ぶっちゃけ仕事よりも家族優先なんです… 家族のための転職
「結婚するので収入をアップさせたい」「子どもが生まれたので残業の少ない仕事に変えたい」など、家族のために転職する人は多い。しかし、企業人事相手の面接時に「家族のため」という理由は通用するのだろうか?家族優先転職に成功した二人の事例を見てみよう。
「家族のため」の転職はアリ?ナシ?
成功体験談1
成功体験談2
企業人事100人に聞きました! 「家族のため」の転職はアリ?ナシ?
Q1 「家族のため」という転職理由はOKですか?
Q1のグラフ
OKの理由は?
NGの理由は?
転職理由として「家族のため」と伝えることに関して、9割以上の人事が問題ないと回答。伝え方に注意すれば、マイナスになることはほとんどないようだ。
転職者100人に聞きました!
Q1 「家族のため」の転職を
考えたことがありますか?
Q2 面接官にはどのように
伝えましたか?
Q1のグラフ Q2のグラフ
家族のための転職を考えたことがある人が約半数いることがわかった。男女別に見てみると、考えたことがある人の割合は男性56.0%、女性36.0%。男性の方がより強く家族を意識して転職活動をしているようだ。
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家族優先転職 成功体験談(1)
石田寛さん
双子の誕生をきっかけに、妻の地元へIターン転職
石田寛さん(34歳)
マネキン製造業の営業職→薬品製造業の生産技術職
転職先に求めた条件 第1条件:規則的な勤務時間 第2条件:今までの生活水準が維持できる給与
 前職は社員数4名のベンチャー企業だったため、毎日の勤務時間が非常に長く、帰宅時間は大体午後11時…。家族と接する時間がほとんどなかったところに、双子が生まれたため転職を決意しました。まずは、私も育児をしっかりとサポートしたいと思い、規則正しい勤務時間で働ける環境を希望。さらに、埼玉県から妻の実家がある石川県輪島市にIターン転職だったため、ある程度の給与ダウンは覚悟しつつも、これまでの生活レベルを下げない程度の給与をもらえる企業を探しました。
面接のコツ子どもが多いことが給与アップの材料に
 転職理由が「家族のため」と告げることに若干の戸惑いを感じましたが、4人の子どもを養っていくんだ、という自覚があったため正直に伝えました。それが面接官の共感を呼び、面接がスムーズに進んだ上、結果的に給与アップにもつながりました。自己アピールとしては、前職の職種経験が活かせることを主張。営業の視点を現場(工場)に取り入れて、現場と営業職の意識の統一を図りたいと訴えました。
転職して今はどう?子どもたちとの時間が作れるので、家に帰るのが楽しみ
 交渉の末、初めに提示された額より給与額はアップ。それでも前職と比べると15%ほどダウンしましたが、埼玉に住んでいたときよりも輪島市の物価が安いため、納得しています。三交代制勤務のため夜勤があり肉体的にはキツいのですが、勤務時間は規則的なので決まった時間に帰宅できます。以前は、子どもたちが何時に帰ってくるのかわからない私を待っていることが多く、生活リズムに悪影響を及ぼしていました。それが解消され、子どもたちと遊べる時間が増えたことが嬉しいです。休みの日は公園などにでかけ、一緒に遊んでいます。
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規則正しい
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家族優先転職 成功体験談(2)
M・Tさん
結婚・出産を視野に入れ、社員の将来設計に配慮してくれる会社選び
M・Tさん
教育コンサルティング会社の秘書→機械専門商社の秘書・人事
転職先に求めた条件 第1条件:勤務時間が9時〜17時半 第2条件:育児休暇などの福利厚生がしっかりしている
 前職はベンチャー企業に勤めていました。任せてもらえる仕事が多くて面白かったのですがとにかく多忙…。一日の勤務時間が長いため、外食や深夜の帰宅が多く生活が不規則だったんです。当時結婚を考えていたため、このままの状態で結婚して子どもを生み育てることは無理だと思い、転職に踏み切りました。
面接のコツ入社後に後悔しないために、条件の確認は怠らない
 自分が求めている条件をはっきりと伝えた上で、応募可能かどうかを確かめました。とはいえ、面接時にストレートに勤務時間や育児休暇の話をするのは危険。採用後すぐに育児休暇をとる人を企業は選びませんから。そこで、「結婚する意思があるので、ゆくゆくは育児休暇をとりたい」とやわらかくこちらの意向を伝えたり、「皆さんはだいたい何時くらいに帰宅されるのですか?」と、暗に残業の状況を探ったりするように心がけました。
転職して今はどう?愛する家族のために料理の腕をふるう幸せな毎日
 転職してから約半年後に結婚をしたのですが、求めていた条件どおりの会社だったので将来設計がしやすくなりました。残業も全くなく、家族のために毎日料理を作ったり、夫のお弁当を作ったりと、趣味である料理の時間が持てることが幸せです。もし前職の仕事を続けていたら、今の生活は成り立たなかったでしょう。今は育児休暇を取り、子育てに励んでいます。
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残業はほとんどなし
17時
長期休暇
将来設計
女性が働きやすい
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キャリアアドバイザーに聞く 家族優先の転職を成功させるコツ
キャリアコンサルタント 上田晶美 氏 キャリアコンサルタント
上田晶美
キャリアコンサルタント歴13年。就職と転職の講演は年間100本を超える。著書14冊。『知っておきたい会社のジョーシキ』(技術評論社)など。
面接時の転職理由の伝え方
「条件」の押し付けにならないように注意
 仕事とプライベートは、車で例えれば両輪のようなもので、切っても切り離せません。当然、「家族のため」という理由で転職をする人は多く、人事もその点は心得ているので、転職の理由として伝えても問題はありません。気をつけてほしいのは、勤務地や給与、勤務時間などの自分が求める「条件」ばかりを企業側に押し付けないこと。企業ニーズに見合うキャリアやスキルを持っていることを証明した上で、雇用条件のすり合わせを図りましょう。
志望者が男性の場合
仕事をまっとうする証として「家族」をアピール
 家族を養っているという事実があることで、人事は「長く仕事を続けてくれるだろう」と判断します。石田さんのケースのように子どもが4人もいることは、仕事に対する責任感がより大きいと評価されるでしょう。「家族のため」という転職理由を効果的に伝えるには、「安定した仕事に就きたかったから」「御社で根をおろしたいため」と言うのが望ましいでしょう。なお、給与アップの話を切り出す際も「家族を養うため」というのは、あくまでも理由のひとつという扱いにしましょう。肝心なのは入社後にどのような活躍を約束できるかにかかっています。
志望者が女性の場合
「家族優先」はマイナスイメージになりやすい
 女性が家族優先で転職活動をする場合、「入社後すぐに育児休暇を取るのでは?」「出産を機に退社してしまうのでは?」という懸念材料になりがちです。面接ではストレートに「育児休暇はどれくらい取れますか?」などと聞くことは避け、まずは長く働きたいという意思を伝えることが大切。M・Tさんのケースのように「ゆくゆくは…」と、結婚や出産の意思があることは臭わせる程度にとどめ、「参考までにお聞きしたいのですが」と控えめに切り出すのが有効です。聞きにくい質問をする際は、「勤続年数が長い女性は、御社ではどのような仕事スタイルで働いていますか?」と、モデルケースとして話を進めていくことが好ましいでしょう。
 すでに結婚している人や子どもがいる人は、「仕事と家庭を両立する」という意思を明確にしましょう。企業側はその人にどれくらい家事や育児の制限があるかを気にします。夫や家族のサポートがあり、業務に支障なく働けることを説明したり、たとえ勤務時間が短くても自分が持っているスキルが企業にとってメリットになることをアピールすると良いでしょう。
調査方法 インターネットでアンケートを実施
実施期間 2007年3月12日〜3月16日
調査対象 20〜39歳の正社員(公務員を除く)
(有効回答数100件・インフォプラント調べ)
EDIT (株)マインドシェア DESIGN&WRITING (株)エーアンドエス

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