外資系トレーナーから、乳業メーカーの海外事業部へ

外資系オフィス家具メーカーの日本拠点で14年間、営業と、販売代理店向け営業トレーニングを担当。その後、トレーナーとしてのスキルを磨きたくて外資系の小売りチェーンに人材トレーナーとして転職しましたが、さらに自分の力が活かせる環境に移りたいと1年で退職。
すぐに転職先を探しましたが、転職活動は難航しました。複数の転職サイト、転職エージェントなどありとあらゆる手段を使いましたが、希望に合う求人はなかなか見つからず、チャンスを増やすために「リクナビＮＥＸＴスカウト」に登録。トレーナーとしての経験と英語力、販売代理店を束ねてきた調整力などを、わかりやすく簡潔にレジュメにまとめ、定期的に内容を見直しました。

■企業からオファーを受け取った時の気持ちは？

以前の営業経験を評価されたのか、営業職のオファーをいくつか受け取りました。公募とは違い、企業側からアプローチしてもらえるのは嬉しいし、モチベーションも上がりますね。しかし、いずれのオファー内容も自身のキャリアプランに合わないと感じ、応募には至りませんでした。

■今の会社の面接を受けようと思った決め手は？

前向きに転職先を探し続けたものの、なかなかいい出会いに恵まれず、不安や焦りは募るばかりでした。そんななか、昨年12月にタカナシ乳業からオファーを受け取ったんです。海外事業部の体制強化を担う、企画開発職のオファー。海外の原料サプライヤーや工場などと交渉し、ときには現地に出向いて原料の調達や新たな原料の発掘を行う役割。新製品の開発や既存商品の改良につなげていく重要な業務であると、オファー文面に詳しく記されていました。
営業担当時代は、米国・ヨーロッパ・アジア本部と国内販売代理店の間に立ち、製品の問い合わせや納期管理、クレーム対応、新製品開発などをこなしてきた経験があるので、分野は違えど前職での経験と英語力がフルに活かせると感じましたね。食品業界は全くの未経験ですが、タカナシ乳業の製品にはなじみがありましたし、「チャレンジしてみたい」とすぐに応募に踏み切りました。
一次選考では、通常の面接に加えて海外事業部のマネージャーによる英語面接がありました。英語による交渉力をアピールする一方で、マネージャーの英語力の高さ、語彙の豊富さに感服。この人のもとで働きたい！と思いました。
昨年12月の上旬にオファーをもらい、中旬に面接があり、年末には内定を獲得。希望の仕事に巡り合えて心底ほっとしました。

■そして入社。今のやりがいは？

今年2月に入社し、4カ月近くが経ちました。乳製品に関する専門知識を身につける一方で、担当するアメリカやオーストラリアのサプライヤーを担当しています。日常のやり取りはすべて英語、さっそく海外出張にも出向きました。
牛乳は実にさまざまなものに加工されており、すそ野が広いことに驚きましたね。チーズを作る際に出る水分「ホエー（乳清）」が良質なたんぱく質として注目されており、用途が拡大している…なんてことも、入社するまでは全く知りませんでした。牛乳の世界の奥深さに感心するとともに、自分の手で新たな可能性を見出したいと思うようにもなりました。今後も新しい情報をどんどん吸収して、「タカナシならでは」の新製品を生み出すために尽力したいと思っています。