株式会社野村総合研究所(NRI) 企業ページ
新卒でSaaS系ベンチャー企業に入社し、マーケターとして2年間の経験を積む。個人としてのさらなる成長とスケールの大きな仕事を求めて、2022年にNRIへ転職。
学生時代に遺伝子工学を学び、海外雑誌への論文投稿や学会発表をしており、その頃から「社会を変えるような仕事をしたい。熱い想いを持った人と働きたい」と思っていました。ですから、新卒で小売向けSaaSソリューションを提供するベンチャー企業に入社したのは自然な流れだったと思います。
そこではマーケターとしての役割を担い、思っていた通り仕事は楽しかったですし、学ぶこともたくさんありました。そして、2年間の勤務後、2つの理由から転職を決意しました。
1つ目の理由は、仕事の役割が限定されてしまうことです。自分としてはマーケター以外の仕事も手掛けて、個としての能力を伸ばしたいと感じていました。そして2つ目の理由は、ビジネスの規模感です。会社の事業も顧客も限られた範囲のものだったので、世の中に影響を与え、社会を変えているという実感を強く覚えることはありませんでした。
そして、「個の成長」と「「ビジネスの規模感」という2つのテーマを軸に転職活動を行う中、あるイベントで出会ったのがNRI。前職と同じような業種・職種ではなく、新しいチャレンジングな転職先を探していた自分にとって、コンサルタントという仕事にとても興味を惹かれました。「未経験からコンサルタントとしてやっていけるのか?」「成長を後押ししてくれるのか?」という不安にしっかりとした答えをいただけたことが、入社を決断する後押しになったと思っています。
2022年5月に入社し、配属先は幅広いテーマを扱う産業ITコンサルティング二部。早速携わったのはIT中期計画策定プロジェクトにおける戦略的支援です。具体的には、事例・技術動向調査やクライアント内外の環境調査を踏まえたデジタル化テーマ具体化の議論など。実は私自身、前職も含めてクライアントワークは初めての経験だったので、課題解決に向けた取り組みの仕方は経験や知識からイメージできたものの、お客様とどう共有していけば良いか?お客様に動いてもらうためには何が必要か?という点が大きな課題でした。
それを乗り越えるために必要なのは“お客様視点”です。上司は「お客様に何を話し、何を伝えたいか」について、多くの問いを投げかけてくれ、ひたすら“お客様視点”で考えることを鍛えてもらいました。コンサルタントとして成長するための重要なプロセスだったと思っています。
その後は、マーケターとしての経験を活かせるような顧客体験設計+システム化構想のプロジェクトやECモール立ち上げに伴う、マーケティング戦略立案+業務・システム設計などのプロジェクトにも参加しました。
特に後者のプロジェクトは数千万人に影響が及ぶような大規模施策で、プレッシャーはなかなかのもの。それでも自分としては「社会を変えるような手応え」を実感できる業務だったので、プレッシャーよりも楽しさの方が勝ったという感じでした。どのプロジェクトもシステム設計から導入まで、マーケティングを通して一気通貫で携われることに加えて、初めての業界やテーマが多く、新しいものが好きな自分にとってすごく前向きに取り組めたことを覚えています。
エネルギーマネジメント領域に携わったのは、ちょうど入社1年後のことです。お客様である空調機器メーカーから新ビジネス立ち上げの相談が部門に来て、上長が自分をそのリーダーとして推薦してくれたのです。テーマは「デマンドレスポンス(電力の供給状況に合わせ、電力使用量を制御する)」。自治体向けのソリューションで、再生可能エネルギーの安定供給やGX(グリーントランスフォーメーション)といった領域も内包されています。もちろんエネルギーに関する知識はほとんど持っていないので、まずは勉強することからスタートし、お客様とのディスカッションを経て、プロジェクトを進めていきました。
もともと技術力を持つお客様で、それをどのようにビジネスに繋げていくか?というのが最大の課題で、自分の役割は主にPoC検証の設計・推進を担当。システム開発フェーズに移行する時点まで携わり、その後しばらくしてシステムローンチとなりました。
さらにもう1つは、システム要件定義とビジネス化を同時に推進するという、EV(電気自動車)に関するプロジェクトにも参加しました。
エネルギーマネジメント領域の面白さは、まだ一般的に浸透していない新しい技術を利用して、世の中を変えるような流れ(ビジネス)を生み出すこと。お客様の「新しいことをしよう」という強い意志を体感できますし、一緒にビジネスモデルを考えるのが刺激的だと感じています。また、技術部門とビジネス部門の橋渡し役となり、組織としてのパワーアップに貢献できることも本領域にコンサルタントとして携わる醍醐味の一つです。
今後もエネルギーマネジメント領域の重要さは高まっていくはずですから、このまま関わり続け、さらに深く追求していきたいですね。
転職して会社の規模は大きく変わりましたが、常に新しい仕事や新しい領域に挑戦できているので、仕事や環境に対するギャップはほとんどありません。それは、「自分の意志」を表明すれば全力で後押ししてくれるNRIの風土があるからだと思います。
自分も積極的にいろいろな活動に手を挙げていますが、例え未経験でも、やりたいという気持ちがあれば任せてくれる。新しいものが好きな人にとっては、とてもやりがいのある環境ではないでしょうか。
メンバーから、どんなプロジェクトでも対応できるようなリーダーへ。エネルギーマネジメントのような新しい領域やワクワクするような取り組みに携わる―そんな10年後の姿を想像しています。そして専門領域の第一人者として、書籍執筆などに関わり社内外に情報発信していくことが、将来の大きな目標です!