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CADオペレーター
インタビュー くわしく見る
CADオペレーターはイメージを、ミリ単位で図面に描き出す職人だ 岩尾 貴子 さん(仮名)
PROFILE 岩尾 貴子 さん(仮名)
年齢 38歳
学歴 短大英文科卒業
住まい 賃貸マンション(夫と二人暮らし)
趣味 スポーツジム通い
職歴 コンピュータ会社に2年半→建築会社に7年
→設備機器販売会社に4年半
座右の銘 今を生きる
血液型 O型
星座 乙女座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】300万円
どんな仕事?
ミリ単位で図面に起こす製図の技術者
コンピューターにデータを入力すれば自動的に図面を引いてくれるCADシステム。精密な図面を効率良く作れるため、設計会社や測量会社など多くの場面で活躍している。現在、設備機器の販売会社においてCADオペレーターとして働く岩尾さんは、パソコンとにらめっこの日々を送っていると言う。

「業務用洗濯機を病院などの施設に納入するため、その図面を、CADを使って描いています。クライアントは病院ということになるのですが、そこからの要望をもとに、洗濯機の仕様と室内の間取りの関係を考えて、『洗濯機の後ろに配管するため、壁から400ミリ開ける』とか『洗濯機と洗濯機の間は200ミリ開ける』といった指示を書き込んでいくんです。仕様書と数値、間取り図を読んで、ひたすらパソコンに打ち込んでいく毎日です(笑)」

しかし、手元の資料をもとに作成すればいいかというと、そうではない。「技術者」としてのCADオペレーターの仕事は、複雑で奥の深い作業を行うため、高い技術が必要なのだ。

「あらかじめクライアントから設置についての要望があるのですが、その通りにいくことはあまりなく、製図していく段階でできることとできないことが出てきます。そういったことを逐一チェックし、設置を可能にし、さらにはより使いやすいように正しく図面化させていく。部材に間違いはないか、設置に無理はないのかなど、細かなことが数多く要求されますが、それを図面化できて初めて、一人前の技術者と言えるんですよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
チラシに目が釘付け
チラシに目が釘付けイラスト
家のポストによく入ってくるマンションなどの住宅のチラシを見ると、間取り図が気になって仕方ないです(笑)
求められる能力は?
依頼主の要望を聞き出すコミュニケーション能力と、
出来上がりをイメージする想像力が必要
パソコン上でCADシステムを使って製図していく仕事だけに、そのシステムを使いこなせる技術は必須だ。

「今使っている『AutoCAD』というのはすごくたくさんの機能があって、二次元だけでなく三次元の図面を起こしたりとか、機械を製図してパソコンの画面上で動かしたりと、本当にいろんなことが出来ちゃうシステムなんです。私自身は今、二次元の製図しかしていませんが、機械メーカーや住宅メーカーなどでは三次元の製図もします。いわゆるパース図というものですね。そういったものを描くときには、やはり機械の設計や建築の知識も必要になってくるでしょう。要は、どの業種に就くかによって必要な知識が変わってくるということです」
CADシステムに関しての知識はもちろん、業種に特化した知識も必要というわけだ。その前に、製図をするにあたって必要な、重要な能力があると言う。

「CADを使い慣れていない人がよく、紙に書かれた設計図やデザインを見て『出来上がりのイメージが湧かないから難しい』と言うのをよく聞きます。確かに手書きの、すごく汚い設計図をもらうときもありますよ。『この線は何の線なの!?』っていう(苦笑)。それをそのまま推測で描くわけにはいかないので、設計図を描いた人とやり取りをしながら、さらに自分の頭の中で出来上がりのイメージを重ねていくんです。製図していく過程では、コミュニケーション能力と想像力が必要と言えるでしょうね」
この仕事のやりがいは?
さまざまな人の思いを図面に反映させる喜びがある
そもそも岩尾さんは、18年も前からパソコン上で図面を描いたり動かしたりするのが好きだったそう。そんな彼女にとって、CADオペレーターという仕事は天職とも言える。

「パソコンに向かっている、自分の希望している仕事に就けているということが幸せ。ワードやエクセルを使って言葉や数字と格闘するより、図形を扱うことが楽しいんですよね。画面上でクルクルクルクル回してるだけでもね(笑)」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
描
図面に描き出すのはもちろんのこと、出来上がりを思い描けるような図面にしなくてはなりませんからね
一人でパソコンと向かい合っての作業が多いが、その合間では多くの人との関わりを持つ。そういった過程を踏んでひとつの図面を描き上げていくことが、自身のやりがいにつながっているそう。

「クライアントと交渉する営業担当者、設計士さん、配管や設置の業者さんなど、さまざまな業種の方とやり取りを行い、それぞれの意向を汲んで製図を行います。最終的に図面を仕上げるのは私の仕事ですが、そこには、プロジェクトに携わるたくさんの人の思いが詰まっているんです。その気持ちが仕事に対する緊張感を生んでいますし、製図を終え、実際に現場に設置されて機能しているのを見ると喜びもひとしおですね」
FAQ 岩尾 貴子 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 以前、パソコンのインストラクターとして教えていたときに、使い方を教えているこのソフトがどうやって使われるんだろう?って思ってたんですよね。教えるだけじゃなくて、私も使いたいぞ!って思うようになったのがきっかけですね。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A パソコンに興味を持ったのが18年前。そのころから、画面上で図形やグラフィックデザインを動かせたら楽しいだろうなぁ、と思っていたんですね。その思いを実現させられているのは嬉しいし、何より、その作業自体が楽しいんですよね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A コツコツと地道な作業を気にしない人ですね。しかもそれを丁寧に、正確にできる人。例えば、1ミリのズレがあっても、それが重大なミスにつながりかねないですからね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A CADに関しては、「初心者歓迎」という会社も多くありますから、入社してからでも経験を積んでいくことができます。ですから、CADを使いたいというよりはむしろ、どんな業種で、どんな図面を描きたいかということを重視してはいかがでしょうか。
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