システムコンサルタント■事業創発、戦略・構想策定、DX推進

自分の生活の身近にあり、様々なことを助けてくれる存在―そんな家電に憧れて、電機メーカーに新卒で入社しました。自分の希望とはちょっと違いましたが、エネルギー領域（電力関係）のソフトウェアエンジニアを3年、ハードウェアなどを手掛けるインフラエンジニアを8年経験。その後は、プロジェクトマネージャーを6年間担当しました。

マネージャーとしての仕事は、お客様に近いところで、数年先の製品の事業戦略を考えること。いわゆる「モノ売りから、コト売りへ」とビジネスモデルを変化させるために、市場ニーズを掴んでどのように販売していくかを考えていました。

ところがちょうどその頃、社内で組織改編が行われ、これまでの経験が全てリセットされるような仕事への異動が決まったんです。より上位の職務への昇進ではありましたが、自分がやろうと思っていたことはできないし、新しいこともできません。

そして考えました。自分は顧客の声を聞き、市場のニーズを調べること―未来予測をすることが面白かったし、そのスキルは世の中できっと価値があるのではないかと。もちろん我儘なことだと思っていましたが、興味のないことに時間を使うのではなく、自分のやりたいことに専念できる環境を求め、社内の昇進ではなく、転職という道を選びました。

NRIへの入社は2023年の9月。当初1〜2ヶ月は前職から知っているお客様などに会い、いろんなことを話しました。コンサルタントはお客様との会話の中で課題を発見し、自ら提案を行っていかなければなりません。そこで自分が前職時代に身に付けたスキルの一つである「満足度の可視化」が役立ちます。

簡単に言えば、お客様が何を期待しているのか、という期待値のコントロールなのですが、前職で磨き上げたおかげもあり、自分で可視化した上で、それをピッタリと当てに行くことが楽しくもあり、コンサルタントの仕事でも大きな強みになっていると感じています。

入社してしばらくすると、前職との大きな違いに気づき始めました。それは、「個の強さ」です。個人の裁量が大きいからこそ、一人一人が持つ“仕事にかける想いやモチベーション”が全く違う。ここまで強いのか、と正直に思いましたね。こうした個の強さの結集こそが、NRIという組織全体の強さ、そして優位性につながっているのではないでしょうか。

最初は驚きもありましたが、自分もその一人として大きな裁量を持たせてもらっていますし、自分の得意分野で勝負していくつもりです。

そして、前職で培ったエネルギー領域（電力関係）が得意分野であり、その経験・スキル・知見こそが私の武器。NRIの中でもモビリティや運送といった領域ではエネルギーについての知見が欠かせませんし、さらに広く社会課題の解決にもエネルギーは重要な役割を担っています。

強みであるエネルギー領域の経験を起点に、様々な領域にも取り組んでいきたいと考えております。

コンサルタントという仕事を進めていく中で、個人的にとても気になっているのが、NRIの持つレガシー＝伝統です。先ほどお伝えした「個の強さ」を、どのように組織としてまとめ上げているのか。そこにこそ、NRIがこれまでの歴史の中で大切にしてきたものがあるはず。

例えば、豊富な経験を持つベテランのコンサルタントが若い時にしていた発言や作成した資料には、NRIらしさを感じる表現方法や伝え方などを見て、感じることができます。そうしたものを参考にしながら、自分なりに「NRIという企業の強さはどこにあるのか？」を探り、身に付けていきたい。実はまだまだ、探っていきたいレガシーがたくさんあるので、楽しみなんですよ。

今、コンサルタントに取り組めているのは、やはり前職での経験値の積み重ねに尽きると思います。エンジニア経験やマネジメント経験も、販売戦略の経験も、お客様とのコミュニケーション経験も、それら全てが今の業務に直結しているし、自分の武器になっている。

自分の経験を活かしながら、新しいこと、やりたいことに挑戦できるNRIの環境は、前職で目指していたキャリア以上のものだと感じています。

得意なもの、培ってきたスキルや経験を活かせる環境を用意してくれる懐の深さ―それこそがNRIの大きな魅力。入社以来、上司からも周囲からも本当に多くのサポートを受けてきました。「部門や事業本部の枠にこだわらず、自由に動いてみたい」という、私の生意気な意見もこころよく受け止めてくれ、現在はその機会を活かすべく新たなビジネスチャンスを模索している日々です。

もしかしたら、あなたの経験もNRIという環境の中で強力な“飛び道具”になるかも知れません。ぜひそれを、確かめてみませんか。

最後になりますが、NRIに転職してワークライフバランスも大きく改善されました。小さな子供たちと過ごす時間が増え、仕事の時間をずらしてイベントへ出席することもできるように。休日の早朝には、大好きな野球を存分に楽しんでいます。