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ビジネスパーソン1000人の「使える情報源」ランキング
新聞、雑誌、サイト、SNS、テレビ…われわれの周りには、実にさまざまな情報があふれている。あまたある情報源の中から、ビジネスパーソンはどのように有益な情報を収集しているのだろう?そこで、全国のビジネスパーソン1000人にアンケート。今、ビジネスに関する情報収集において、どんな理由で、どの媒体を使っているのか、生の声を詳しく拾ってみた。
2012年11月21日

アンケート調査概要
調査方法:インターネット上で実施(株式会社クロス・マーケティング)
実施期間:2012年11月13日(火)〜15日(木)
調査対象:全国の20代〜30代の正社員1000人
ポータルサイトが71.4%とトップ、テレビ、新聞も年代問わず活用
ビジネスに関する情報収集において、普段最も多く使われているのは、Yahoo!JAPANやGoogleなどの「ポータルサイト」だった。
ビジネス関連のニュースサイトが手っ取り早い情報源として上位に挙がると思われたが、ポータルサイトのTOPニュースから最新情報を得たり、「知りたい情報があれば自ら検索して探しに行く」という人が多いようだ。
次に多かったのが、テレビ。情報源としてニュース番組を挙げる声が目立った。「平日、帰宅する時間にちょうどニュース番組をやっているから」という声が多く、帰宅時間帯によって観る番組を選んでいるという声が多かった。ネットと同様、情報のタイムリーさが支持されているようだ。
3位は新聞。「紙媒体」を活用する人は減っているかと思いきや、ニュースサイトを上回った。情報の正確性、信頼性が評価されており、35.2%が活用。20代だけを切り取っても17.5%の人が「活用している」と答えた。
なお、ビジネスの情報収集において「ネットを活用していない」と答えた人は、1000人中24.2%に上り、ネット親和性が高いと思われる20代も全体の13.4%がネットを使っていなかった。
【情報源別】どの「媒体」を使っている?
ポータルサイトは「王道」、ニュースサイトは「ユーザー参加型」が人気
ビジネスの情報源として最も使われている「ポータルサイト」。回答者の63.9%が「Yahoo!JAPAN」を挙げた。
「トップページのニュースは、基本的に知っておかなければならないニュースがピックアップされていると思うので」(電気・電子・機械系メーカー/回路・システム設計)、「使い慣れているし、情報量が多いから」(その他業界/財務、会計、経理)、「広く浅く情報を仕入れるにはいいと思う。わかりやすく、ピックアップ欄も広くて読みやすい」(サービス系/営業、代理店営業、渉外)など、「長年使っている」「トップページのニュースをチェックしている」との声が多く聞かれた。
次点は「Google」の35.1%。「情報源に最も手っ取り早くたどりつける」(サービス系/団体職員)、「検索結果の表示が多い」(その他業界/医療、福祉サービス関連)、「検索以外にはポータルサイトは使わない。すぐに検索できるところがいい」(IT・通信系/運用、監視、テクニカルサポート、保持)など、その検索性の高さが支持されていた。
なお、「Yahoo!JAPAN」と「Google」の併用率は29.0%と高かった。「Yahooは主にニュースの閲覧。Googleはニュースと検索で使うことが多い」(流通・小売系/財務、会計、経理)、など、それぞれの特徴を理解し、使い分けているとの声が多かった。
3位の「MSN」も、「Yahoo!JAPAN」「Google」と併用している人が目立った。「一つにこだわらず、複数のサイトから情報を集めていきたい。特に、YahooとMSNなど、やや傾向の異なるサイトを見ている」(その他業界/教育、インストラクター、通訳、翻訳)、「Yahooは使いやすいし、ほしい情報にたどり着きやすい。Googleは翻訳などの機能が便利。MSNはニュースが豊富だし、記事の内容に信頼性があるように感じる」(素材・医薬品系メーカー/化粧品、食品、香料関連)などの意見があった。
一方、33.1%の人が「使っている」と答えた「ニュースサイト」においては、票が割れた。トップは「日経電子版」の9.6%。「最新ニュースが見られるコンテンツが充実している」(電気・電子・機械系メーカー/営業、代理店営業、渉外)、「いつでもどこでも見ることができるうえ、周りも見ているので話を合わせられる」(不動産・建設系/経営企画、事業統括、新規事業開発)、「基本的な日々のニュースを把握しておくのに便利」(金融・保険系/金融関連)との声があった。
2位に挙がったのは、「痛いニュース」。続く3位の「NAVERまとめ」、4位の「ニュース2ちゃんねる」も、ユーザー参加型のニュースサイトだ。この3サイトを同時に挙げている人が多く、「くだらないニュースも堅いニュースも多く、視点が面白いから」(その他業界/技能工)、「意外な情報を得られることを期待して見る」(その他業界/運輸、配送、倉庫関連)、「サブカルチャーの内容が多く、仕事上知っておくべきことが書かれているので見ています」(IT・通信系/インターネット関連)、「新聞は購読しているが、上記サイトでは新聞には載っていないような記事や意見を読むことができるから」(サービス系/その他職種)と、一般のニュースサイトや新聞などとは違う視点を得られる情報源として、地位を確立し始めている。
なお、6位の「ITmedia」は、エンジニアの高い支持を集めた。「専門性と網羅性を兼ね備えた構成」(IT・通信系/運用、監視、テクニカルサポート、保持)、「ITについて、先端の情報が集まっている」(IT・通信系/Web・オープン系システム開発)、「知りたい情報を検索すると、このサイトに飛ぶことが多い」(IT・通信系/Web・オープン系システム開発)との意見が多かった。
テレビは「ニュース」の支持が高い、新聞は世界情勢や企業の動きを知るため購読
ポータルサイトの次に、ビジネスの情報源として支持された「テレビ」。その中でも、最も支持を集めたのは「NHKニュース」の18.2%だった。
「CMが入らないので見やすい。地域のニュースも充実している」(その他業界/営業、代理店営業、渉外)、「余計な解説や、オーバーな討論などがなく、一番見やすい」(その他業界/医療、福祉サービス関連)、「情報が一番偏っていない気がする」(素材・医薬品系メーカー系/営業、代理店営業、渉外)と、公共放送ならではの情報の信頼性、公平性を支持する声が目立った。
2位は、日本テレビ系の「NEWS ZERO」の16.6%。「仕事が終わる時間の都合上、見られる時間帯であることが一番の理由。そして、ニュースだけど出演者が親しみやすい芸能人を使用していて、その人がやるコーナーに魅力があるから」(IT・通信系/インターネット関連)、「旬の芸能人が出ていて、若者の視点でニュースを見られる」(不動産・建設系・総務、人事、法務、知財、広報、IR)、「同じ年代の方が曜日ごとに出てきて、同じ目線で話してくれるので、ほかのニュース番組よりわかりやすい」(金融・保険系/金融関連)など20代からの支持が高く、16.6%の支持率のうち半数以上の9.2%が20代だった。
番組内容の独自性を評価する声が多かったのは、4位の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)。「経済を中心に番組が構成されていて、ほかのニュースとは少し違った番組になっており、面白い」(素材・医薬品系メーカー/医薬品関連)、「ちょうどよい時間帯。まじめだがまじめすぎず、『トレたま』など目新しいニュースも楽しめていい」(金融・保険系/営業、代理店営業、渉外)との声が多く、「録画してでも観る」(電気・電子・機械系商社/経営企画、事業統括、新規事業開発)という支持者もいた。
3位に選ばれた「新聞」(35.2%)。20代の支持も意外に高く、17.5%が新聞を活用していた。
その中でも最も支持を集めたのは、「日本経済新聞」の12.8%。「世界情勢や企業の動きが一番よくわかる」(IT・通信系/社内SE)、「ほかの新聞はエンタメニュースも載っているが、日経は日本経済のことを一番詳しく書いてあると思う」(サービス系/その他職種)、「社会人として普通に読むべきだと思っている」(不動産・建設系/技術関連、構造解析、特許)、「お客様もだいたい読んでいるから話が合わせやすい」(その他業界/事務、アシスタント、受付、秘書)との声が目立った。
その後は、「朝日新聞」の9.2%、「読売新聞」の8.5%と、国内老舗新聞が続いた。両紙の声で一番多かったのは、「実家で購読しているから」「親の代から取っているから」との声。小さなころから生活に根付いている新聞を、そのまま愛読しているというケースが多いようだ。
なお、意外に支持が高かったのが「地方紙」。7.2%の人が何らかの地方紙を読んでいた。「ほかの情報源にはない、県内の情報を拾えるから」(その他業界/教育、インストラクター、通訳、翻訳/愛媛新聞)、「地元の情報源+全国の情報源として購読」(サービス系/団体職員/東奥日報)などの意見が聞かれた。
「雑誌」を活用していると答えたのは、15.2%。20代だけで見ると6.8%にまで減少した。
その中で、最も読まれていたのは「日経ビジネス」(4.9%)。「一般的な経済・企業の情報が掲載されているから」(IT・通信系/品質管理、製品評価、品質保証、生産管理)、「特集によるが、好みの情報に当たる確率が高い」(金融・保険系/管理職、エグゼクティブ)、「いろいろな分野のネタや知識が増やせる」(金融・保険系/事務、アシスタント、受付、秘書)という回答があった。
2位の「週刊ダイヤモンド」は、「内容が面白く、本屋でつい読んでしまう」(その他業界/生産技術、プロセス開発)、「経済専門誌で記事の質も高い」(不動産・建設系/財務、会計、経理)、「時節にあった内容の特集が組まれていて、興味を持って読めるから。得た情報が実生活において役に立つことも多い」(金融・保険系/金融関連)との声が聞かれた。
意外な健闘を見せたのは、3位の「日経ウーマン」。数少ない「働く女性向け」の情報誌であることから、女性票を集めた。「世代、性別ともに自分にピッタリであり、仕事の仕方だけでなくオフの時間の有効な使い方を教えてくれる。働くことで輝きを増す女性を見ることでモチベーションが上がる」(その他業界/医療、福祉サービス関連)、「女性目線で話題を載せていて、わかりやすい」(素材・医薬品系メーカー/事務、アシスタント、受付、秘書)など、ロールモデルのインタビューや、女性目線での企画構成が支持されているようだ。
なお、意外な結果だったのが「SNS」。Facebook、Twitterの普及拡大に伴い、ビジネスの情報収集源として活用する人も増えていると思われたが、実際に活用している人は16.6%と5位にとどまった。現時点では友人との交流がメインで、ビジネスユースは一部のユーザーに限られているようだ。なお、ビジネスで活用している人は、以下のような活用をしていた。
「情報の即時性を重視しSNSを活用。Twitterはキーワードで検索して最新情報を収集している」(専門コンサル系/コンサルタント、アナリスト、プリセールス)、「世界情勢を把握するためTwitterを活用している」(サービス系/企画、マーケティング、宣伝、MD、バイヤー)、「Facebook、Twitterで勉強会、セミナーで出会った人たちとつながり、情報交換している」(専門コンサル系/総務、人事、法務、知財、広報、IR)、「ワールドビジネスサテライトのFacebookページを『いいね!』している。当日に放送予定のテーマを紹介していたり、ほかの視聴者の意見も見ることができる」(IT・通信系/Web・オープン系システム開発)、「世の中の動きの中心にいる人物の声を知る一つの手段として活用している」(その他業界/教育、インストラクター、通訳、翻訳)
「利用頻度が高い」のはネット、「信頼性が高い」のは新聞という結果に
最後に、各情報源に対するイメージを聞いてみた。「情報スピードが早い」では、やはりネットが強く、1位がニュースサイト47.7%、2位がポータルサイト21.9%となった。3位のテレビも、リアルタイムで情報収集ができる情報源だ。
「情報量の多さ」と「情報の信頼性」では、新聞が票を集め、いずれにおいても1位に。「自分の代わりに、第一線の記者が取材し、わかりやすくまとめてくれる」ことを評価する人が多いようだ。半面、ビジネスの情報源としてもっとも活用されている「ポータルサイト」は、情報の信頼性としては5.6%と低かった。
一方で、「最も利用頻度が高い情報源」は、1位がニュースサイトの28.7%、2位がポータルサイトの22.8%だった。いずれもリアルタイムで情報がキャッチできるうえ、「見たいとき、知りたいときにすぐ使える」点が、頻度の高さにつながっているもよう。複数回答では、ポータルサイトの支持が最も高かったものの、単一回答だとニュースサイトが支持を集めたことから、「ビジネスにおいて、自分が信頼を寄せているニュースサイトの情報をいつも頼りにしている」人が多いことが読み取れる。
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- EDIT&WRITING
- 伊藤理子