相手の立場に立って考えてみる
上司と頻繁に議論することが、本当にいいことなのか、まず考えてみてください。仕事を終えて、上司が焼鳥屋で一杯やっていこうとしてるのを「待ってください!」なんて呼び止めてばかりいたら、「うっとうしいヤツ」と思われるでしょう。しかも、それがどうでもいいような話だったら、たとえ正論であっても疎まれるのはあたりまえ。あなたの場合、相手の立場に立ってものを考えなくては、結局どの職場に行っても同じことを繰り返すだけです。
会社というのは、上下関係で成り立っているもので、誰にでもメンツがある。上司は上司として立てなければいけません。組織の中で生きていくには、正しいことばかりを押し通すのではなく、相手のメンツを立ててあげることが必要なんです。それに、自分の言ったことが正しいのに潰されるなんてことはよくあることで、それくらい耐えられなくては、これからもっとくやしい思いをしますよ。正しくても負けることはある。それが社会の仕組みです。「上司だっていつかは転勤になるだろう」「あんなこと言って、そのうちクビになるぞ」ぐらいに、心の中で思っていればいいのです。
無能な上司がいるのは幸運なこと
しかも、できない上司というのはどこにでもいます。でもね、無能な上司の部下だということは、すごくラッキーなこと。なぜなら、上司の言うことの先がすべて読めるから、自分でやりやすいように仕事を仕切ることができるんですよ。上司を立てながらも、どのやり方をすれば自分の意見が効率よく通るかを考え、決して悩んだりマイナス思考にならないようにすることです。
マイナス思考にならないためには、「人は人、自分は自分」という考え方をすればいい。周りの人と自分を比べないことです。同期より評価が低いなんて、全く気にする必要なんかない。どうせ、自分一人会社にいなくても、どうってことはないのだから、のびのび好きなようにやればいい。人の幸せや価値観は、他人にはわからないもの。自分が幸せだと思えればいいのです。