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“社外でも使える”スキルの発見法
「いろいろな仕事をしてきたのに、アピールポイントが見つからない」「自分には特筆すべきスキルがない」…。そんな風に悩んでいるビジネスパーソンも多いかもしれない。しかし、そんなことはない。それどころか、一つ一つの経験をきちんと棚卸していけば、誰にも「武器」となるようなスキルが必ず見えてくる。そこで今回は、「営業職」と「人事職」の2つのケースをもとに、「異業種・異職種でも活かせるスキル」の探し方を紹介する。
2011年7月27日

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ハナマルキャリアコンサルタント |
【case1】
個人向け住宅販売営業の経験を活かして
転職したいAさんの場合
(1)個人向けに高額商品を販売した経験を活かす
(2)ローン手続きや金融に関する知識を活かす
住宅営業であれば、ローン手続きにまつわる知識は必須です。ローンの計算ができるのは当然として、顧客のライフプランに合わせたローンの設計や、金利なども考慮のうえで顧客にとって最善の選択を取捨選択するという流れそのものが、異業界でも通用するスキルとして評価される場合が多いです。「投資信託銀行の個人向け融資」の仕事などはまさにぴったりでしょう。幅広い商品を扱う「証券会社のリテール営業職」等も、比較的転身しやすい仕事といえるかもしれません。また、業界知識を成果に結びつけるためにどう活用していくか、自身の経験をもとにアドバイスする仕事として、コンサルタントへの転身も可能です。
(3)カスタマーのニーズをきめ細かく把握する力を活かす
特に住宅のような高額の商材は、強いこだわりを持って購入する人がほとんどです。相手がどんな家に住みたいのかを細かくヒアリングし、その内容に合わせてサービスや商品を提案しなくては受注につながりません。日々の業務の中で培った、「一人ひとりのカスタマーのニーズを把握したうえでターゲットを設定し、コンセプトを決める」という一連の流れは、まさにマーケティング業務と同じ考え方なので「企画職」とも接点があります。特に今の業務では個人向けの商材を取扱っているので、同じように個人向け商材を取扱う企業であれば、接点も見出しやすいでしょう。またカスタマーにきめ細やかな提案を行うという観点では「ウエディングプランナー」等の職種でも活かせる力と言えるでしょう。
(4)色々な利害関係者をまとめてきたディレクション力を活かす
【case2】
中小企業での人事経験を活かして
転職したいBさんの場合
(1)綿密な調査・検討を実施し、「制度」や「場」を創り出してきた経験を活かす
(2)役職者の協力を仰ぎながら、業務を円滑に進めていく力を活かす
関連部署への調整業務の中でも、面接においては、役職者への協力依頼が不可欠です。しかも、採用方針の理解はもちろん、面接でどのようなことを話し、どのように動機づけしてほしいのかを、細かく指示出しする等の配慮が必要です。対峙するのが部長や役員クラスなど多忙な人ばかりですから、できるだけ端的に、わかりやすく、やってほしいことを依頼する必要があります。当たり前のことではありますが、どの仕事をする上でも基本となることを徹底してやっているという意味でも、役職者との協業を評価する企業は多いのです。役員クラスとの接点が多い「経営企画」等の職種で活かせるのはもちろんのこと、「役員付きの秘書」等でも価値を見い出してもらいやすいかもしれません。
(3)目的に対して着実に成果を積み上げていく目的遂行力を活かす
人事制度を変え、社員の間に定着させるということは、想像以上に難しい仕事です。人事制度は社員のモチベーションに大きく関わりますし、特に給与にも関係することですから、社内での反対意見もあります。大きな目的に向かってあらゆる人を巻き込みながら、一つ一つの業務を積み上げていく大変な業務です。こういったエピソードからは、目的遂行力を感じることができます。経営での意思決定を受け、それを達成すべく関係部署を統括して業務を進めていく「事業企画」等で、経験が活かせることでしょう。
実はあなたの中にはたくさんのアピールポイントがある
今回は2つのケースついてアピールポイントを掘り下げてみたが、汎用的なものが多かったのではないだろうか。大事なのは、一つひとつの業務を多面的に見ること。業務の中で、「どんな相手と」「どんな場面で」「どんな会話をしてきたのか」を改めて考えてみることで、思いもよらぬ仕事との接点が見つかることもある。そこを見つめ直すだけでも大きなスキルの金脈が見つかるはずだ。「自分にはスキルなんて何もない」とマイナス思考で考えず、プラス志向で前向きに捉えていけば、必ず自分なりのアピールポイントが見つかるだろう。
リクナビNEXTスカウトにレジュメを登録することで
自分自身の新たな強みを探すきっかけにしよう
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- EDIT
- 高嶋ちほ子
- WRITING
- 志村 江