占い通りになったら地球の回転がおかしくなる!
僕には占いを信じる人の気持ちがわからない。鎌倉時代なら「雷が落ちたから幸運がもたらされます」「津波が3回来たから悪いことがある」なんていうのがまかり通るのもわかる。でも、この現代に、そんな科学的な根拠があるのかないのかわからないような占いを、どうして信じることができるんだろうか。
「あなたはどこどこの星の下に生まれました」なんて言うけど、それは自己中心的というものや。星は毎日勝手に輝いていて、10秒に1人ずつとか、毎日たくさん生まれている中の1人にすぎないんだから。そんな1人1人の運命が決まっていて、それぞれ運がいい、悪いっていちいち決まっていたら、地球の回転がおかしくなってしまうわ。
自分中心に世界が回っているわけじゃない
だいたい、みんな自分の都合でしかモノを考えないから、占いなんて信じるんや。僕は、「偶然」は「必然」だと思ってる。これは占いとは違う。
たとえば、「今日渋谷で○○さんと偶然会ってね」とさも大事のように言う人がいるでしょう。あれは自分の側からだけ見ているから、「偶然」と思うわけで、自分に渋谷に行く用事があったように、相手にもあったはず。相手にとっても渋谷に行くことは「必然」だったわけ。世の中は、きちんと「理(ことわり)」があって動いている、つまり、自分中心に動いているのではないということを理解しなきゃあかんな。
占いも、結局はそういうことや。「自分の運が最悪」なのを信じるということは、自分中心に世界が回っていると考えるのと同じこと。世の中は1人のために動いているわけはない。あなたの運を最悪にするために、世の中はわざわざ動かへんということや。
何かに頼りたい気持ちはわからんでもない。でも、頼るなら占いのような虚構に頼るより、男とか、友達とか、金とか、現実的に頼れるものを見つけたほうがいいとおもうけどな。