Facebook、Twitter、mixi…、変わりゆく情報収集法

SNSは、ビジネスの現場でどう使われているのか?

国内で急速にソーシャルメディアが普及、拡大しています。中でも、日本発ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)であるmixiのほか、Twitter、FacebookなどさまざまなSNSが台頭、一部のビジネスパーソンの中では、プライベートではなくビジネスで利用する機会も増えているようです。そこで20代、30代のビジネスパーソン300人に緊急アンケート。ビジネスシーンにおいてどんな目的で、どのSNSを活用しているのか、調査しました。

※本記事の内容は2011年11月16日(水)時点の情報となります。各SNSのサービス開始時からの年数や成長率などは加味しておりません。

2011年11月16日

20代、30代ビジネスパーソン「ビジネスに関するSNS利用について」アンケート

調査方法:インターネット上で実施(メディアパーク)
実施期間:2011年11月4日(金)〜11月8日(火)
調査対象:
東名阪在住の20代、30代ビジネスパーソン
調査人数:300人(男性210人、女性90人)

国内最大手のmixiは73%のビジネスパーソンにすでに定着。
Twitterは55%、Facebookは44%の人が登録済み

登録しているSNSは?

ビジネスパーソン300人に「現在登録しているSNS」を聞いたところ、mixiが73%と圧倒的な数字を集めた。mixiは、2004年にサービス開始した日本発・国内最大級のSNS。8年の歳月を掛け、ビジネスパーソンの中に着実に浸透した。一方、Twitterにおいては55%、Facebookも44%の人が登録しており、今年日本版のサービスを開始したばかりのLinkedIn、Google+もすでに登録済みの人が存在。若手ビジネスパーソンの中では、「複数のSNSを使い分ける」ことが当たり前のことになっている。

【mixi】すでに関係性ができあがっている仲間とのプライベート交流目的で活用

mixiの利用頻度、友人数グラフ

最も利用者が多いという結果となったmixi。つながっている「マイミク」の数は10人以下が最も多く38.4%、次いで11〜50人の37.5%となった。「使っている友人が多いので、連絡手段として使いやすい」(サービス/クリエイティブ系)、「長い期間使用しているし、使い慣れている」(技術系/建築・土木)などの声のように、何年も使っていて友人が固定化しているから使い勝手がいい…という人が多いようだ。
一方、「日記や写真など、使いやすいツールも多く、形態もさまざまなので、自分にあった発信方法が選べ、友人らとのコミュニケーションも取りやすい。また、アプリやニュースなど、楽しんだり、情報を収集するためにも役立つものがあるので、単なるコミュニケーション以外にも使える」(サービス/サービス・販売系)、「友人の範囲を絞って、日記の機能をパーティ開催などの案内に使っている。メールと違い、ぱっと皆の意見が見られるので便利」(電気・電子・機械系メーカー/技術系)など、豊富なコンテンツや機能を魅力に感じる声も多かった。「指定した友人にしか日記を見せずに済むので、かなりプライベートなことも気にせず書ける」(サービス/クリエイティブ系)、「匿名性があるため、情報が活発にやりとりされている」(金融・保険/営業系)など、Facebookに代表される「実名制」のSNSよりも情報交換の際の安心感があるとの意見も見られた。

【Twitter】忙しい合間に、手軽にニュースやビジネス情報などを収集

Twitterの利用頻度、友人数グラフ

リアルタイムの情報ネットワークとしてすでに定着しているTwitter。「自分のスタイルに合っている。ブログだと、ある程度一定の時間を準備する必要があって面倒くさいし、本名公開もしたくない。その点Twitterは、自分の思ったひと言を思ったときにつぶやけばいいだけなので、楽だし、匿名性もある」(IT・通信/ソフトウェア・ネットワーク系エンジニア)という声に代表されるような「気軽さ」が一番の魅力のようだ。
「フォローしている人の数」は、10人以下が40.1%、11〜50人が32.9%と比較的少なめ。フォロー数、フォロワー数の傾向を比較すると、全体的にフォロワー数のほうが少ないことがわかる。ここから「自ら情報発信するよりも、特定の人やサイトを厳選フォローして情報収集する」という活用をしている人が多いのではと予想される。
また、「ほぼ毎日」使っているという人が半数を占めており、利用頻度の高さはトップ。「ニュースサイトをフォローすればニュースレターやヘッドラインのような使い方ができる」(IT・通信/事務系)、「フォローしているサイトの情報を、短文かつ一覧で簡単に見られる。電車乗る前など短い時間にもざっと読める」(電気・電子・機械系メーカー/営業系)など、忙しい合間に手軽に一般のニュースやビジネス情報などを収集し、インプットしたいというニーズが強いようだ。

【Facebook】海外の友人との交流、企業の公式アカウント閲覧など幅広く活用

Facebookの利用頻度、友人数グラフ

2008年に日本版がスタート、今年に入って急速に勢力を伸ばしているFacebook。世界で約8億人ものユーザーを持つ世界最大のSNSで、国内でもすでに1000万人を突破した。
Facebookの最大の魅力は、やはりグローバル性。「海外の友達ともつながれるので、自分自身の輪が広がるし、企業との接点も持つことができる」(一般消費財メーカー/事務系)、「海外の情報を得たり、海外にいる友人と交流するときに特に便利」(建設/クリエイティブ系)と、海外の友人とのコミュニケーションに活用しているという人は多いようだ。
また、実名登録だからこその安心感や、機能性の高さも注目されている。「クローズドなコミュニティやグループ内でのやり取りが便利。ダイレクトにチャットできるところもいい」(IT・通信/営業系)、「本名での登録なので秩序が守られており、近況などもダイレクトに知ることができる」(金融・保険/営業系)、「最近は企業の公式アカウントも増えているし、海外での利用者も多いので、身近な人とのコミュニケーションだけでなく、幅広い情報収集に使える。また、それぞれのページが見やすく、アプリやノートなどのツールも便利であり、活用の幅が広い」(サービス/サービス・販売系)などの声が聞かれた。なお、「ほぼ毎日」使っている人は37.1%とTwitterに次いで高く、毎日の情報収集・発信ツールとして定着しつつあるようだ。

【LinkedIn】自身のキャリアに関する情報収集源として活用

LinkedInの利用頻度、友人数グラフ

LinkedInはアメリカで生まれたビジネス特化型のSNSで、全世界でのユーザー数は1億人以上。先月(2011年10月)日本語対応版がスタートした。知り合い同士の情報交換だけでなく、Web上で自分のこれまでの仕事の実績とスキルを公開することで、新たなビジネス上の交流が生まれることが期待される。
日本での普及はこれからだが、若手ビジネスパーソンの中でも「キャリアを考える上で参考になる」(IT・通信/ソフトウェア・ネットワーク系エンジニア)、「キャリアに関する情報を調べるのに便利」(IT・通信/営業系)と、すでに活用を始めている人がいるようだ。

【Google+】機能の面白さに魅力を感じて登録する人が多い

Google+の利用頻度、友人数グラフ

Google+は、Googleが2011年6月にスタートした新しいSNS。その機能は拡充中だが、ほかのGoogleサービスとの親和性の高さや、フォローしたほかのユーザーを自由に分類できるサークル機能、Facebookと同様に企業のマーケティング活動にも利用しやすい点などが注目されている。
サービスを開始してまだ間もないにもかかわらず、「Googleを使っている人が周りに多いから便利」(流通・小売/サービス・販売系)、「システムが面白い」(サービス/事務系)、「頻繁にアップデートしていて使いやすい」(電気・電子・機械系メーカー/EMCエンジニア)と評価する声のほか、「拡張性が期待できる」(総合商社・素材、医薬品系商社/営業系)など今後のサービス進化に期待する声があった。

SNSをビジネスに活用している人は少数派。
大多数がプライベートシーンでの仲間とのコミュニケーション目的で活用。

「SNSをビジネスに活用しているか」グラフ

「ビジネス情報収集に活用」は全体の2割以下、「情報発信に活用」は1割を切る

SNSはビジネスパーソンの間に浸透しているが、ビジネス目的で活用している人はまだ少数派であることが、今回の調査でわかった。
まず、情報収集という観点から見てみよう。SNSを「ビジネスに役立つ情報収集ツールとして活用」している人は、Twitterが15.7%、Facebookが14.3、%mixiが13.7%となった。
1位のTwitterに関する主なコメントは以下の通り。
「広く浅くいろいろな情報を入手できる」(サービス/クリエイティブ系)、「リアルタイムで情報が得られる」(医療系/教師・公務員)、「フォローの関係がなくても情報を収集するのが容易なので、幅広い人の情報を得ることができる」(金融・保険/営業系)

また、日々の業務ではなく「キャリアアップや転職のための情報収集として活用」しているという人は、Facebookが8.0%、mixiが7.7%、Twitterが6.0%となった。
1位のFacebookに関しする主なコメントは以下の通り。
「実名登録なので情報の信ぴょう性が高い」(サービス/営業系)「いろいろな情報を発信することもできれば、情報を入手することもできる。本当の生の声を拾える」(電気・電子・機械系メーカー/営業系)

さらに情報発信という観点では、SNSを「仕事上での情報発信源として活用」している人は全体の1割を切り、Facebookが9.7%、Twitterが7.0%、mixiが4.7%となった。
1位のFacebookに関する主なコメントは以下の通り。
「いろいろな国の人とつながりが持てる」(精密機器メーカー/企画系)「クローズドなコミュニティやグループ内でのやり取りが便利。ダイレクトにチャットできるのもいい」(IT・通信/営業系)

今後はFacebook、Twitterの「ビジネス目的」の利用機会が増える

最後に「今後使う機会が増えると思うSNSは?」との質問をしたところ、結果は「今後使う機会が増えると思うSNSはない」が36.7%、続いてFacebookが33.3%、Twitterが28.7%となった。上位のFacebook、Twitterにおいては「ビジネス目的」を挙げる声が目立ち、利用機会が増えそうな理由として次のような意見が挙がった。
【Facebook】
「これからもっと企業との接点を増やして、自身のキャリアアップにつなげたいと思っているから」(一般消費財メーカー/事務系)、「会社の人に勧められているから」(商社/営業系)、「機能も拡張しており、周りに使う人もどんどん増えてきている。特にビジネスシーンでの利用が増えてくると思っている」(IT・通信/営業系)、「海外に出向く機会が増えたので、より重要になってくると思う」(建設/クリエイティブ系)、「仕事に欠かせなくなってきたから」(団体職員/その他)
【Twitter】
「情報入手のツールとしてさらにフォロワーを増やしたいと思っている」(電気・電子・機械系メーカー/営業系)、「不特定多数への発信力を身につけたいから」(サービス/サービス・販売系)、「ビジネス目的で使っている人が多いので、自分も使ってみたい」(流通・小売/営業系)、「情報が常にリアルタイムで入ってきて、携帯を持っていればどこでも見たり、書き込んだりできるため」(電気・電子・機械系メーカー/技術系)

あらゆるメディアからの情報収集が大切な時代。
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EDIT&WRITING
伊藤理子

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