一生懸命に仕事をすることが、大きな人間にしてくれる
イベント運営の仕事が忙しいというのはよくわかります。僕はTV番組に出ているけど、ADのスタッフたちは、いつ行っても忙しそうにしてますよ。聞いたら、デスクの下でシュラフを使って仮眠してるんだって。でも「好きで入ったんですから」って言ってました。あなたはどうかな。好きで今の会社に入社したんじゃないですか。その時の気持ちをもう一度思い出してみたらどうでしょう。
僕はごく普通の家庭に生まれ育って、働きながらおもちゃを買い集めていたから、資金がなかったんですね。おもちゃの博物館の事業は1500万円の借金をして、37歳でスタートしました。でも、絶対にやりたい仕事だったから、47歳までの10年間、ただの1日の休みもなく必死で働いた。でも、それは本当に好きでやりたいことをやっていたから、苦痛じゃなかったんです。
資格や趣味もいいけれど、今の仕事のほうが成長できるんじゃないだろうか? 一生懸命やってた仕事は、すべてがノウハウとなって身についている。無駄じゃないんです。必ず後から自分に戻ってくるし、大きな人間になれるはずですよ。ラクすることを選んじゃダメなんだ。「苦労は買ってでもしろ」という言葉があるけど、その通りなんです。
マイルールで小さな時間づくりから始めよう
あなたは仕事がハードだと言うけれど、土日が休みの友達と比べてるんじゃないですか。そんなふうに人と比べるより、自分の時間の使い方を見直したことはあるかな? 時間って絶対につくれるものなんですよ。仕事が忙しい人ほど時間をつくって、いろんなことをやっている。「何か頼むなら忙しい人を探せ」って言うくらい。その理由は、忙しい人ほど時間の大切さをわかっているから、「すぐに、正確に」仕事をやってくれる。暇な人に頼むと、時間があるからいつまで経ってもやってくれないんです。
僕の場合は自分との約束、つまりマイルールをつくってます。よく「忙しくて運動できないから太っちゃって」って言うヤツがいるんだけど、そんなのカッコ悪いでしょう。僕は両手で押したり戻したりする一輪車みたいな器具を通販で買って、4年間毎日使ってるんですよ。転がして戻すのを5回でワンセットなら、たった10秒でできる。これを10回から20回ってワンセットを増やして、毎日必ずやるというマイルールをつくっていったんです。回数を増やしても、10 分あればできるんだもの、時間がないなんて言い訳できませんよね。
そうやって、小さい時間をつくろうと思えば、いくらでもできるはずですよ。マイルールを決めて、小さな時間づくりから始めてみたらどうだろう。