Job Gallery
AD
インタビュー くわしく見る
ADは戦場における気配り屋だ 谷口 弘樹 さん(仮名)
PROFILE 谷口 弘樹 さん(仮名)
年齢 25歳
学歴 社会学部卒業
住まい 賃貸マンション(ひとり暮らし)
趣味 バスケットボール
職歴 テレビ局に2年
座右の銘 一石二鳥
血液型 A型
星座 牡牛座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】500万円
どんな仕事?
雑用に追われ、ドタバタと忙しい毎日
ADの仕事というと、「忙しい」「キツイ」というイメージが一般的だろう。果たしてその実態はというと、在京キー局で人気バラエティ番組のADとして働く谷口さんいわく「まさにその通り、現場は戦場です」という。

「ADにもチーフ、セカンド、サードとランクがあって、セカンド以下には制作会社のADがいるので、僕は今、チーフのサポートとして番組作りに携わっています。仕事内容は…本当に細かい仕事ばかりです。例えば、プロデューサーとディレクター、構成作家さんとで番組の構成を固めたら、僕らはまず、その構成に沿ったネタを用意してきます。ロケの場合なら、ロケができそうな場所まで実際に行ってみて、ハンディカメラなどで映像におさめてきたり。1カ所だけじゃなく、10〜20カ所は当たり前ですよ。その上でディレクターやプロデューサーに見せるんですけど、『全然ダメじゃねぇかよ!』なんて言われることも日常茶飯事(笑)」

この仕事は、いわば番組収録のための下準備。ロケが決まったその後も、仕事は山積みだ。

「ロケ地でのケータリングの準備も仕事のうち。飲食物はもちろん、出演者の方が現地でシャワーを浴びるかもしれないから、お風呂セットとバスタオル、パンツやシャツも持って行かなきゃ、とか。サードADだと、ロケの前日はその準備だけで徹夜ですね。また、スタジオ収録時にも仕事はたくさん。収録前日にはリハーサルを行うんですが、そのときにディレクターとともに『上手から●●が出てくる』『下手から△△が出てくる』『●●はどちら側に出ていく』といったふうに、出演者の動きのシミュレーションをしておくんです。これらは本当に、仕事の一例。ほかにも、撮影用の小物の準備や観客の整理などさまざまな雑務があり、しかもそれが1週間単位で進行していくので、毎日ドタバタしているんですよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
何でも計算してしまう
何でも計算してしまうイラスト
現場レベルでも制作費に関しての意識が高くなっているので、プライベートで買い物するときにも、頭の中にすぐ計算機が登場します(笑)
求められる能力は?
危機回避能力があれば、アクシデントを最小に抑えることができる
谷口さんは就職当時、先輩ディレクターから「ADたるもの、ホテルマンより気配りの人であれ」と教わったという。番組収録を滞りなく進めるためには、ADが現場のいたるところに気を配らなければならないのだ。

「例えば、司会者にフリップを使って説明してもらうはずが、司会者の手元にフリップなかったら、それだけで収録がストップしてしまいますよね。それはもう、致命的なミス。僕らがちゃんと準備をして、あるべきモノが、あるべきタイミングで、あるべきところに出てくるようにする。すごく単純なことなんですけど、それがいざ本番となるとできないものなんですよね(苦笑)。こう考えると、未来に起こり得る事態を瞬時に想定して、それに随時、対応していくという、先を見通す力が必要といえるでしょうね。ただし…」
「先見性というのは、二次的なものにすぎない」と言葉を続ける。

「基本となるのは間違いなく精神力でしょう。根性であり、ネバーギブアップの気持ち。たまにね、不可能を可能にするのがADの仕事なんじゃないかって思うときがあるんですよ。どんなに難しい企画内容でも、それを作り上げることで視聴者に楽しんでもらえるならやるしかない。ネタを探すときは、本当に全地球上のありとあらゆる資源の中から探し出すのが僕らの使命。『無理』という言葉は禁句なんですよ」
この仕事のやりがいは?
芸人の生のステージが見られるのは、まさに役得
以前は朝の情報番組のADだった谷口さんは、異動になり、バラエティ番組を担当してから、その仕事内容の差に愕然としたという。

「当時はリサーチが主体だったんですよね。番組で流すニュースを幹とすると、その枝葉になるような資料や映像などを、過去のデータベースから引っ張り出してくるような、いわばデスクワーク。ロケに行ったとしてもそんなに大がかりではなく、カメラが多くても2台くらい、ディレクターが1人、ADが1人とか。情報番組のロケは『すでに起こったことを撮る』のに対して、お笑いは『何かを起こして、それを撮る』。この違いは大きいぞと周りからも聞いていたのですが、正直、これほど凄まじい戦場だとは思ってもみませんでした(苦笑)」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
戦
ロケもスタジオも、収録前日から当日、アフターフォローまで、本当に戦場のような忙しい毎日が続きます
ともに仕事をしたADの中には、その辛さから途中で逃げ出した人もいるとか。そんな過酷な状況ながら谷口さんが仕事を続けられるのは、忙しい中にも充実感を感じているからにほかならない。

「確かに僕らは、テレビを観ている人に楽しんでもらう番組作りをしているつもりなんですけど、やっぱりライヴが一番、楽しいんですよね。ロケでもスタジオでも、芸人さんたちのステージを目の前にすると本当に興奮するんです。役得以外のなにものでもないですね。楽しくてしょうがないし、疲れなんて吹き飛んじゃう。そのうえで、番組を観た友達から『面白かったよ』といわれたりしたら、頑張って良かったとつくづく思いますね」
FAQ 谷口 弘樹 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A そもそも僕はスポーツビジネスに興味があって、学生時代にはプロバスケットボールチームの経営について学んだんです。インターンシップやアルバイトもしました。そのとき、スポンサーとしての関わりや放映権についてなどマスメディアの影響力の大きさに触れ、テレビ業界から見て、スポーツビジネスを学びたいと思ったのがきっかけですね。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A ほかのことを考えてる余裕がないくらい、とにかく毎日が刺激的。同じ仕事なんて1日たりともありませんからね。確かにしんどいことはしんどいですけど(笑)、それをさっ引いても余りある面白みを感じられますね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 何事も根気強く続けられる人。細かい技術などは初めから備わっているはずもなく、継続していくことで自然と身についていくものです。あとは…、どこでも寝られる図太い神経を持った人かな(笑)。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A テレビ局への転職は難しいかもしれませんが、制作会社は総じて人手不足だと聞いています。だからけっこう、なろうと思えばなれるんです、ADには。ただ、そこからが勝負です。本当に覚悟を決めて、強い気持ちを持って臨んでほしいですね。
ADの 求人を探してみる
ADに関連したキーワードから求人を探す
テレビ業界 チームワーク アシスタント 調整 先見性
ADを くわしく見る

「今すぐ転職」にも「いつかは転職」にも即・お役立ち!リクナビNEXTの会員限定サービスに今すぐ登録しておこう!

1転職に役立つノウハウ、年収・給与相場、有望業界などの市場動向レポートがメールで届きます

2転職活動をスムーズにする会員限定の便利な機能

・新着求人をメールでお届け

・希望の検索条件を保存

・企業とのやりとりを一元管理など

3匿名レジュメを登録しておくとあなたのスキル・経験を評価した企業からスカウトオファーが届きます

会員登録し、限定サービスを利用する

※このページへのリンクは、原則として自由です。(営利・勧誘目的やフレームつきなどの場合はリンクをお断りすることがあります)