成功者100人に緊急アンケート!

転職にまつわる「時間とお金」イマドキ事情

転職活動は予想外にお金と時間がかかるもの。特に不況による買い手市場の今は、転職活動期間が長引く傾向にある。この特集では、転職経験者のアンケートを交えて、「転職にまつわるお金と時間」について考察していく。現状を把握したうえで、計画を立てて転職活動をしていこう。

アンケート対象条件:2009年8月〜2010年2月の間で正社員として転職した、首都圏および大阪・京都在住の25〜35歳のビジネスパーソン100人

2010年3月10日

退職前に状況を把握し、計画的に動くことが大事

2008年のリーマンショック以降、転職希望者には不利な状況が続いている。しかし、ピンチをチャンスに変えるには計画的に動くことが大切だ。ポイントは以下の5つ。退職前に把握し、後悔のない転職活動にしたい。

<ポイント>
●求人数の増える時期を把握しよう。
●失業保険の受給期間を確認しよう。
●退職金の支給額を調べよう。
●活動中は意外と出費が多い。
●転職後に高額商品を買う予定がないか、人生設計を見直そう。

「時間」はここに注意しよう!

1、求人数は時期によって増減する

採用の時期がほぼ決まっている新卒採用と違って、中途採用は年間を通じて実施される。しかし、求人数には季節的な変動があるのだ。
求人数がピークになるのは例年1〜3月と7〜9月。反対に、求人数がグッと少なくなるのは4月と12月だ。 3月と9月にピークがくるのは、ボーナスをもらって退職する人が増え、その欠員補充としての求人が増えるからという側面もあるが、この時期は、新年度や決算の半期を終えて、組織の拡充や新規事業の立ち上げに合わせて人材の募集が行われるからでもある。
買い手市場の現在では、内定が出るまでに時間がかかる傾向にあるが、求人数が多い時期は、自分に合った企業の求人も増え、比較的早く転職が決まる可能性が高い。季節変動に着目してスケジュールを組みたい。

内定が出るまでに何社応募しましたか?

2、退職は業務の繁忙期を避けよう

多くの企業が人員削減をしているなか、優秀な社員に抜けられることは会社にとって今まで以上の痛手だ。たとえ就業規則に「1カ月前には報告すること」と書かれていても、引き継ぎなどを考えると退職予定日の2カ月前には上司に報告しておきたいところ。円満退職をすることは次の仕事にもプラスになる。できるだけ早く退職の意思を伝えるようにしよう。
また、退職時期が会社の繁忙期と重ならないように配慮することも忘れずに。例えば百貨店、スーパーなどの小売店では、年末の歳末商戦が最大の繁忙期となる。こんな時期に退職を言い出したら、「立つ鳥後をにごす」結果になりかねない。
最近では他社とアライアンスを組んでプロジェクトを遂行することも多いが、プロジェクトの途中で退職すると、自社だけでなく他社にも評判を落とす結果にもなり得る。半年から1年といった長期的な仕事に携わっている人は、プロジェクトが完了するか、少なくとも自分の担当箇所は終了させるようにしよう。

退職のどのくらい前に、上司に報告しましたか?

「お金」はここに注意しよう!

1、保険などの受給資格を確認しよう

不況の影響もあり、転職活動は長期化傾向にある。できれば在職中の転職活動が望ましいが、やむなく退職して転職活動を始める場合は、辞表を出す前に雇用保険の受給資格を確認しておこう。雇用保険は被保険者としての期間により、受給条件が変わってくる。被保険者としての期間がひと月不足していたばかりに、あてにしていた保険がもらえなかったり、退職時の年齢、勤務期間次第で受給できる日数が半分になってしまうこともあるのだ。
また、退職届を出す前に、就業規則に盛り込まれた退職金の支給規定を必ず確認しよう。会社によっては、「支給対象者は勤続3年以上」などと規定されている場合もあるからだ。1日早く退職したばかりに、支給規定からはずれてしまうこともあり得るので要注意。在職中に転職活動をする人も、事前に退職金の支給額を把握しておくと、転職後の生活設計がし易いし、応募先との給与交渉も余裕を持って臨むことができる。早めに調べておこう。

転職活動を開始してから内定が出るまで、どのくらいの期間がかかりましたか?

2、転職には貯えが必要

転職後、ボーナスが満額もらえるのは、少なくとも入社半年以上経ってから。入社3カ月程度では寸志としていくらかのお金がもらえればいいほうで、会社によっては入社1年以上経過しないとボーナスの支給対象にならない場合もある。
家のローンを抱えていて、半年ごとにボーナス払いを組んでいる人の場合、1回ボーナスが出ないだけでも家計に大きく影響する。内定前後の給与交渉時にボーナス支給額も確認しておこう。
その他、子どもの進入学などでまとまったお金が出ていく可能性があれば、これらの資金計画も転職計画の一部に組み込んで、スケジュールを組むようにしたい。最近では、不況の影響からか転職して年収が下がるケースもある。ある程度の貯えがないと転職後の生活が厳しくなることもあるので、自由になるお金を確認しておこう。

会社を退職したとき、貯金はいくらありましたか?

3、転職してすぐには、ローンが組めないことも

金融機関によって異なるが、一般的に「転職してすぐに住宅ローンを組むのは難しい」といわれている。特に転職して年収が下がった場合や異業種へ転職する場合は、審査が通りづらいので要注意。同じように、車のローンやクレジットカードなども転職がネックになり、審査が下りないことがある。高額商品を購入する計画がある人は、退職前に調べておこう。

退職後に年収は上がりましたか?

4、転職活動も長くなるとかなりの費用負担に

転職活動中は思いのほか出費がかさむ。特に交通費が予想外にかかると感じる人が多いようだ。アンケートでも、「いつも時間に余裕がなく、タクシーを使ってしまうことが多くて交通費が余計にかかってしまった」「内定が出るまでに、1社に何回も足を運ぶので交通費がかかって困った」などの声があった。そのほか、意外なところでは食費がかさむと感じる人が多い。「いつもはお弁当だが、転職活動中は外で昼食をとることが多く、食事代がかかった」「遅刻しないよう早めに現地に着くようにしていたので、時間をつぶすために喫茶店代が負担になった」という声があった。懐がさびしいと気分も落ちこむし、あせって志望していない会社に決めてしまっては本末転倒になる。

転職活動中、予想外にかかった出費は何ですか?

<内定を勝ち取った先輩たちの「時間とお金」節約術>

●最新の携帯を利用し、空いている時間にメールチェックできるようにした。地図も使えるので面接に行く時に役立った(34歳)
●仕事も転職に関する書類作成も終了時間を決めて集中したら、いつもより短時間でできた(35歳)
●面接をできるだけ同じ日にして無駄を省いた(34歳)
●朝早く起きて転職活動をすると集中できる(30歳)
●一日の「やるべきリスト」を手帳に書き込んで、終了したものには二重線を引いていった。やってるうちに面白くなりスピードがアップした(27歳)
●昼休みに外食をやめ、お弁当を食べながら情報収集をした(28歳)
●朝早く出社するとほかの人がいないので効率的に仕事ができ、早く帰れるようになった(28歳)
●パソコンのメールを携帯に転送し、移動中に確認した(28歳)
●無駄な飲み会は断った(25歳)

時間はいくらでも作れるものだ。「忙しくて転職活動ができない」と退職してしまう前に、もう一度生活を見直してみよう。

転職活動する人

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高嶋ちほ子
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