叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「正当な評価を得られていません…」

私の悩みは、会社から不当な評価を受けていることです。問題を感じたことは積極的に発言し、上司とも頻繁に議論しているのですが、その上司から疎まれているようで、同期と比べて明らかに評価が低いのです。客観的に見ても、決して能力や成績が劣っているわけではないと思います。正当な評価が得られるような会社に転職すべきか悩んでいるのですが…(SE・28歳)

人は人、俺は俺でいいじゃないか
今週の叱り役

漫画家
弘兼憲史

information
『取締役島耕作4』
(モーニングKC・講談社発行)

サラリーマンのバイブルとして絶大な支持を受けた課長シリーズから、部長、取締役となった「取締役島耕作」シリーズの第4弾。今回は中国市場に挑む島耕作の奮闘を描く。
1947年、山口県岩国市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、松下電器産業に入社。3年で退社した翌年、小学館ビッグコミック賞で佳作入選。「風薫る」でデビュー。 83年よりスタートした「課長島耕作」が大ヒットとなり93年まで連載。代表作は「人間交差点」など。「黄昏流星群」(ビッグコミックオリジナル)ほか連載中。

相手の立場に立って考えてみる

上司と頻繁に議論することが、本当にいいことなのか、まず考えてみてください。仕事を終えて、上司が焼鳥屋で一杯やっていこうとしてるのを「待ってください!」なんて呼び止めてばかりいたら、「うっとうしいヤツ」と思われるでしょう。しかも、それがどうでもいいような話だったら、たとえ正論であっても疎まれるのはあたりまえ。あなたの場合、相手の立場に立ってものを考えなくては、結局どの職場に行っても同じことを繰り返すだけです。

会社というのは、上下関係で成り立っているもので、誰にでもメンツがある。上司は上司として立てなければいけません。組織の中で生きていくには、正しいことばかりを押し通すのではなく、相手のメンツを立ててあげることが必要なんです。それに、自分の言ったことが正しいのに潰されるなんてことはよくあることで、それくらい耐えられなくては、これからもっとくやしい思いをしますよ。正しくても負けることはある。それが社会の仕組みです。「上司だっていつかは転勤になるだろう」「あんなこと言って、そのうちクビになるぞ」ぐらいに、心の中で思っていればいいのです。

無能な上司がいるのは幸運なこと

しかも、できない上司というのはどこにでもいます。でもね、無能な上司の部下だということは、すごくラッキーなこと。なぜなら、上司の言うことの先がすべて読めるから、自分でやりやすいように仕事を仕切ることができるんですよ。上司を立てながらも、どのやり方をすれば自分の意見が効率よく通るかを考え、決して悩んだりマイナス思考にならないようにすることです。

マイナス思考にならないためには、「人は人、自分は自分」という考え方をすればいい。周りの人と自分を比べないことです。同期より評価が低いなんて、全く気にする必要なんかない。どうせ、自分一人会社にいなくても、どうってことはないのだから、のびのび好きなようにやればいい。人の幸せや価値観は、他人にはわからないもの。自分が幸せだと思えればいいのです。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
ITコア
PHOTO
岡本寛

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