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品質管理(ソフトウェア)
インタビュー くわしく見る
品質管理(ソフトウェア)はシステムに常に疑惑の目を光らせる監視員だ 阿久津 亮 さん(仮名)
PROFILE 阿久津 亮 さん(仮名)
年齢 28歳
学歴 理工学部卒業
住まい 一戸建て(両親と同居)
趣味 パソコン、読書
職歴 システム開発会社に1年→システム開発会社に5年
→システム開発会社に1年
座右の銘 実るほど頭の下がる稲穂かな
血液型 B型
星座 天秤座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】500万円
どんな仕事?
出来上がったシステムに関して、数百ものチェックを入れて正常に動作させる
基幹系、Web系のシステム開発を手掛ける会社に勤める阿久津さんの役職は「アシスタントマネージャー」。プロジェクトのマネジメントをするのが仕事であるため、その中には当然、出来上がったシステムに関しての品質を管理する仕事も含まれてくる。

「現在は金融業などの企業の会計情報を処理するシステムを作っています。ですが、一から作り上げるというわけではなく、もともとあるシステムをカスタマイズして、顧客の要望に沿ったシステムを作り上げていきます。実際に製作を担当するのはSEやプログラマーなので、彼らが作り上げたシステムについて、きちんと動作するか、トラブルは発生しないか、顧客の要望に忠実に作られているか、といったことをチェックする。で、出来上がったらそのシステムを持って顧客先に営業とともに出向いて『なんかココが違うなぁ』なんて言われて、また持ち帰って作り直しの指示を出す(笑)。その繰り返しですね」

社内において、品質管理の審査基準としてときに数百にも及ぶチェックリストが設けられるのだが、それをクリアしても尚、顧客の要望に100%沿わせることが難しいのだ。

「顧客の要望をヒアリングした上で仕様書を書き、それをもとにチェックリストを作っているので、クリアすれば完璧のはずなんですけどね、本来なら(苦笑)。後から後から要望は変わったり増えたりするし、開発担当からは問題点が指摘されるしで、なかなか思うようにコトが進まないんです。また、プログラマーというのは趣味に走る人も多く、『ここのクリックボタン、カッコいいでしょ?時間かかったんですよ〜』なんて言う人もいる。そういうときには『いや、それはこのプロジェクトに必要ないから』って、そんなチェックもしなきゃいけない。顧客と開発担当の間に立つ、横の関係の中間管理職と言えるでしょうね」
「職業病だなぁ」と思うとき
バグがないかすぐに確認する
バグがないかすぐに確認するイラスト
会社にメールフィルタがひかれたと聞いたときすぐに添付ファイル付きのメールを自分に送って本当にフィルタリングされるが確認しましたね
求められる能力は?
二言目には「なぜ?」「どうして?」と、常に疑いの目を持つことが大事
「なにより大切なのは『ひねくれている』こと」と言う阿久津さん。開発担当者が上げてきたソフトを、まずは穿った目線で見ることから仕事が始まると言うのだ。

「人間はミスする生き物だから、当然、バグは出るものだという前提で仕事に臨むんです。そのために、品質管理を行う人間も複数いて、それぞれが厳しい目を光らせているわけ。各担当者はそれぞれ好奇心旺盛で、どんな細かいことでも『とりあえずやってみよう』というスタンスですよ。それも自虐的に。『このボタンを押したらイヤなことが起こりそうな気がするなぁ。でもやっちゃおう』みたいな感覚(笑)。その『イヤなこと』を確認するのが仕事だから、そういう感覚がないと務まらないんです」
しかし、そういった作業をただ漫然と行うだけではテスター(試験官)としての仕事のみ。品質管理担当としてプロジェクトのマネジメントまで携われるようになるためには、突き詰めて考えていける向上心が必要だ。

「『このボタンをクリックしたら、この画面が出るらしいぞ』くらいにしか考えられない人には務まらない。もうちょっと突っ込んで『なぜ、その画面が出るようになるのか?』と考えられる人でないと、根本的なところが解決していきませんから。そういった気概を持った上で、やはりシステムに関しての知識は持っておいた方が良いでしょうね。『このシステムを採用しているなら、この機能が必ずあるはず』という考えが、まず頭の中にないと、チェックするポイントすら見つけられなかったりしますからね」
この仕事のやりがいは?
顧客の要望以上のものを作り上げ、かゆいところをかいてあげる
「新たにシステムを作り上げるために、いろんな人と一緒に、たくさんの工程を経ている。その間にはややこしいことも発生しているわけですが、だからこそ、システムが完成して実際にそれを動かしたとき、そして正常に動くことが確認できたときは感慨もひとしおですね。研究職という側面からだと、完全に自己満足の世界ですけどね(笑)」

とはいえ、自己満足を得るためだけにやっていてはダメ。顧客との関係性も深い職種だけに、実際のユーザーの反響には一喜一憂する。
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
忍
世間的に日の目を見ない仕事で、華やかさはゼロ。そうして日陰で耐え忍ぶように生きながらも、顧客と開発担当の間で板挟みになりながらも、世の中のシステムを変えていく仕事です
「『ここはもうちょっとこうしたいんだよなぁ』なんて言われたときは、自分の至らなさを感じちゃいますよね。それをバネにして、また頑張ろうという気持ちになる。そうして試行錯誤を重ねた上で、顧客から『そうそう、こんな機能がほしかったんだ』なんて言われたときは本当に嬉しい。例えば、コーヒー屋さんに入ったときに『豆はこれで、挽き方はこうで、湯温はこのくらいで』なんて注文する人はいないですよね?システム開発もそれと一緒で、僕らがそういった細かい部分にまで目を行き届かせていって、隠された要求を満たしてあげる。要求されたこと以上のものを作り上げて、それが顧客のかゆいところをくすぐるようなものだったら、それはもう、品質管理冥利につきますよね」
FAQ 阿久津 亮 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A これからの世の中、ソフトウェア化は避けられないですよね。そうと思ったとき、であれば、システムで世の中を変えられるような仕事をしたいと思ったのがきっかけ。ネットワークエンジニア、SEと職歴を重ねて今に至る、という感じですね。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 世の中のシステムが、どう作られて、どう動いているのかというのがわかるようになったこと、かな?世間的に話題になるようなシステム関連のニュースや事件に関して、自分なりの解釈がスッと思い浮かぶのは、けっこう楽しく感じますね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 研究職、専門職である開発担当者と連携を取ってスムーズに業務を進めていくためには、「仕切りたがり屋」みたいな性格の人が向いているでしょうね。突き詰めて考える研究肌の性格を持ちつつ、一方でプロジェクトを俯瞰して見られる視野の広さも大切なんです。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A システムだけに限らず、世の中の仕組みに関して好奇心を持って、自分の力で調べるような習慣をつけておくと良いでしょう。普段からそういったスタイルを心掛けておくと、物事の考え方が品質管理的になっていくと思いますよ。
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