転職トップ > 転職成功ノウハウ > 転職パーフェクトガイド > どーする!?応募・面接準備 > 「企業の面接戦術」大研究
面接には、いろいろなタイプがあります。ざっくばらんな世間話がメインの面接もあれば、キツイことばかり言われて胃が痛くなる面接も。 しかし!企業がそういう姿勢を取るのには「理由」があるのです! この記事では、企業の面接戦術を4パターンに分けて解説。企業の目的を知れば、面接が怖くなくなりますよ! 2008年11月10日 |
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応募者が萎縮したり、嫌がるようなことをわざと質問したり、応募者の返答に対して厳しいツッコミを入れる。終始威圧的な雰囲気が漂う面接。
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冷静に物事に対応できるかどうかを見たい 厳しい質問にもうろたえることなく、冷静に内容を判断して切り返せるかどうかで、対外折衝能力を測るという目的がある。そのため、答えの内容はもちろん、「冷静かつ臨機応変に回答できる姿勢、態度」が評価の対象となる。 「厳しいことを言われるのは、自分に非があるからでは…と落ち込む人がいますが、そもそも条件に合わない人は面接には呼びません。興味があるからこそ試されているんだと考えると、どんな質問にも動揺しないですみますよ」(谷所氏) 営業職や販売・サービス職など、不特定多数の顧客とやり取りする職種。クレームや要望に冷静に対応できるかどうか判断される。コンサルタントなど頭の回転の速さや機転が必要な職種にも多い 。 感情的な反論は評価ダウン 厳しい質問にカッとなったり、感情的に言い返すのは×。言葉に詰まって、黙りこくってしまうのも評価を下げるモト。まずは相手の意見を受け止め、自分の考えを冷静に述べることが重要だ。 |
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いわゆる「面接」然とした雰囲気ではなく、ざっくばらんで雑談がメインの面接。終始打ち解けた雰囲気で、ついリラックスしすぎてしまう応募者も…。
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リラックスさせて応募者のホンネを探りたい 応募者をリラックスさせ、話しやすい環境を作ることで、マニュアル武装した応募者の「ホンネ」を探ろうとしているのがこのタイプ。会話のキャッチボールができるか、コミュニケーション能力があるかどうかも見られている。 「リラックスするのはいいのですが、ついついホンネをさらけ出し過ぎて失敗する人が実は多い。いくら『雑談でいこう』と言われても、面接は面接。相手がなぜその質問をしているのか、一つ一つ冷静に判断しましょう」(谷所氏) 例えばチーム営業や事務系職種など、一人で行う仕事ではなくチーム全体で協力する仕事。客先常駐型SEや販売・サービス職など、コミュニケーション能力が問われる職種にも多い。 しゃべりすぎ、脱線しすぎはアウト! リラックスして地を出しすぎるのは×。うっかり「タメ口」を利いたり、脱線トークに走ると「調子に乗りやすい人」と判断される。「前社は上司が嫌で…」など本音を語りすぎるのも当然NG。 |
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「志望動機」「自己PR」「退職理由」など、定番質問を一通り聞かれるマニュアル型の面接。遊びのない、極めてクールな雰囲気の中、ガッチガチの面接が繰り広げられる。
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募集基準を満たす人かどうか判断したい 人間性よりもスペックを重視する企業に多い。自社が求めている基準に合うかどうか、定番質問でじっくり探るのが特徴。そのため、質問内容からブレることなく、聞かれた事に対して簡潔・丁寧に話すことが重要だ。 「このタイプの企業には、『自分は応募職種にマッチングしている』と伝えることが大切です。また、応募者多数の企業が一次面接で“ふるいにかける”ために使われることも多いので、服装や身だしなみ、あいさつや笑顔といった第一印象もいつも以上に重要視されます」(谷所氏) 事務系スペシャリストなど、専門知識や経験が求められる職種のほか、比較的大規模な企業の一次面接に多い。中途採用の機会が少なく、面接慣れしていない企業もこのケースが多い。 ウケ狙い、的外れの回答は×! くれぐれも「場を盛り上げるための冗談」などは言わないこと。また、質問内容がいかにマニュアルでも、回答までマニュアル化してはダメ。自分の言葉でエピソードを交えて話すべし。 |
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ほとんど面接の体をなさず、応募者の「熱意」や「思いの強さ」を何度も確認される面接。経営者が自社について熱く語りまくるというケースも多い。
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経験や能力よりも、「仲間」「同志」がほしい バリバリ活躍してくれる即戦力よりは、「既存の社員と一緒に頑張ってくれる仲間・同志」を求めている場合に多い。比較的企業規模が小さく、家族的な雰囲気の会社に多い面接だ。従って、経営者がいきなり面接に出てくるケースが大半。 「社風や経営者の考え、会社の方針に共感し、ともに頑張ってくれる人を評価するため、過去の経験をアピールするよりも、『会社への思い・熱意』を伝えることが先決。回答内容だけでなく、表情やしぐさ、語調なども注目されています」(谷所氏) 規模が小さく、社員一人が組織全体に与える影響が大きい企業。会社を大きくする同志がほしい新進気鋭のベンチャーなどにも多い。 おカタすぎる態度はイマイチ… フィーリングが重視されるため、質問に硬すぎる語調で返したり、「お酒飲める?」などの軽い問いに固まってしまうのは避けたい。面接の間「この会社に入りたい」という熱い思いを継続させるべし。 |
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以上のように、どの面接も「企業の戦術」から成り立っているもの。戦術のタイプを知れば、「このように返せばいい」と対応策を考えることができる。面接の雰囲気を見て「むむ、これは○型…」と判断すれば、面接がだいぶ楽になるはずだ。 加えて、キャリアアドバイザーの谷所氏は、「事前の準備を怠らなければ、どんな面接戦術で来ようとも、緊張せずに自身の思いを伝えられるはず」と話す。 「面接の前に『その企業で活躍している自分』を具体的にイメージしておきましょう。そうすれば、どの方向から質問が飛んできても、伝えるべきことがブレずに済みますし、熱意ややる気も自然に伝わりますよ」 |
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