ドライバー　Job Gallery【リクナビＮＥＸＴ】

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玉田昭和さん（仮名）

年齢	36歳
学歴	旅行専門学校卒業
住まい	分譲マンション（妻と二人暮らし）
趣味	ツーリング
職歴	旅行会社に12年、運送会社に3年
座右の銘	成功するものは皆すべからく努力している
血液型	B型
星座	蟹座

職場の雰囲気は？	文化系	・	理科系	・	体育会系
あなたのタイプは？	文化系	・	理科系	・	体育会系	【年収】460万円

ドライバーであると同時に営業でもある

大手運送会社に勤める玉田さんは、決まったエリアで集荷・配送を請け負う「宅配便ドライバー」。配達に使用する車はワンボックスカーか、もしくは2トントラックだ。

「僕らの仕事には大きな荷物などはなく、書類から、大きくても50～60キロくらいですかね。これはまぁ、受け持つエリアによっても違いますね。オフィス街だと書類が多いとか、テレビ局がたくさんあるような地域だとジュラルミンケースに入った地方局からのフィルムがメインになるとか。これらの荷物を、朝、集積所に取りに行って、12時くらいまでに配達を終わらせられるようにしています。そして午後は集荷。毎日、『●時に来てください』という指定をされるお客様のところにはその時間にうかがって荷物を受け取ります。さらにはその合間に、スポット的に『いつもは集荷はないんだけど今日はお願い』というところを回ったり。荷物を受け取って、それを安全なままにお届けする。それがこの仕事の基本中の基本ですね」

もちろん、基本があれば応用もある。玉田さんたちは、宅配便ドライバーであると同時に営業担当者でもある。そのため、集荷・配送時には、付加的な仕事が発生する。

「配達にきたドライバーの愛想が悪いと気分が悪いですよね？そういう人間はドライバー失格ですね。なぜなら、ドライバーとして配送をするのと、そのときに営業をかけるのも仕事のうちですから。気に入ってもらえれば次への仕事にもつながるし、その逆も然り。お客様と顔を合わせるときには、それなりに緊張感を持って臨んでいるんですよ。それはもう『営業スマイル』で（笑）」




	会社で乗るのがマニュアル車なので、たまにオートマ車に乗ったときにも、ついクラッチを踏もうとしてしまうんです（笑）

配達中にはアクシデントもつきもの。柔軟な思考能力が必要だ

仕事の性質上、能力というよりも資質が問われると言っても良いだろう。玉田さんも、「その人個人の性格や気の持ちようがそのまま反映されるんじゃないかな？」と語る。

「営業という側面がある以上、運送業だけど心の中ではサービス業と考えなければいけないですよね。例えば、こちらが『ちょっとしたミス』と思っていても、お客様からしたら気分が悪いこと。そうなるとお客様からのクレームの対象になりもしますし、本社のホームページにメールが来ることも多々ありますよ。そこから顧客を失うことにもつながりかねないし…と考えると、客先での丁寧で快活な応対は絶対です」

もちろんそれは、ドライバーとしての仕事の遂行あってこそだ。

「安全運転は基本中の基本。もちろん、飲酒運転なんてもってのほかですよ。それ以外にも、歩行者の飛び出しを避けるためになるべく細い道には入らないようにするとか、渋滞に巻き込まれそうになったら裏道を考えるとか、どこかに駐車して走った方が早く配達できるとか、配送中に考えることはたくさんあります。そのひとつひとつをクリアするための、臨機応変に対応できる柔軟な思考能力が必要でしょうね」

達成感を独り占めできる

荷物の集積所や客先などで人と接することはあるが、基本的には一人で仕事に臨む仕事であり、玉田さんはそこにこそやりがいを感じるという。

「自己の責任によるところが大きいというのは一番のやりがいですね。例えば配達中の事故で荷物の中身が壊れてしまったりした場合、自分で配達先に謝罪をし、以後の責任の取り方などについて交渉します。私自身、飲み屋さんに届けるワインを割ってしまったこともありますが、お客様に状況をきちんと説明して、納得していただけましたから。一度、失敗をして、そこからさらに信頼関係を築けると、その絆はより強固なものになるんですよね。以後、取引も順調ですし…って、事故にならないのが一番、良いんですけどね（笑）」



	会社自体は人海戦術で仕事を進め、そして個人としては、仕事中の人間力が問われる仕事と言えるでしょうね

こういったドライバーとしてのやりがいのほか、営業としてのやりがいも感じられるそう。

「急ぎの荷物を届けたときなどに『ありがとう、助かったよ』などと言われたときは本当にドライバー冥利に尽きますし、それが縁で以降の仕事につなげられたら自分の仕事スタイルが間違ってなかったという証明になりますしね。仕事内容は確かに地味ですけど、それを着実に成功させていくことで、次、また次とつなげていけるのは嬉しいですね」