ライバルを予測することで、転職活動をより確実に!

【需要×供給×人気】で読む「応募数」のメカニズム

自分が応募した求人に対して、どれくらいの数の人が同様に応募してきているのかを考えてみたことはあるだろうか?応募者側が実際の応募者数を知ることは不可能だが、ライバルについてある程度予測しておくことは、転職成功のために欠かしてはいけない大事な視点の一つなのだ。そこで、求人における応募数決定のメカニズムについて検証。あわせて、求人倍率を予測するための方法について考えてみよう。

2012年10月10日

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株式会社リクルートキャリア<br>
リクナビNEXT編集長 黒田真行

株式会社リクルートキャリア
リクナビNEXT編集長 黒田真行

1988年リクルート入社。求人情報誌『B-ing』『とらばーゆ』『フロム・エー』各関西版編集長を経て、2006年4月より『リクナビNEXT』編集長に。約20年にわたり、転職・アルバイトなど求人メディアづくりに携わる。

求人の応募数を決定するメカニズムとは?

ライバルの存在を知ることが、転職成功への第一歩

「私は応募条件にぴったり合った経験を持っているのに、なぜ採用されなかったのだろう…。」そんな経験をしたことはないだろうか?企業側に話を聞いてみると、「実はこの求人には応募条件に合う素晴らしい方から10名も応募があって、本当に迷ったんだよね…」などというケースはよくある。もしライバルが沢山いることが事前にわかっていれば、応募や面接の段階でライバルに差をつけるための工夫をすることもできるだろう。「応募している求人の転職市場における位置づけを知る」ことは、転職成功のカギを握ると言えるかもしれない。

応募数を決定する3つの要素

まずは、求人情報に対して応募数が決定される仕組みについて考えてみよう。
上の図は、応募数の増減に大きな影響を与える3つの要素についてまとめたものだ。

つまり、「【需要】×【供給】×【人気】」というこの3要素の高低度合いを見極めることによって、その求人にどの程度、応募が集まるかが予測できるというわけだ。
「需給バランスで価値が決まる、これは資本主義経済における競争市場では至極当たり前の原理です。当然、これは求人情報についても当てはまります。それに加え、求人情報には【人気】という指標もあります。
現在の転職市場においては、その仕事で採用される人数がどのくらいで、その仕事をするために必要なスキルを持つ求職者がどのくらい存在して、その仕事を希望するライバルは多いのか、少ないのか。こうした見極めが大事だということです。でもこれは、転職に限らず、どんな市場でも起こっていること。だから、難しく考える必要はないのです」(黒田編集長)

【需要】【供給】【人気】によって応募数はどう変動するのか?

募集は少ないが、できる人が多く、人気も高いというケースなので、ライバル数が多い。大手上場企業の事務職などはこのようなパターンになることが多い。「未経験可」などの条件が加われば、【供給】はさらに上がる。「狭き門」に応募が殺到するケースが考えられる。

伸び盛りの成長業界ではこのようなパターンが多い。現在であればIT、特にソーシャルゲームの分野などでは起こりやすいといえる。競合企業が増えていくために【需要】は高いが、成長分野ではその仕事をできる人が少ないことが多く、希望する人も少なくなりがちなため、【供給】【人気】ともに低くなっている。人手不足が発生しているため、企業は積極的に募集するものの、結果的にライバルは少なくなることが多い。

【需要】も【供給】も高いということは、募集が多くてできる人が多い仕事だということ。しかしながら、時代の流れ上、成長性の鈍化が懸念される業界の場合には、【人気】が低くなるため、応募数は少なくなりがち。結果、ライバルは少なくなる。

このようにして、求人に対する応募数は変わってくる。あなたが希望する仕事はどうなっているのか、考えてみてほしい。その際、これらの要素の高低は、そのときどきの経済、トレンドや技術革新の程度など、時代背景によって変動することを頭に入れておこう。
「どうしてもこの仕事がしたい」など、激戦区であることを承知のうえで勝負しようと考える場合は、やはりそれなりの覚悟で挑む必要があるだろう。
「自分と同じ仕事をしたいと思っているライバルの存在量を予測できれば、応募の際のアピールの仕方や、そもそもの的(応募先)の絞り方など “作戦の立て方”は確実に変わっていくはずです」(黒田編集長)

数多くの転職者を知る「マッチングのプロ」が証言!

転職成功者の多くが、「複数社を」「幅広く」応募している

株式会社リクルートキャリア
門野友彦氏
1985年リクルート入社。企業内教育研修などの営業、企業向け組織人事コンサルティングを担当した後、『リクナビNEXT』の前身であるリクナビキャリアや、スカウトシステムの開発、運営に携わる。現在は、新たな人材マッチングサービスの企画・検討に注力。転職活動カウンセリング経験も豊富で、本サイトでも「Dr.門野の転職悩み相談」を好評連載中。

転職市場に10年以上関わり、多くの転職成功者と会ってきた門野氏。いわく、「最初から『やりたい仕事』に就けた人はほんの一握り。実は、9割以上の人が“自分がやれること”を基準に仕事を探した結果、その仕事が『やりたい仕事』になっている」ということだそうだ。
「自分に何ができるかは簡単にはわかりにくい。だから、仕事を絞りすぎずに、業種・職種の幅を広げてたくさんの企業に応募することが大切です。応募や面接のプロセスを通じて自分を客観視したり、仕事をするうえで大切にしていること、こだわりなどの“思い”を採用担当者にぶつけるのです。そうすることで、思わぬ仕事を任されることになったり、想像もしなかった自分の適性に気づけたりします。
私は、転職活動とは“自分をマーケティングすること”だと思います。自分を効果的に売り込むためには、相手(企業)のニーズを知ったうえで、競合(ライバル)を意識してアピールすることが不可欠でしょう。その際、一度にたくさんのところに売り込んだほうが効率もいいに決まっています。結果、書類選考で通らなかったとしても、『たまたまニーズと合わなかっただけ』とポジティブに考えればいいだけのこと。『ライバルがいれば落ちることもある』と割り切るのも大事です。応募することで得られるものは多いですし、だからこそ積極的にチャレンジしないともったいないと思います」(門野氏)

ライバルについて知ることで、仕事の選び方も変わる

今回は、求人のメカニズムの解明と、応募者に求められる仕事選びのスタンスについて考えてみた。門野氏がいうように「転職活動=マーケティング」と考えれば、ほかにどんな応募者がいそうなのかを意識したり、自分ならではの強みを探してアピールするのは当然。市場の動向を踏まえ、ライバルが殺到しそうな求人かどうかを見極められれば、応募にあたっての覚悟も変わるはずだ。「自分は条件に合致するのに、なかなか仕事が決まらない…」と悩んでいる人は、いま一度、応募先についての見直しや、自身の仕事選びのスタンスについて考えてみてはどうだろう。本来、仕事選びは楽しいもの。肩肘張らず、いろいろな可能性について考えてみてほしい。

スカウトに登録して、企業側の「知られざる需要」をつかみ取ろう

スカウトに登録することで、思わぬ企業や転職エージェントからオファーが届くことがある。自分では選ばなかった仕事に興味を持つことで、これまで気づかなかった意外な適性を知ることができたり、思わぬかたちで経験が評価されることもあるだろう。また、企業によっては極秘に採用したいためにオファーという手段をとる場合も。企業側の「知られざる需要」を知るチャンスにもなるのだ。まだ登録していないという人は、この機会にぜひ登録しておこう。

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EDIT&WRITING
志村 江
PHOTO
武島 亨

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