株式会社大王 大王わさび農場<マイカー通勤OK◎創業114年―20年の歳月をかけて形になった夢は、進化と発展を続けています。第三創業期。わさびの未来も守ります> 企業ページ
■はじめまして、社長の深澤です。
まだ就任4年で以前は違う道を歩んでいました。
フランス学を専攻した大学卒業後は
アルバイトでお金を貯めて海外へ。
きっかけは3年生の夏休みに語学留学したことです。
よくある英語圏への語学留学とは違い、
周囲の学生たちが料理やファッションなど
目的を持っていた。
彼らに刺激を受けて自分探しの機会になり、
靴が好きな僕は靴職人になろうと決めたのです。
アルバイトしながら靴の専門学校へ通い、
靴のデザイン、デッサンの毎日。
そこからさらにオーダーメイドの靴づくりに
興味が沸いて、本場ロンドンの靴職人に弟子入り。
4年半学んで帰国後は靴のパターンや
革の裁断といった仕事を請け負っていました。
ただ何と言うことか、難病を患い、車いす生活に。
しかも家業を継ぐ予定の兄が進路を変更…。
病気が治れば僕に、と両親が
考えるようになるのも当然でした。
■靴職人が続けられるか分からない。
自由に生きて来たから会社だとか会社勤め、
ましてや経営なんてピンとこない。
どこかに就職するか、実家に戻るか、
まるで分からなかったですね。
それで母がやっている経理ほか
家業の手伝いをやってみて、会社を見て、
事業や経営にも触れていく中で、
家業を継ぐことに少しずつ
整理がついていったと思います。
絶対やっておけば役には立つだろうと
経営ほか様々な勉強をして、資格もとりました。
従業員100名を率いていくことになれば
生半可ではありません。
また、病を患ってから伴侶となり
作業療法士の資格取得して支えてくれている
元教師の妻も取締役として
参加してくれて心強かったですね。
彼女には感謝してもしきれません。
■114年の歴史ある農園。
この代替わりは「リスタート」という
意味合いも非常に大きいと思います。
初代は5町村にまたがる所有者と
交渉を繰り返し2年の歳月をかけて
広大な土地を買取り事業を開始。
開拓は20年に及んだと言い、
大変な苦労があったでしょう。
二代目は実生苗育成に着手し、わさびの生産量を上げました。
三代目・四代目になると売店やレストラン棟も建設。
また観光事業やわさびの商品化、
製造、物販で過去最大の利益を上げました。
これらの背景には地方創生に端を発する
自治体からの要請もあります。
そのせいか僕は父が農場で働く姿は
見たことがありません。
つまりモノづくりは
現場に代々受け継がれているため
ビジネスに力を注いだ。
本人も出来上がった基盤を引き継いで
運よく成功してきたと話します。
これらレガシーを引き継ぐわけですが、
僕はわさびづくりにこだわります。
■実はいま、わさびの収穫が減っています。
もともと環境や気候に左右され、
育てるのに1年以上かかり、
土地を休ませることも大事な非効率な作物。
地球温暖化など原因はあります。
降雪量が減れば、湧水が減ってしまいます。
つまり新しい技術の確立などが必要。
三代目と四代目が農業×観光業で
事業と利益の拡大を果たした今こそ
僕はわさびを未来に運ぶために頑張りたい。
海外でも「本物のわさび」への
需要は高まっており、
高品質かつ増産が叶えばこれまで以上の
ビジネスチャンスも生まれます。
もちろん、当社だけでは不可能なこと。
自治体や研究機関を巻き込み、業界を巻き込む。
良い結果しか生まれないでしょう。
敷かれたレールに乗るだけではない挑戦。
あなたもワクワクしていただければ嬉しいです。
■僕の目標、挑戦は先に触れた
「わさびづくりにこだわる、守る」
「わさび業界を活性化させる」
だけではありません。
先祖代々、育てていただいた
地域に恩返しをすること。
社員が「ここで働けて良かった」と
誇りに思える会社にすることもそう。
あなたにはまず「農場課」でわさび栽培、
加工をお任せします。
畑づくりからはじまり、
技術×知識×繊細さが求められます。
勉強熱心で大雑把ではない方に向いています。
例えば、畑への足の踏み入れ方から
細かく決まっている。
安曇野のわさびを絶やさないために、
守るべきことがある。
愛情をかける必要がある。
僕をはじめ農場課のメンバーが
これまで以上に向き合っている最中です。
チーム編成をして班長は34歳、
28歳(入社3年)、57歳、50歳(大ベテラン)。
とはいえ、やりはじめたばかりだから
年齢や社歴に関係なく、
班長というポジションを任されるチャンスは平等。
一度退社して戻ってきた班長もおり、
やはり信念を持って、
良いわさびをつくることに
情熱を燃やすことが大事でしょう。
将来的には農業課のトップへ。
あるいは、「農場運営課」で集客、サービス、
製品開発・製造などの領域で活躍するのも歓迎。
いずれにしても僕の右腕として
長く手を携えていただければ最高ですね。