叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「セクハラを回避したい」

地方出張が多い仕事のため、男性の上司や同僚とも同じ宿泊先になります。そんなとき、必ずしつこく誘ってくる上司にほとほと困っています。以前、その上司をセクハラで訴えた女性社員が、速攻クビになったので、怖くて誰にも相談できません。会社を辞めずに、上司のセクハラを回避できる方法はないものでしょうか。(カード会社営業 26歳/女性)

敷居をまたげば7人の敵
今週の叱り役

作家
猪瀬直樹

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1946年、長野県生まれ。87年、『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度文藝春秋読者賞受賞。政府税制調査会委員、道路関係四公団民営化推進委員会委員、東京大学客員教授、東京工業大学特任教授など、幅広い領域で精力的に活躍中。

凛とするための根拠を自ら持とう

僕は自分の娘に空手を習わせたよ。娘が自分で自分の身を守れるようにね。あなただって、お父さんお母さんが守ってくれるのは20歳まで。成人したら、親が守ることはできないから。自分の身を守るための手段を、きちんと考えなくちゃいけない。

会社の誰かにわかってもらおうとか、自分の身を誰かが守ってくれるというような発想は、捨てること。「会社を辞めずに回避したい」と言うのだから、転職は考えていないのだろうけど、今いる会社で解決できなかった問題は、違う会社に行ってもまた同じ目に遭うからね。きちっとここで、自分自身の力で解決する必要がある。

まずは合気道でも空手でもいいから、武道を習ってみればいい。そうすると毅然とした態度になってくる。毅然とした女性には、下手にセクハラしようなんて上司は近づいてこなくなるよ。「私、空手二段です」なんて、さりげなく言ってごらんなさい。誰もあなたに手出しはできないはず。凛とするためには、根拠が必要なんだ。

まずは、敷居をまたぐ心構えを持ちなさい

「敷居をまたいだら7人の敵がいる」ということわざを知ってるかな?一度敷居をまたいだら、つまり、一度仕事を持ったら、7人の敵がいることを覚悟しなくてはいけない。それは男も女も同じこと。7人の敵の中では、いつどこで暴力を受けるかわからない。セクハラだって暴力だからね。男性であれば、上下関係のいじめであったり、違う形での敵に必ず出くわす。仕事をしていれば、当たり前のようにいる敵なのだと思って対処すること。

敷居をまたぐということは、よそさまの敷地に足を踏み入れるということ。あなたはまだ、敷居をまたぐという心構えができていない。これを機に自分で考え、解決することと、自分の身を守ることを学び、凛とした女性になることが大切だ。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
ITコア
PHOTO
岡本寛

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