銀行事務　Job Gallery【リクナビＮＥＸＴ】

転職トップ > 転職成功ノウハウ > Job Gallery > 銀行事務

島田美穂さん（仮名）

年齢	27歳
学歴	短期大学英語学部英語学科
住まい	賃貸アパート（独身ひとり暮らし）
趣味	旅行（海外・国内）
職歴	大手都銀7年
座右の銘	今いる場所で頑張る
血液型	A型
星座	天秤座

職場の雰囲気は？	文化系	・	理科系	・	体育会系
あなたのタイプは？	文化系	・	理科系	・	体育会系	【年収】370万円

お金が飛び交う「戦場」で、素早く、正確に書類を処理する金融現場の原動力

大手都銀で事務の仕事に携わる島田さん。窓口が開く、朝の9時から15時までの間は毎日、戦場のようだという。

「窓口の後方で、定期預金や投資信託、公共債などの申込手続書類を確認したり、入出金処理や振込処理をするのが私たちの仕事。混んでいる時間帯にマゴマゴしていると、書類が山になってしまうのでスピードが求められますが、同時に正確さも必要です。なぜなら、窓口が閉まったあとに伝票の数字と、金庫の現金の金額を照らし合わせるんですが、そこで多かったり足りなかったり、1円でも誤差があれば支店全員ですべての関係書類をかき集め、原因がわかるまで帰れませんからね」

最近は、機械化やオンライン化が進んでいるので、そうしたことが起こるのは2～3カ月に1回くらいだそうだが、手作業でお金を扱うときには二重チェックが原則で、指さし確認をして正確さにこだわるという。

「正確さとスピード。それらを同時に追求するということは、実はとても難しいことなんです。正確さにこだわればスピードは遅くなりますし、早く処理しようと思えば仕事は雑になっていくのが普通ですからね。そうした能力は、日々の経験を積み重ねて経験値をあげることによって、少しずつ高めていくしかないんですね」




	やはり職業柄、お金にキッチリしますね。おかげで自分の通帳を見るのが楽しみです（笑）

資格を取得したり、能力を高める努力をし続ける向上心が大切

こうした日々の業務の研鑽だけでなく、この仕事に携わる人たちに求められているのが金融の知識だ。

「私たちは半期に一度、4～5項目の個人目標を設定して上司に報告するんですが、例えば『商品知識を身につける』といったものはもちろん、『証券外務員やファイナンシャルプランナーの資格を取る』とか、『金融窓口サービス検定を受ける』とか、具体的な目標を設定しないと上司は納得しません。それからつねに、事務処理の理解度をはかる内部試験がありますから、つねに勉強しなければなりません」

また、ICチップの導入や、生体認証システムなどの導入をふまえて事務処理方法の変更にそなえて準備を行うことも大変な作業だ。「本部から通達された分厚いマニュアルを見るたび、いつもうんざりしますね（笑）。キャリアが長くなれば自分だけじゃなくて、支店全体を見て、改善案を出すといったことも求められますので、ここまで勉強すれば終わりというラインはないんです。だから、向上心を持って、つねに自分を高めていく努力をする能力がこの仕事には求められます」

銀行業務の大事な部分を支えるやりがいと手厚い福利厚生

営業や窓口係のように「どれだけ売り上げをあげたか」を問われないだけに、銀行事務は仕事の成果が見えにくい仕事だ。

「ただ、1日に何回か、どう手続きしていいかわからないような難しい事務処理を担当することがあるんですが、マニュアルを見直したり、本部に問い合わせしたりして、何とかそれをやり遂げたときは『やった』という手応えを感じます。銀行の業務の中で、事務処理は大事な機能。処理が滞ったり、ミスを起こせばたちまち銀行業務は麻痺してしまいます。それだけ責任の重い仕事だからこそ、やりがいも大きいんです。入社したばかりのころは、大変な仕事がまわってくるたび『今日はなんて運が悪いんだろう』とムシャクシャしてましたが、今では『自分の経験値を高めるチャンス』と、それを歓迎する気持ちになりましたからね」



	とにかく覚えなきゃいけないことが多い仕事。でも、覚えたことは確実にスキルにつながるので充実しています

ちなみに、金融機関では女性の転勤は稀だったそうだが、最近は女性が転勤になるケースは増えているという。

「私は5年目に転勤の辞令が出て、他の企業に転職するか、フリーのファイナンシャルプランナーになるか、いろいろ考えたことがあります。だけど、そのまま留まっているのはこの仕事が好きだからでしょう。大手都銀は休みも比較的多く取れて、食事の補助や福利厚生も手厚いですから、働く環境としては魅力的なんですね」