凛とするための根拠を自ら持とう
僕は自分の娘に空手を習わせたよ。娘が自分で自分の身を守れるようにね。あなただって、お父さんお母さんが守ってくれるのは20歳まで。成人したら、親が守ることはできないから。自分の身を守るための手段を、きちんと考えなくちゃいけない。
会社の誰かにわかってもらおうとか、自分の身を誰かが守ってくれるというような発想は、捨てること。「会社を辞めずに回避したい」と言うのだから、転職は考えていないのだろうけど、今いる会社で解決できなかった問題は、違う会社に行ってもまた同じ目に遭うからね。きちっとここで、自分自身の力で解決する必要がある。
まずは合気道でも空手でもいいから、武道を習ってみればいい。そうすると毅然とした態度になってくる。毅然とした女性には、下手にセクハラしようなんて上司は近づいてこなくなるよ。「私、空手二段です」なんて、さりげなく言ってごらんなさい。誰もあなたに手出しはできないはず。凛とするためには、根拠が必要なんだ。
まずは、敷居をまたぐ心構えを持ちなさい
「敷居をまたいだら7人の敵がいる」ということわざを知ってるかな?一度敷居をまたいだら、つまり、一度仕事を持ったら、7人の敵がいることを覚悟しなくてはいけない。それは男も女も同じこと。7人の敵の中では、いつどこで暴力を受けるかわからない。セクハラだって暴力だからね。男性であれば、上下関係のいじめであったり、違う形での敵に必ず出くわす。仕事をしていれば、当たり前のようにいる敵なのだと思って対処すること。
敷居をまたぐということは、よそさまの敷地に足を踏み入れるということ。あなたはまだ、敷居をまたぐという心構えができていない。これを機に自分で考え、解決することと、自分の身を守ることを学び、凛とした女性になることが大切だ。