電設資材の営業職から、臨床検査機器の営業職へ

匿名レジュメの登録で企業や転職エージェントからオファーが届く「リクナビNEXTスカウト」。実際に登録して、幸せな転職を実現したというビジネスパーソンにインタビュー。「登録してよかった！」の生声をレポートします。

東京貿易機械株式会社
メディカル機器事業部　国内マーケティングチーム
岡嵜洋祐さん（33歳）
PROFILE■大学卒業後、大阪の電設資材商社に入社。11年間、営業としてビルメンテナンス分野を担当。後半3年間は首都圏の売り上げ拡大のために東京支社に赴任。2011年2月に東京貿易機械からオファーを受け、5月に入社。

2011年9月21日

全くの異業界で成長分野に関わることで、営業スキルを試してみたい。
スカウトで世界トップシェアの臨床検査機器の拡販を担う仕事に出会えました

■リクナビNEXTスカウトにレジュメを登録したきっかけは？

: 東京貿易機械(株)
岡嵜洋祐さん

以前勤めていたのは、電設資材の商社。新卒入社以来11年間、ビルメンテナンス分野の担当として、ビルの省エネ改修という大規模な提案から、蛍光灯など消耗品の営業まで、幅広く担当していました。顧客からビル管理に関するいろいろな相談を受け、それに丁寧にこたえることで感謝される。「ありがとう」の言葉に、日々喜びを感じていました。
一方で、仕事自体はとてもやりがいがあったのですが、顧客の要望が多岐にわたるため業務量がとても多く、休日返上で働くことも少なくありませんでした。3年前、不振だった東京支社を立て直すために大阪から赴任した後は、さらに業務量が増加。ちょうどそのころ、結婚をして家庭を持ったこともあり、「仕事に明け暮れる今の働き方を見つめ直そう」と思いました。同じ悩みを持つ同僚もいたので、この状況を少しでも改善したいと思い、何度も会社に業務効率化策を進言したのですが、なかなか聞き入れてもらえず…。昨年の秋に転職を本気で考え始めるようになりました。
実は、リクナビNEXTスカウトには、東京に赴任して間もないころに漠然と転職を意識し、登録していましたが、それきり放置していたんです。昨秋に久々にレジュメを開き、職務内容などを詳しく書き換えました。
今回、リクナビNEXTスカウト以外の転職活動はしていません。転職したいという気持ちはあったものの、「今の会社で現状改革する方法がまだあるのでは？」という思いもあったためです。また、電設資材分野はどの会社も忙しく、今の会社と同様に休日返上で働かねばならないことが見えていたため、もし転職するならば別の業界に移りたいと思っていました。とはいえ、30歳を過ぎて異業界で評価してもらえるものか全く見当がつかなかったため、「自分で応募するよりも、スカウトでオファー状況を見て自分の市場価値を測りたい」と考えたんです。
転職先の条件は、異業界の営業職であることに加え、会社自体が成長中、もしくは成長性がある分野に関われること。これから伸びる会社、事業であれば、営業としての自分の働きが会社全体に大きな影響を及ぼします。私は、責任が重いほうが燃えるタイプ。新しい環境に身を置きバリバリ働きたいと思いました。

■企業からオファーを受け取った時の気持ちは？

レジュメを更新した後、転職エージェントからのオファーは5通、求人掲載企業からのオファーは20通以上いただきました。想像以上の数をいただき、驚くと同時に「私の経験を評価してくれる企業がこれだけあるんだ」と嬉しく思いました。ただ、同業他社からのオファーが多かったため、残念ながら応募には踏み切れませんでした。

■今の会社の面接を受けようと思った決め手は？

2011年2月に、今の勤務先である東京貿易機械からオファーを受け取りました。エネルギー機械、メディカル機器、新エネルギー分野を軸に事業展開する専門商社ですが、研究開発・製造、メンテナンス・アフターサービス体制も併せ持っているとあり、興味を惹かれました。中でも、私にオファーが来た「メディカル機器」分野は、自社開発の卓上型の多機能自動分析装置（血液などを分析する臨床検査装置）でトップシェアを持つ、まさに成長中の事業。近く投入する新機種の拡販で、さらなるシェアアップを図ってほしい…というオファー内容に、「チャレンジしがいがある仕事だ」と思い、すぐに応募しました。
全く未知の分野だけに、「本当に自分にできるのか」という不安がありましたが、ざっくばらんに話し合う面談の場を設けてくれて驚きました。面談では、電設資材分野しか知らない自分に医療機器の営業が務まるのか、そもそもこの年齢で転職すべきなのかどうか…などという質問を立て続けに投げかけてしまい、人生相談のような雰囲気になりましたが（笑）、親身になって私の話を聞き、腹を割って答えてくれて、この会社の温かい社風を肌で感じられました。入社後に数カ月にわたる研修期間が設けられ、一からじっくり自社製品について学べることもわかり、いろいろな不安や悩みを解消することができました。
その後の面接では、前職でどのように仕事に取り組んできたのか、基本的な姿勢や具体的なエピソードを聞かれました。面談を終えた時点で「この会社に転職したい」という思いが固まっていたので、今までの営業実績やマネジメント経験、そして東京支社を立て直し、一から市場開拓した経験などを精いっぱいアピールしました。

■そして入社。今のやりがいは？

今年5月に入社し、4カ月が経ちましたが、現在も研修期間中。みっちりと医療業界と自社製品についての研修を受けつつ、週に1回のペースで先輩に同行して客先を訪問し、現場で営業ノウハウを習得しています。当社の分析装置は85％が海外向けなので、海外の顧客とのやり取りも多く発生するため、英語の研修も受けています。覚えることが盛りだくさんですが、少しずつ知識が自分の中に蓄積されていると感じられるので、毎日が充実していますね。
11月からは、営業として独り立ちする予定。早く自分なりの営業方法を確立し、より多くの顧客にアプローチしていきたいですね。より幅広い顧客に認知されるために奔走し、自分の手でさらにシェアを高めたいと思っています。

＜採用担当者の声＞

一から市場を開拓した経験と「自分が事業を大きくしたい」との意欲に惹かれました

: 管理統括部
八田剣之介氏

メディカル機器部門は、卓上型の臨床検査機器で世界トップシェアを誇る成長部門ですが、そのほとんどが海外向け。来年早々の新機種投入を機に、今後は国内での拡販にも注力したいと考え、中途採用に踏み切りました。当社では、今までの実績だけを評価するのでなく、高い可能性を感じられる人に仲間になってほしいという思いでスカウトを活用しています。岡嵜さんのレジュメからは、東京地区で市場を一から開拓したパイオニアスピリットが感じられ、ぜひ会ってみたいと思いました。実際に会ってみて、レジュメから受けたイメージは確信に変わりましたね。モチベーションが高く、自分の手でこの事業を大きくしたいという意欲が伝わり、「この人と一緒に仕事がしたい」と思いました。今後は、異業界出身者ならではの新しい視点と自由な発想で、会社全体に新しい風を吹き込んでほしい。今まで当社にはなかった営業手法、アイディアもどんどん取り入れてほしいですね。

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