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「いいポジション」を得るための面接必勝マル秘テク
転職で年収をアップさせるのは難しい時代だと言われている。しかし、リストラなどで従業員数が減った今、「自分で動け、社内を引っ張って行ってくれるような人」「業績を確実にプラスにしてくれる人」には、多くの会社からオファーがきている。もっと言うと、自分の魅力をうまくアピールできれば、ステップアップ転職がしやすいチャンスの時代なのだ。そこで、転職で「いいポジションを手に入れる」ための必勝テクニックを伝授したい。
2010年2月24日
<ADVISER>
株式会社キープレイヤーズ 代表取締役 人材サービス会社「インテリジェンス」にて、人材紹介事業の営業、キャリアカウンセリングに従事。2005年1月にキャリア支援会社「キープレイヤーズ」を設立。現在までに6000人以上のビジネスパーソンのキャリア指導をする。著書に「セカンド就職のススメ」「就職氷河期だからこそ絶対に後悔しない就職先の選び方」がある。 |
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まずは応募先の選定から。
「転職先」は「逆張り」で選んで、市場価値を上げよう!
転職でいいポジションを得るために最も重要なことは、「競争相手を減らす」ということです。どんな市場でもそうですが、同じような商品がたくさんあれば価値は下がりますし、市場にほとんど出ていない商品の価値は上がります。これは転職市場でも同じなんです。 |
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「いいポジションを得る」面接必勝テクニック[基本編]
面接の「前日」に、企業ホームページを「くまなく」チェック 「前日」に「くまなく」がポイント。事業企画を面接で話したら、すでにホームページで発表になっているものだった、なんていう失敗は致命的です。会社の将来を左右するような大切なポストに、そんな人を置こうとは思いません。成長性の高い会社ほど頻繁にホームページを更新していますから、採用情報はもちろんのこと、商品情報やIR情報など、面接の前日にすべての項目をチェックしておきましょう。また、面接ではほとんどの場合「何か質問はありますか」と逆質問をされます。その際に従業員数や支社の数など、「インターネットで簡単に得られる情報を質問する人がいます。印象が悪くなるので注意しましょう。 志望動機は「MUST」「CAN」を言った上で「WILL」を話す 「なぜ、弊社を応募したのですか」と言うのは、必ず聞かれる質問です。今よりいいポジションに就きたいばかりに、「やってみたいこと(WILL)」ばかりを話してしまいがちですが、まずは「期待される任務(MUST)」に対して「自分ができること(CAN)」をきちんと相手に伝えることが大切です。それが伝えられたら、「やってみたいこと(WILL)」を話すようにしましょう。「営業マネージャーがやってみたくて応募しました」だけだと、会社側がその人に望んでいるミッションをきちんとこなしてくれる人材なのかどうか、判断が付かず、不合格になってしまう可能性があります。 未経験の仕事を希望する場合は、事前に「調査」+「考察」を 未経験の職種を希望した場合、例えば「では、うちのマーケティングをどう思いますか」などのように、面接官から突っ込んだ質問がくることが予想されます。少なくとも本を数冊読むなどして、事前に希望する職種のことを調べ、自分なりの考察を述べられるレベルになっておきましょう。 |
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「いいポジションを得る」面接必勝テクニック[裏技編]
面接官によって話す内容を変える ビジネスをする上で大切なのは、「相手の立場に立つ」こと。これは面接でも同じです。いかに面接官の立場になれるかで、採否が決まってきます。1次面接では人事担当者や現場の管理職が面接官になることが多いですから、「実務」についてアピールしていく。2次面接や最終面接では、社長や役員など経営側の人間が面接を務めることが多いので、「会社全体の業績を上げるには」「コスト削減をするには」など、「経営者の視点」で自分が会社の役に立つ人材であることをアピールしていきます。もし経営者がブログをしていれば、ぜひ読んでおくことをおすすめします。経営ビジョンや従業員に求めていることがたくさん書かれています。ヒントが満載ですよ。 逆質問は自分なりの「仮説」を入れる 逆質問は自分の能力の高さをアピールするチャンスです。しかし、その会社についてきちんと調べて考察できていないと、かえって評価が下がってしまうこともあるので要注意です。たまに「何か質問はありますか?」と言われて、「御社と他社との違いはどこでしょうか?」と面接官に競争優位性を聞く人がいますが、それでは何のアピールにもならないどころか、企業研究不足と思われ、マイナスです。例えば、「新商品の傾向から、御社の強みは既成概念を取り払った斬新なアライアンスを迅速に行えることだと分析しています。老舗企業の多い○○業界では難しいことだと思うのですが、御社ではなぜそのようなことが可能なのでしょうか」などと、質問には必ず「自分なりの仮設(考察)」を入れましょう。IR情報や会社の戦略、新製品情報などを踏まえた上で自分なりに考察したものならば、たとえ少々ずれていても好意的にとらえてもらえます。 |
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「いいポジションを得る」面接必勝テクニック[職種別]
営業職の場合⇒営業職を「リスペクトしている」ことを明確にする 「最初は営業職でもいいんですけど…」「営業は1、2年やって、その後…」といういい方をする人が結構いるのですが、面接官に、この人は営業職より企画職やマーケティング職のほうが上だと思っているんじゃないか、と、誤解を与えやすいので注意しましょう。特に経営者は営業の重要性を非常に強く感じていますから、そういう人は敬遠されます。「営業は会社を支える重要な仕事だと思っているので、まずは営業で成果を出したい」ときっちり伝えた上で、将来の展望を語りましょう。 企画職の場合⇒「新しいメディア」に強いことをアピール 最近の傾向として、Twitter(ツイッター)や携帯端末、seo対策などウエブの新しいメディアに詳しいことは事業戦略を立てる上で大変な武器になります。特に老舗の会社などでは社内に新しいメディアを知っている人がほとんどいないことが多く、詳しい人は市場価値が上がる傾向にあります。普段から新しいメディアを使こなしておき、面接でアピールするといいでしょう。 経理職の場合⇒売り手職種の場合は、「他社も受けておく」 経理職は不況時でも比較的引く手あまたの職種です。そういった「売り手職種」の場合は、他社も受けておき、「他社はこのくらいでオファーがきています」と自分の価値が高いことを伝えると年収アップ、ポジションアップにつながります。 |
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いいポジションを得られる人の共通点は
「自己客観性」がある人
面接でいい評価を受ける人、希望のポジションに就くことができる人は総じて「自己客観性」が高いと高野氏は言う。「自己客観性というのは、簡単に言うと『自分をわかっている』ということです。能力が高いのに他人からあまり評価されていないと思ったら、他人から自分に関してのフィードバックをもらうといいでしょう」。自分の強みを熟知している人は、弱点だけフィードバックしてもらってもいいが、そのことで自信を失ってしまうようならば、長所と短所の両方を言ってもらうといい。自分の強み、弱みをきちんと把握した上で自己アピールをすれば、面接でいいポジションを望んだとしても、人事担当者を納得させることができるはずだ。
機会を逃さないために、リクナビNEXTスカウトに
レジュメを登録しオファーを待とう!
多くの採用担当者は「自分から動ける人」「仕事に能動的な人」を高く評価する。自分のアピールポイントがまとまったら、いち早くリクナビNEXTスカウトにレジュメを登録して、企業からのオファーを待とう!面接で自分のよさを伝えることができれば、転職でいいポジションを得る可能性がアップするぞ。
- EDIT&WRITING
- 高嶋ちほ子
- PHOTO
- 吉江好樹
- ILLUST
- 高田真弓