一度限りの人生、やりたいことはやるべき
まずは、あなたのご主人に「ココロが狭いよ!」と言いたいですね。
日本の男性、特に仕事ができる人って、自分の妻を専業主婦にしたがる傾向が強いと思うんですよ。ワイシャツにアイロンをかけ、食事をつくって待ってくれる人がいるという環境は、心地いいものなのでしょうね。
きっとあなたのご主人も、心の底ではあなたが仕事をしていることを好ましく思っていなくて、自分より早く帰って夕飯をつくってもらいたいのでしょう。でも、現に私の周りを見ても、専業主婦だけではイヤだという女性がほとんど。一度、仕事の楽しさを知ってしまったら、近所の主婦とのおしゃべりや“ママさん新聞”をつくるくらいでは、物足りなくて耐えられなくなくなってしまうのだと思いますよ。
あなたが夫との関係を崩したくないという気持ちは、よくわかります。でもね、やりたいことがあるのなら、やるべきだと私は思うんです。丸いスイカを型に入れて四角く栽培することはできても、それってすごく不自然なことですよね。かなり無理がある。せっかく一度限りの人生で、これから先も長いのですから、やりたいことをやらなくちゃソンですよ。
妥協しないで戦ってみる
もし、帰りが遅いことを責められたら、我慢せずに「私はやりたいことをやる」という意思表示をして戦いましょう。戦わずにごまかしてしまうのはラクだけれど、そこで一度折れてしまったら、“折れグセ”がついてしまう。次にもし「子供ができたのだから仕事を辞めろよ」と言われたら、辞めることになってしまいますよ。
あなたが意思表示をして戦って、それでもらちが明かなければ、離婚も視野に入れていいと思います。経験したので言わせてもらうと、私が離婚していちばん幸せに感じるのは、自由に仕事ができるようになったこと。私も仕事を終えてから走って帰っていた経験があるけれど、そんな旦那に感じていたプレッシャーと比べたら、締め切り前のプレッシャーなんて全然平気。もしも次に誰かと暮らすなら、仕事をやりたいだけやらせてくれる、でも、したくなければそれでいい、という“あるがままの自分を受け入れてくれる人”にしようと私は決めています(笑)。なかなかいませんけれどね。
だって、血を分けた家族は選ぶことができないけれど、夫は選ぶことができるのですよ。妥協する必要はないし、納得できる人を選んでいいんじゃないのかな。私はそう思います。