したほうがいいわな。それでもって、少々のお菓子やあくびや私語は認める心の広さを持ってほしいね。
大久保:そのとおり!