叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「誘われている会社に行くべきか…」

フリーター歴7年目。就職を思い立って活動してみましたが、半分以上は書類選考でアウト。残りも1次面接どまりで、とうとう10連敗…。今の職場の上司からは「社員にならないか」と誘われているものの、このまま同じことを続けたくはありません。かといって他に受け入れてもらえるところもなく…。こんなとき、どうしたらいいのでしょうか。(販売・25歳)

人生とは自分探しの長い旅
今週の叱り役

シダックス野球部監督
野村克也

1935年、京都府生まれ。高校卒業後、南海ホークスに入団。26年間の現役時代、生涯一捕手として貫き、試合数3017試合出場(球界記録)、打数歴代1位などの輝かしい成績を残す。ヤクルト監督時代には4度のリーグ優勝・3度の優勝に導き、「野村ID野球」としてその手腕を世間に知らしめた。2003年より、社会人野球・シダックス野球部の監督に就任。

特長のない人は使いにくい

10社も受けて落ちているということは、不況のせいもあるだろうけれど、あなたに得意分野がなくて、何ができるのかを聞かれても答えられないから。そうじゃないかな?

使う側からすれば、すべてが平均点で特長がない人というのは、中途半端で使いづらい。野球でいえば、「足がずば抜けて速い」という選手だったら、9回同点、ノーアウト、ランナー1塁のピンチランナーという使い方ができる。他に特長がなくても、ひとつだけ秀でた個性があれば、さまざまな状況の中で、ぴたっと合うケースが出てくるもの。だから採用する。

それに対して、「ピッチャー以外、どこでも守れます」と言う人は、どこも守れないのと同じこと。いわゆる“ユーティリティープレイヤー”という特長のない便利屋さん。そういうタイプは採用しづらい。野球で、プロが採用する時というのは、努力だけでは身に付かない部分を見るものです。元々人より足が速いとか、肩が強いとか、遠くへ飛ばせるとかね。努力してできるものは、現場で育てればいいわけだから。

自分の才能を見つけた人が幸せへの切符を手にする

人は誰しも、何らかの才能を持って生まれてきているんです。その才能を見つけた人が、幸せへの切符をつかみ取ることができる。そして、「好きこそものの上手なれ」ということが、才能を伸ばすカギになる。あなたにも好きなことが必ずあるはず。夢でも希望でも何でもいい。そこに気づかなくては、自分を伸ばせませんよ。

人間は一人でいると不安になるから、安定や安全を求めて、人と同じような輪の中に入っていきたくなる。「マズローの欲求段階説」というのがあるでしょう。あなたも安定を求めているという気がする。

それはわかるけど、あなたも一人では生きていけないという不安定さと、世の中が思うようにはならないという目の前にある2つの現実を、自分の中で折り合いを付けて進んでいかなくちゃならない。そのためには、今は自分の好きなことを見つけて、しっかりと磨くべきです。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
ITコア
PHOTO
岡本寛

会員登録がまだの方

会員登録(無料)

会員登録がお済みの方

「今すぐ転職」にも「いつかは転職」にも即・お役立ち!リクナビNEXTの会員限定サービスに今すぐ登録しておこう!

1転職に役立つノウハウ、年収・給与相場、有望業界などの市場動向レポートがメールで届きます

2転職活動をスムーズにする会員限定の便利な機能

・新着求人をメールでお届け

・希望の検索条件を保存

・企業とのやりとりを一元管理など

3匿名レジュメを登録しておくとあなたのスキル・経験を評価した企業からスカウトオファーが届きます

会員登録し、限定サービスを利用する

※このページへのリンクは、原則として自由です。(営利・勧誘目的やフレームつきなどの場合はリンクをお断りすることがあります)