あなたはどちらのタイプ?転職する派?会社に残留派?
転職するか、会社に残留するかは誰もが一度はぶつかる分岐点。そこで転職活動経験者100人にアンケートを実施。転職した人、残留した人それぞれに「その決断は成功だったと思うか」を聞いてみた。転職すべきか残留すべきかで悩んでいるあなたは必見!
実際に“転職”に踏みきった50人に聞きました|実際に転職して成功でしたか? 失敗でしたか?
転職して成功90% 転職して失敗10%
転職したことで希望が叶った人が9割
転職して成功だったという人が大多数を占める結果に。成功した人の要因を調べてみると、「残業が少ない職場」や「給与アップを目指す」など、あらかじめ転職先に求める条件を絞っていたことが大きい模様。失敗だったという人の声には、新しい職場の人間関係や景気までは読みきれず、失敗したという声も…。
転職活動はしたけれど、結局“残留”した50人に聞きました|結局残留してみて成功でしたか? 失敗でしたか?
残留して成功50% 残留して失敗50%
残留した結果、
不満を解消できた人は半分
成功だったという人たちは、転職する意思があることを会社に告げたことによって、会社側が条件を見直し、働きやすい環境を整えてもらえたという意見が多く、失敗だった人は、辞めるタイミングを逃していたり、社内の考えや雰囲気が変わらないという意見が目立った。
転職に踏みきった50人の「転職して成功!」「失敗!」の中身とは…!?
転職して成功!したと思うのはなぜ?
趣味の時間を大切にしたかったので、早く帰れる職場を選び、希望が叶った。(ソフトウェア・情報処理)
コンピュータを使える業務になったので、デスクワークが主で肉体的な疲労が減った。(その他商社)
ノー残業デーが決まっているため、勤務時間に対する不満が解消された。(教育)
事業戦略をボトムアップでくみ取ってくれる会社なので、企画が採用されやすくなった。(ホテル・旅行)
勤務時間や休日がきっちり決められているので、自分の趣味に使える時間が増えた。(呉服・寝装品商社)
評価制度がきちんとしていて、頑張った分だけ評価してもらえるから。(流通・小売)
転職して失敗…したと思うのはなぜ?
転職した会社も傾いていた。(ホームセンター・DIY)
サービス残業が嫌で転職したのに、さらに多くなった…。(教育)
「女性は補助」という考えの人が上司であるため、責任のある仕事が回ってこない。(メーカー)
給与がダウンした。(ホームセンター・DIY)
プロが分析!転職して失敗しないための成功ポイント 内定後に、雇用条件や職場の雰囲気を確認しよう
転職活動に失敗した原因は、雇用条件をしっかりと確認せずに入社を決めたことにあるかもしれませんね。「“給与は前給保証します”といわれて入社したけど、残業代は出ない会社だった」など、雇用条件をしっかり確認しておかないと、入社後のトラブルのもとになります。内定をもらってうれしいのはわかりますが、給与や労働条件をしっかりと提示してもらい、納得した上で内定受諾をしてください。雇用条件の明示は法律でも定められているので、内定をもらった後に、企業側に書面やメールでもらうと良いでしょう。また、応募先の職場環境や人間関係で失敗しないためには、内定後に予定配属先の上司に会わせてもらったり、職場見学をさせてもらえる機会を設けてもらうと安心でしょう。
残留に踏みきった50人の「残留して成功!」「失敗!」の中身とは…!?
残留して成功!したと思うのはなぜ?
早期解決がなければ離職も考えている旨を上司に伝えたところ、滞在が伸びそうだった大阪勤務の期間が縮まった。(ソフトウェア・情報処理)
前の部署で労働環境に不満があったが、配置換えとなり、仕事量や残業が減った。(建築・土木・設計)
アルバイトの人数が増え、人間関係も改善する兆しが出てきた。(団体・連合会・官公庁)
話し合った結果、社内の仕組みや体制について理解ができ、仕事にやりがいを感じてきた。(通信)
業績が上がり、給与、賞与ともに大幅アップした。(食料品メーカー)
転職した同僚のその後があまり芳しくなく、逆に自分は昇進することができた。(その他メーカー)
残留して失敗…したと思うのはなぜ?
肉体的にも精神的にも疲れると思い転職を断念し、未だにモヤモヤしている。(教育)
残留を決めたことで、仕事に対する緊張感が薄くなった。(農林水産・鉱業)
労働条件の改善を約束してもらったのに、いっこうに好転する気配がない。しかも、優秀な人材は次々退職し、「イエスマン」ばかりが会社の中枢に残っている。(百貨店)
プロが分析!残留して失敗しないための成功ポイント 転職を考えるきっかけとなった不満を見失わない
最近では転職率が高いため、企業側も引き止め交渉に力を注いでいます。そのため、昇格や残業の少ない部署への異動など、“希望に沿う条件”を引き合いに残留を促しているようです。ここで注意してほしいのが、「その約束ごとが本当に守られるか」です。「ゆくゆく…」や「努力する」という言葉で片付けられてしまうケースも少なくないので、「結局、半年後に転職しました」という結果にならないようにしたいですね。残留をする場合は、提示された条件と本来の転職理由を比べて、今後の方向性を見失わないようにしましょう。転職を考えるきっかけとなった不満を解消するために「会社がどう改善してくれるのか」に着目してください。また、転職することを周囲に広めてしまうと、結果的に残留する場合に、その後の人間関係にひびが入る恐れがあるので気を付けましょう。
・調査概要:インターネットでアンケートを実施
・調査期間:2006年10月30日〜11月1日
・調査対象:転職活動経験者100人(転職者50人・残留者50人)
(有効回答数100件・インフォプラント調べ)
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私迷ってます・・・キャリアアドバイザーさん教えて!転職すべき? 残留すべき?
キャリアアドバイザー 鈴木徳子 氏 “転職すべき”か“残留すべき”かをアドバイスするプロ
キャリアアドバイザー
鈴木徳子 氏
1989年4月リクルート人材センターに入社。97年からキャリアアドバイザーに。現在は、営業職の転職希望者への転職活動全般のサポートを行う。
真剣相談[その1]
新しい仕事に就きたいのですが、現在、新プロジェクトのメンバーに入っているため、転職活動できません。このプロジェクトが終わるを待って活動すべきでしょうか?(28歳/SE)
転職すべき率90% 転職意思を告げ、引き継ぎへ尽力しましょう
忙しい方には多いのですが、ひとつのプロジェクトが終わっても、またすぐに次のプロジェクトが始まるので、結局転職するタイミングを逃してしまいます。たしかにプロジェクトの途中では、強い引き止めで退職交渉が難航したり、「会社に迷惑をかけてしまうのでは…」と思うでしょう。立つ鳥、後を濁さずということは重要ですが、あなたが抜けたら、そのプロジェクトはなくなるのでしょうか。時間軸で考えて今重要なのは、辞める意思をはっきりと告げ、少しでも早く引き継ぎができるように気持ちを切り替えることなのでは?勇気を持って!
真剣相談[その2]
転職したいと思っているのですが、胸を張れる資格やキャリアがないので、自分が他社に通用するか自信がありません。今の会社に勤めつづけてスキルをアップさせるべきでしょうか?(31歳/営業)
転職すべき率80% 誰もが不安に思うことなので、まずは行動を
スキル=資格ではないので、今までどんなスタイルで仕事をしてきたのか、キャリアの棚卸しをしてください。その際に、培ってきたキャリアやスキルを自分の中だけで考えていてもピンと来ないものなので、キャリアアドバイザーや友人などに相談すると良いでしょう。自分では「大したことない」と思っていたことが、実はあなたの武器だったりします。例えば、営業職だったら「どんな提案をしてきたのか」「どんなマーケティングをしてきたのか」といった経験がスキルとしてのアピール材料になります。実際に転職活動を始めてみると、自分が今置かれているレベルが見えてきます。
真剣相談[その3]
仕事にやりがいが感じられないので、転職しようと思っているのですが、職場環境や人間関係が変わってしまうのが不安です。私は転職するべきでしょうか?(28歳/総務)
転職すべき率40% 職場環境や人間関係を築く覚悟を持ちましょう
転職によって職場環境や人間関係は確実に変わります。ですから、現状の職場環境や人間関係と、仕事のやりがいでは、あなたがどちらに重きを置いているかで決まりますね。もし、新しい職場の環境を調べたいのなら、内定後に会社見学をお願いしたり、配属予定先の上司に会わせてもらう方法があります。しかし、人間関係は実際に入社してみないと見えてこないので、一から築いていく覚悟が必要です。また、年齢の高い人が転職する場合、新しい職場環境になかなか溶け込めないこともあるので、「今の仕事を見つめ直す」という気持ちで残ることも、決して無駄ではありません。
真剣相談[その4]
給与など労働条件に不満はないのですが、人間関係に悩んでいます。他の会社へ移っても同じくらいの待遇が得られるのかどうかが気になって、転職すべきかどうか決めかねています。(29歳/マーケティング)
転職すべき率50% 給与は一時的にダウンすることもあります
「上司とそりが合わないため、正当な評価をしてもらえない」など、人間関係の悩みは、転職理由の上位に挙げられます。この場合、転職するかは別として転職活動はすべきでしょう。「自分がどれくらい評価してもらえるのか」という手ごたえを感じた上で、転職に踏み切るかを決めると良いですね。ただし、前職に比べ一時的に給与ダウンするケースは少なくありません。応募先企業の給与体系を調べ、どれだけの成果を上げれば給与アップするのかを確認しておいてください。
真剣相談[その5]
もっと条件の良い会社に転職して、自分のキャリアを活かしたいのですが、希望に合う会社が見つかりません。希望の会社が見つかるまで、会社に勤めつづけたほうがいいでしょうか?(33歳/経営企画)
転職すべき率30% 情報網を広げ、働きながら希望の会社探しを
今の会社を辞めたからといって、すぐに希望に合う会社が見つかるわけではないので、仕事を続けながら情報を集めるのが良いでしょう。あなたの希望条件がそのマーケットの中で適正なものなのか?という問題もありますね。ご自身の市場価値を測るためにも、先輩社員の話を聞いたり、エージェントを活用しながら転職活動をしてみることをお薦めします。
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