会社からのお給料は我慢料です
あなたは、サラリーマン社会というのをわかっていませんね。会社というのは、いろんなしがらみもあるし、目をつぶらなくちゃいけない部分もある。だからこそ、ひとつの組織として成り立っているわけで、我慢をしなくちゃならないところは我慢をするものです。そうすれば、ちゃんとお給料をもらえる。お給料というのは、我慢料なんです。その根本を知らないから、わがままになってしまうんです。
上司のイヤな面ばかりを1つ、2つ、3つと見つけて数えていたら、誰だってうんざりして、その人の下でなんて働きたくなくなるのは、当たり前のことです。それよりも、ちゃんと人間観察をして、ささいなことでも、「あれ、面白いじゃない」とか「これは得意分野なんだな」とか、上司のいい面を見つけ出して、そちらを数えるようにしなくては駄目なんです。
すぐイヤになって辞めてしまうというのは、裏を返せば、諦めのいい楽天家なのかもしれません。でも、自分にない面を持った人と接することは、人間として絶対にプラスになります。なかなかいい面が見つけられないような、困った人も確かにいるのだけど、そういう人には、反面教師になってもらって、自分はこうしちゃいけないんだな、と思って接するんです。
自分はまっとうに仕事をしていますか
もうひとつは、ちゃんと上司とコミュニケーションを取ることです。朝、会社に行ったらあいさつをして、何かにつけて報告、連絡、相談をする。「ホウレンソウ」って言うでしょう。これを怠っていると、上司からはイヤなヤツだと思われて、かわいがられないわけです。
たとえ仕事ができなくても、ミスをしても、そこをきちんと直して、同じミスを繰り返さないという努力をしているのであれば、自分のことを慕ってくる部下を邪険にはしないものです。そうやって、あなた自身がまっとうに仕事を100%クリアして、誰からも後ろ指をさされないようにしているかどうかということも、見つめ直してみることです。
4回も仕事を変わっているのだから、自分にはどんな道が合っていそうかというのも、だいぶ見えてきたんじゃないでしょうか?人には、営業向きか内勤向きか、というような適材適所というものがあるんです。自分のことを棚に上げていないで、謙虚になって、ちゃんとそういうところも見極めましょう。