叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「どうしたら、自分の隠れた才能を発見できるでしょうか?」

得意なことが見つかりません。子供のときから、成績はすべて平均的。突出した能力がないような気がしてしまい、ひたすら自分探しの毎日です。どうしたら、自分の隠れた才能を発見できるでしょうか?(一般事務・28歳)

欲しがりません勝つまでは
今週の叱り役

漫画家
青木雄二

information
『独断・これが日本だ。』【税抜き価格¥495/幻冬舎】
堕落しきった日本の官僚、裁判官そして政治家。彼らに国の舵取りを任せておいて本当に大丈夫なのか!? 国民が苦しむ、わが国の姿を青木雄二さんと北野誠さんが、解明する文庫書き下ろし
※青木雄二さんは、2003年9月5日逝去されました(享年58歳)。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
1945年、京都府生まれ。90年に「モーニング」誌上で『ナニワ金融道』の連載を始める。97年連載を終え、マンガ家卒業を宣言した。著書はマンガの他に『唯物論』『青木雄二のゼニと資本論』『さすらい』『ナニワ青春道』など。

好きと思うことを追求してみろ

文部省の必修科目ができる人が優秀という価値観が生まれたのは、明治以降のこと。国語、算数など、みんな平均的にできなければ、生産性が低くなる。そんな理由だった。だから、その成績が平均的だから「ダメ」、なんていうのは、明治以降に作られたいわば「国策」みたいなもんや。

ワシは、小さいころから、絵を描いたら誰にも負けんかった。だから絵は好きやし、頑張りもきく。でも、才能だけでもどうにもならへんのやで。最近、新人マンガ賞の審査員をすることがあるけど、みんな勉強せえへんから、「学園モノ」とか、身近なネタで勝負しようとしてしまう。やっぱり、他より秀でようと思ったら、努力や勉強も欠くことはできない。

だからこの人も、「自分のやりたい」「好き」っていうものを、あれこれ言う前に追求してみたらどうや。成績が平均的でも、図工、音楽、習字みたいな科目で、人より秀でたものがあったかもしれん。生け花でもスポーツでも、なんかあるやろ。やってて楽しいもの、熱中できるものを頑張ってみるんや。それも、ちょっとやって「ダメ」ではなくて、とことんやってみたらええ。そんなにすぐに、人より秀でようと思っても無理なんや。

今の仕事にもプライドを持ったほうがいい

もし、そういう分野で見つからなくても、毎日同じ仕事をコツコツ続けられるのも一つの才能。上司が「あれやってくれ」「これやってくれ」ということをテキパキ片付けるのも大変なことや。掃除一つをとっても、換気扇までキチッとキレイにする人は、なかなかおらへんし、才能があると思う。よき上司なら、小さな努力も評価してくれるはず。自分の今の仕事にも、プライドを持ったらどうや。

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