勇気を持って一歩前に出れば世界が変わる
日常生活でも仕事でも、人と話すことはとっても大切よね。もし、あなたがこのままパソコンに向かうばかりで、しゃべらないでいたら、恋人だってできないままだわよ。
私もね、小学生の時から「女のなりかけ」ってあだ名でいじめられてきたのよ。でも、めげなかったわ。「ねえ、あの子がいじめるのよ」って、強いガキ大将や番長に言いつけては、味方になって助けてもらってた。芸能界に入ってからも散々「気持ち悪い」なんてこと、言われたわよ。でも、すぐ仲良くなっちゃうの。ある大先輩の女優さんが、同じ舞台に立つうち、「麻紀ちゃん、一緒にお風呂に入りましょうよ」って言ってくれるようになったわ。それはね、「私おかしいですか? 悪いところがあったら言って下さい」って、すぐ素直に聞いちゃうからなのよ。
あなたも、おかしいって言われたら、そのことで萎縮してしまわずに、一歩前へ進んで「何かおかしいかしら?」って聞いてみることよ。そこからすべてが始まると思うの。その勇気さえ出すことができれば、変だと言われる仕草や話し方だって、逆手にとって愛されるようになるわ。変だと言われたことを、自分の中で「私は変なんだ」って閉じこめて、パソコンとばかりしゃべっちゃうから、ますますおかしくなっちゃうのよ。人ときちんと話せなければ、世の中で生きていけないんだから。いきなりとんでもない男に騙されちゃったら困るでしょ(笑)。
変だと言われる部分こそチャームポイント
あなたがどんなタイプであれ、笑われるってことは、かわいがられてるってことなのよ。ほら、変な話し方やぶりっ子を売り物にして、みんなにいじられたり笑われたりしながら、人気のある女性タレントがいるじゃない。それがいい例よ。本当に気持ちが悪かったら笑えないもの。笑われるってことは、とてもいいこと。笑いを取るために苦労してる人がたくさんいるのに、あなたは仕草やしゃべり方だけで笑いが取れるのだから、素晴らしいじゃない。一歩前にさえ出れば、あなたのすごい武器にもなるし、合コンや忘年会だって、人気者になるかもしれないのよ。チャームポイントなのにもったいないわ。
どうしても身近な人と話せないのだったら、最初はどこか知らない土地へ行って、タクシーに乗ってみるのもお勧めよ。私はおしゃべり好きだから、地方へ行ってタクシーに乗ると、運転手さんと必ずおしゃべりするの。それだけで、その土地の方言が移っちゃう。地方の舞台に立った時、最初にその地方の方言で挨拶すると、客席が沸くのよ。日本中の方言はもちろん、フランス語、英語だってタクシーでおしゃべりして吸収するの。海外ではいつもメモを持って「これは何て言うの?」って質問をしながら、メモを取って覚えるのよ。そうやって、人に聞いたり、話したりできる自分の感覚をつかんでみたらどうかしら。