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システム開発会社から、電子書籍サイトの技術責任者へ
匿名レジュメの登録で企業やリクナビNEXT提携の転職エージェントからオファーが届く「リクナビNEXTスカウト」。実際に登録して、幸せな転職を実現したというビジネスパーソンにインタビュー。「登録してよかった!」の生声をレポートします。
株式会社BookLive
技術開発本部 本部長
渡辺政彦さん(43歳)
PROFILE■気象情報会社、宇宙開発会社、大手メーカー系システム開発会社など5社でソフトウェア開発を担当。すべての会社でマネジメントも経験。2011年5月にBookLiveよりオファーを受け、2011年10月に入社。
2012年3月7日

事業戦略が知りたくて、すぐに転職する気はなかったもののオファーへ返信。
ユーザー志向に立った電子書籍サイト作りの方針に惹かれ、入社を決めました
■リクナビNEXTスカウトにレジュメを登録したきっかけは?
(株)BookLive
渡辺政彦さん
新卒で気象情報会社に入社し、気象情報収集・配信の基幹システムの開発などに13年携わった後、宇宙開発会社で国際宇宙ステーション用のソフトウェア開発を担当。そして昨年まではメーカー系システム会社で携帯、スマートフォン向け組込ソフトウェア開発などに携わっていました。
前職では、技術部門の管理職でありながら、会社の方針で営業も担当。親会社以外の新規取引先を探すべく、人脈を活かして新規開拓に奔走しました。初めはとまどいもありましたが、ほかの管理職がなかなか受注を取れないなか、ソフトウェアの共同開発プロジェクトの受注に成功。「今後は営業をメインにやっていくのも悪くないな」と思っていました。つまり、今の勤務先であるBookLiveからオファーをもらうまでは、転職は全く考えていなかったんです。
「リクナビNEXTスカウト」に登録したのは、約10年前のこと。そのとき携わっていた業務があまりにも激務で、「いい会社があったら転職したい」と思ったのがきっかけでした。その後も半年に1回はレジュメを見直し、職務経歴を書き足すなど、ずっとブラッシュアップを続けました。結局、気象情報会社を辞めることになり、次に勤めた宇宙開発会社は担当事業の凍結が決定して退職を余儀なくされたため、「明日はどうなるかわからない。いざというときの保険を用意しておきたい」という気持ちが強かったんです。また、オファーによって自分の市場価値を知りたいという思いもありました。
■企業からオファーを受け取った時の気持ちは?
10年以上、レジュメ内容を定期的に更新していたので、オファーは継続的に届きました。始めは転職目的で登録したものの、その後は「いざというときの保険」「自分の市場価値を知るためのツール」として利用していたため、結果的にはどのオファーにも返信しませんでしたね。ただ、届いたオファーにはすべて目を通し、文面に「あなたの○○経験に惹かれた」と書かれていれば、その分野を重点的に強化する努力を続けました。
■今の会社の面接を受けようと思った決め手は?
BookLiveからオファーが届いたのは、2011年5月のこと。電子書籍ストア「BookLive!」のビューア開発担当者の募集で、2011年1月に設立して間もないBookLiveの立ち上げ期を担ってほしいとのオファーでした。
実は前職では、親会社であるメーカーが電子書籍へ進出しており、社内でもさまざまな議論がされていました。しかし、本格的な普及に向けた良いアイディアが出ているとは言えない状況でした。私自身は、お金をかけるべき対象はコンテンツであって、ソフトはユーザーの使いやすさを優先すべきだと考えていたので、「この会社はどう思っているのだろう?電子書籍に対する考え方を知りたい」という思いがふつふつと湧いてきました。
加えて、他社に比べて、「私の職務経歴を読み込んだうえでオファーを送ってくれている」ことが、オファー文面から強く伝わってきたんです。オファーに書かれている思いが本当かどうか確かめたいという気持ちも湧き、「転職は考えていませんが、話は聞いてみたい。それでもいいですか?」とメールを返信しました。今考えたら、転職意向のない私に、よく面接の機会を設けてくれたと思います。
そのころは広島の事業所に勤務していたため、東京出張に合わせて面接の場をセッティングしてもらい、執行役員と人事部長を相手に「電子書籍マーケットをどう捉えていて、どういう戦略を立てているか」を質問。さまざまな意見をもらいましたが、「コンテンツが一番重要であり、ソフトはシンプルで使いやすいことが最優先」という言葉に納得。「私と考え方が一緒だ」と嬉しく思いました。
事前に会社のあらゆる情報をネットで調べ尽くし、社長のインタビュー記事も残さずチェックしてから面接に臨んだのですが、その中で「今のままのサービス展開では電子書籍マーケットは広がらない。ユーザー視点に立ってもっとコンテンツを重視すべき」と市場の現状に危機感を持っていることを知り、共感。「この会社ならば、自分が思うサービスが提供できるのではないか」と感じていたんです。面接の場で、会社の意見を直接確認できたことで、一気に「転職したい」という気持ちが高まりました。その場で、「もし転職するとしたら、ソフト開発に関するすべてに関わりたい」と正直な思いを伝えたところ、「本部長を任せるのですべて自由にやってほしい」と言われ、入社を決意しました。
■そして入社。今のやりがいは?
2011年10月に入社。サイト構築チームと、スマートフォンやタブレットPCなどのビューア開発チームを統括しています。
技術者は常に、最新の技術に挑戦したいし、それをサービス上で目立たせたいと考えるものですが、電子書籍サイトはあくまでコンテンツが主役。メンバーには、「ユーザー視点に立って、コンテンツが一番読みやすいものを作ろう」と伝え続けています。
「BookLive!」は、来2013年度中には会員数を100万人にまで増やしたいという目標を持っています。「BookLive!」の中心ユーザーは20〜40代ですが、書籍の購買層は50〜60代がメイン。若手だけでなく年配層にも気軽に使ってもらうために、ソフトウェアにできることは何でもやっていきたいと思っています。
<採用担当者の声>
組込系の経験、技術力、マネジメント…当社が求めるものをすべて備えていました
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BookLiveの開発現場では、メーカーとの協業によりプリインストールを行うことが多く、組込系の開発経験が豊富な人を求めていました。なかでも、技術畑を進みながらもマネジメント志向を持っている人を探していました。技術を戦略的にとらえつつも、自分自身を律し、かつ部下への統率力を発揮してよりよいソフトウェアを開発してほしいと考えたためです。渡辺さんは、そんなすべての条件に当てはまっており、「彼以外には考えられない、ぜひ来てほしい」と思いました。入社後は、期待にたがわぬ活躍ぶり。今後はマネジメントだけでなく技術戦略、技術投資など、経営戦略に関わる部分でも活躍してほしいと願っています。 |
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- EDIT&WRITING
- 伊藤理子
- PHOTO
- 伊藤誠