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工業デザイナー
インタビュー くわしく見る
工業デザイナーは細部までとことんこだわる追求人だ 藤原 加奈子 さん(仮名)
PROFILE 藤原 加奈子 さん(仮名)
年齢 28歳
学歴 工学部工業デザイン卒業
住まい 賃貸アパート(ひとり暮らし)
趣味 食べ歩き、読書
職歴 化学系メーカーに2年→住宅設備機器メーカーに4年
座右の銘 気持ちよく過ごす
血液型 O型
星座 乙女座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】400万円
どんな仕事?
カッコ良く、そして使いやすさを追求したデザインをする
システムキッチンやシステムバス、洗面化粧台といった住宅設備機器を製造するメーカーに勤務する藤原さん。工業デザイナーとしての彼女の仕事は当然、それらのデザインを行うことだ。

「単にデザインといってもそれだけに携わるのでなく、企画の段階からプロジェクトに関わります。例えば私はシステムキッチンを主に担当しているので、一人暮らし用のシンプルなものにするのか、リビングに広がる対面式のキッチンにするのか、といったように。そこから具体的なイメージを膨らませていき、色や柄、デザインなどを決めていきます。そうそう、カッコ良さだけを追求するのではなくユニバーサルデザインという観点もあるので、機能面や安全面も考慮しなければならないんですよ」

そして、もっとも大切なこと。ユーザーにとっていかに魅力的な商品を作り出すかが、工業デザイナーとしての腕の見せどころだ。

「まずは、家に納めたときに自然に、そして魅力的に見えるように考え、それをラフスケッチに描き、発泡材を削ったりCGに起こしたりしてイメージを形にしていきます。それを元に図面に起こし設計部と打ち合わせを行って、細かいサイズまで決め込んでいくんです。設計部とのやり取りでは、デザインの視点からの『これがカッコよくて使いやすいんだ』という主張と、設計の視点からの『このデザイン、サイズで作るのは厳しい。量産にも向かない』といった主張とがぶつかり合うことが多いですね。譲れないポイントが双方にあるので、修羅場になることもしばしば(笑)」
「職業病だなぁ」と思うとき
木目を見るとウキウキする
木目を見るとウキウキするイラスト
居酒屋やレストラン、ホテルなど、また友達の家に行っても、木目のものを見ると、それが本物なのかニセ物なのかをついチェックしてしまいますね
求められる能力は?
工業デザイナーセンスを磨くのは素材の知識を勉強してから
一人でデザインを考え、パソコンを使ってしこしこと描いているだけでは、それはデザイナーの自己満足でしかない。大切なのは、ユーザーからの要望を聞き入れデザインを行い、それを設計部に伝えるコミュニケーション能力だ。

「ユーザー視点で考えなければならないので、営業部や企画部から上がってきた意見は非常に重要。デザインをする上では、それにトレンドや過去の実績などをプラスして考えるので、いろんな意見や情報を取り入れる器の大きさが必要ですね。そして、それを形にするときに設計部と修羅場にならないよう(笑)、『ここはこのデザインでなきゃダメなんだ』ときちんと意思表示できる伝達能力が必要。さらに、生産コストや納期にも気を配り、製品化に携わる工場の技術者や製品の販売担当者などと何度も話し合いを重ねていくので、高いコミュニケーション能力が必要と言えるでしょうね」
デザインという本質から考えるとセンスや感覚が大事に思えるが、藤原さんいわく「センスを磨く前に知っておかなければならないことがある」。

「私たちは芸術家ではありません。多くの人が使うにあたって心地良さや安全性を追求していくので、素材に関しての知識は必要不可欠ですね。『この色合いにすればこんな見え方になる』『この素材を使えば耐久性も確保できる』といった知識がなければ出来上がりをイメージすることができないし、設計部にオーダーするときにも説得力を持たせられないですから。その素材にもトレンドはあるので、日々、勉強していかなければならないんですよ」
この仕事のやりがいは?
スタートからゴールまで、モノ作りをリアルに体感できる
学生時代からモノ作りに携わりたいという思いを抱いていた藤原さんにとって、その最前線にいるという実感は、何よりやりがいにつながっているそう。

「実際に生産ラインに乗せる前に、一度、工場でサンプルを作るんですよ。その現場で、製品の開発に関わった人たちと一緒になって『あーでもない、こーでもない』と言いながら徐々に作り上げていく、その様子をリアルに見られるのは本当に楽しいです。ゼロの段階からモノ作りに関わっている職種ならではのやりがいですよね」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
細
「その1ミリが大事なんです」と言うこともあるように、細部にまで配慮しないと良いデザインは生まれないんですよ
製品が出来上がったときに感じるやりがいと、さらにその後、藤原さんの耳に届くユーザーからの生の声がやる気を出させる。

「もちろん、会社としては製品を売ってなんぼなワケです。売り上げの見込みもあらかじめ立てていますし、その通りに、いやそれ以上、売りたい。で、この住宅設備機器に関しても売れ筋ランキングというのがあって、それに上位にランクされるときなどは嬉しいものです。そしてさらに、ユーザーからの『●●社に頼んで良かった。理想通りだよ』といた生の声を聞いたときに『頑張って良かった』と思える。ユーザー視点でコンセプトも立てているので、その言葉は何よりの励みになりますね」
FAQ 藤原 加奈子 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 新卒で就職活動をしていたころから「女性が使うもののモノ作りに携わりたい」と思っていたんです。女性ならではの感性と、実用性へのこだわりを追求するため、住宅設備機器メーカーを選びました。女性にとって、水回りは「お城」ですからね。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 住宅展示場やマンションのモデルルームなど、参考のためにいろんなところに行くんですけど、それがまた楽しい!最先端の技術やトレンドを見ることができ、たまに仕事も忘れて「スゴーイ!」とただただ感嘆しているときもあったり(笑)。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 几帳面な人ですね。私はおおざっぱな性格なんですけど(笑)。例えばバスのデザインをするときなどは「背もたれの角度が悪い」とか「この形にすれば節水できる」といった細部にまでこだわっていかなければなりませんからね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 良いデザインのヒントは何も同じ業界内にだけあるわけではなく、まったく違う業種からも得られるものです。ですから、とにかくいろんなことに目を向け、多くのことを自分の引き出しに詰め込んでおいてほしいですね。いつかその引き出しを開けるときが絶対にきますから。
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