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【職種別】20代で磨いておくべきスキルはこれだ!
世界同時株安、円高、空洞化など、さきゆき不透明な昨今において、「雇用不安」を感じている人も多いのではないだろうか。特にビジネス経験が少ない20代にとって、非常に不安要素が多い時代となった。劇的な変化を遂げている時代において、10年後、20年後にもビジネスパーソンとして活躍し続けるために、今どんなスキルを身につけておけばいいのだろうか。今回は、営業職、事務系スペシャリストに加えて、製造業やIT業界で働くエンジニアについて、業界事情に詳しい識者にアドバイスを求めた。特にどんな職種に就くとしても重要になると言われている「英語力」「ITスキル・知識」「財務力」について各職種でどのレベルのスキルが必要となるのか、また各職種で独自で身につけておくべきスキルを聞いた。
2011年10月12日

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製造業のエンジニアの指南役 |
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斎藤氏に聞く!
営業職に求められるレベルは?
●営業職に求められる「英語力」とは?
今後、国内のみだけでビジネスを完結する企業が減少することが予想されるため、どんな業界の営業職にとっても、英語は必要不可欠なスキルです。
●営業職に求められる「財務力」とは?
若手の営業職は、モチベーションを維持してさまざまな経験を蓄積することが目標とされますが、30歳を超えるころには、場数を踏んだというだけでは評価されません。実際に商品を受注するためには、相手の企業の財務諸表を読み、販売戦略を立てていく力が必要です。財務状況が安定していない会社から受注することは容易ではありません。
●営業職に求められる「ITスキル・知識」とは?
WEBサービスの普及で営業の役割が変化する中、今後少ない人員体制で営業活動を進める企業が増えてくると予想されるので、最小限のパワーで最大限の効果を出していくことが求められます。よって今まで以上に一人ひとりの営業担当者の「業務効率」が重要となります。
斎藤氏に聞く!
人事・経理・法務など事務系スペシャリストに求められるレベルは?
●事務系スペシャリストに求められる「英語力」とは?
今後、日本だけにとどまらずビジネスを展開していく企業はますます増加します。そんな中、企業は海外での採用活動を本格化したり、新たに現地法人を設立したり、と事務系スペシャリストに求められる役割は大きいです。「英語力」とはいっても、人事なら会話スキル、経理や法務なら文書作成スキルと業務内容によっても身につけるべきスキルは違いますので、自分の業務に関するスキルから学び始めましょう。
●事務系スペシャリストに求められる「財務力」とは?
事務系スペシャリストに求められるのは、「企業全体」「経営」の視点。これは10年後も大きく変わることはないと思います。
●事務系スペシャリスに求められる「ITスキル・知識」とは?
事務系スペシャリストであればBI(Business Intelligence)の知識を持っているとよいと思います。
菊地氏に聞く!
EMCエンジニアに求められるレベルは?
●EMCエンジニアに求められる「英語力」とは?
製造工場を海外においた企業の場合が増えてきているので、現地での人の取りまとめをする役割が求められるケースは今後ますます増えてくるでしょう。仕様書や業務連絡などのメールを英語で書くときは正確さが求められますが、現地のエンジニアと対面して話すときは、必ずしも流ちょうに英語を話す必要はありません。少々下手な英語でも彼らは耳を傾け、理解しようと努力してくれるでしょう。それには、エンジニアとしてのバックグラウンドをきちんと持っているということが大前提であることは言うまでもありません。
●EMCエンジニアに求められる「財務力」とは?
ひとつの技術が製品化されるには、その製品の機能や性能が優れているというだけでなく、安く生産できるということが重要なファクターです。つまり、コスト構造を理解できないエンジニアは、優れた機能や性能を生み出しても、製品化を実現させることはできないのです。
●EMCエンジニアに求められる「ITスキル・知識」とは?
IT環境の発達で、新しい技術に関する情報を検索することが容易になり、得られる情報は膨大に増えました。スマートフォンや持ち運びの容易なタブレット型のPCなどを使いこなすエンジニアが多いのは、当然のことでしょう。
馬場氏に聞く!
ITエンジニアに求められるレベルは?
●ITエンジニアに求められる「英語力」とは?
IT業界では、日々新しい技術が次々と生まれています。海外で生まれた新しい術についてのマニュアルや論文は最初は英文ですから、それらを理解することができる程度の文書読解能力は必要です。
●ITエンジニアに求められる「財務力」とは?
SEにとって、財務・会計に関する知識を必要とする仕事と、そうでない仕事があります。アプリケーションエンジニアやテクニカルエンジニアなど、システム開発に携わるエンジニアは深いIT知識を身につけるのが先決で、財務・会計の知識は二の次でしょう。
●ITエンジニアに求められる「ITスキル・知識」とは?
ソフトウェア開発技術者試験、シスコ技術者認定、テクニカルエンジニア(ネットワーク)、MCP、ORACLE MASTERなど数々のIT資格がありますが、そのような資格を取得しているからといって、企業は「得意分野を持ったSE」とは判断してくれません。資格は、その人の「知識」レベルの保証にはなりますが、技術の確かさを証明する「経験」とは異なるものだからです。
時代を先読みする高いアンテナを張るべし
先行き不透明な時代を生きるにあたって、職種によってさまざまなスキルの磨き方の違いがあることがよくわかった。10年後、20年後にも活躍することのできるビジネスパーソンの共通点は、時代を先読みするアンテナを持ち、「今後、何をすべきか?」ということに敏感になるということだろう。そこで磨いたスキルは、不透明な時代の中で仕事をするうえで、ますます大事なものになっていくに違いない。
リクナビNEXTスカウトにレジュメを登録し、
思わぬ企業からのオファーを待とう!
10年後、20年後も活躍し続けるビジネスパーソンになるためには、今後のキャリアパスを意識した上で、今磨く必要のあるスキルを見極めることが大切だ。「リクナビNEXTカウト」にレジュメを登録することが、自分の今後のキャリアパスをあらためて考えるきっかけになるかもしれない。企業からオファーが届けば、客観的に見た時に自分が現在どんなスキルを評価されているのかもわかる。リクナビNEXTスカウトに登録してみよう!
- EDIT
- 高嶋ちほ子
- WRITING
- 内藤孝宏