転職トップ > 転職成功ノウハウ > 転職パーフェクトガイド > どーする!?応募・面接準備 > 35歳以上必見! 転職の落とし穴と脱出法、教えます







少しでも自分をわかってほしいと、新卒からの仕事の経歴を丁寧に書き出したら、レジュメが6枚以上にもなった。キャリアが長いのだから、これぐらい大丈夫?


中途採用の書類選考は、人事ではなく、直属の上司が行う企業が多い。つまり忙しい仕事の合間を縫ってレジュメを読むわけだから、求職者1人にかける時間はだいたい3〜4分程度となる。この短い時間内に、どれだけ読めるのかを考えたい。名前を見て職務経験をざっと確認する、これが精いっぱいだ。応募数によっても状況はかなり異なるが、あまりに長すぎるレジュメは、担当者をイラつかせうっとうしいと思わせてしまい、マイナス効果になるばかり。事実を無味乾燥に書き並べるのではなく、自分の強みだと思うところで文字数を増やすなど、メリハリのあるレジュメを目指したい。


長年の経験から、中高年の場合、レジュメはA4判3〜4ページを推薦します。1〜2ページでは触りしか書けませんし、5ページを超えると「多い」と感じる企業が圧倒的に増えてしまうからです。長くなりそうなエピソードについては、「詳細は文末を参照」とするなど、自分なりに工夫して3〜4ページを有効に使ってください。(柴田氏)


![]() ![]() 書類選考で引っ掛かりたいと、仕事の成功談や表彰歴を盛り込んだ力作のレジュメを送っている。なのに、書類の段階で落ち続けているのは、なぜ? |
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何としても書類選考を突破したい――。そんな気持ちが強まると、どうしても自分を優秀な人材に見せたくなるのが人情。レジュメにも、「〜で成功」「〜で表彰される」ばかりを並べたりしていないだろうか。しかしながら、こういったレジュメでは、読み手はなんの興味も持てない。それどころか、他人の自慢話を聞かされているような錯覚に陥る人さえいるだろう。ところが、「経験者が一人もいなかったので何からやってよいかわからず、当初は途方に暮れた。ようやく業界知識に詳しい弁理士を探し出してきて、特許を出願し、問題が解決した。すいぶん遠回りしたが、部員たちとともに困難を乗り越えることによって、部全体の士気も大きく上がった」というような実際に体験したエピソードや、具体的な数字を交えながら、課題と解決策、成果のポイントを書くと、読み手の印象もぐっと変わる。企業は、過去の経験を見ることによって、その人に課題設定能力や問題解決能力が備わっているかを確認したいのだ。


要領よくレジュメをまとめあげる能力も企業は判断材料にします。レジュメを作成する際は、読まされる側の気持ちを考えながらやると、書くべき内容が見えてきます。(柴田氏)




長年、同じ会社にいるので、自分のキャリアが転職マーケットでどう見られるか不安だ。企業にアピールする「ウリ」とは何なのだろう。


基礎体力やがむしゃらな行動力がウリになる若い世代と異なり、中高年には中高年なりの魅力がある。つまり、積み重ねてきたキャリアやスキルである。レジュメでは、そのうちのどれを活かして、先方に貢献できるかを明示すればいい。自分の担当してきた仕事自体が、先方の求める仕事経験にピッタリ重なればよいが、それはまれなこと。大概は仕事経験の一部がかぶっているとか、類似した仕事をやってきたことがウリ材料になる。また、業界経験や職種経験、あるいはマネージメント能力や人脈が買われることもある。見極めるには、求人記事を精読し、想像力を働かせて、先方はどんな人材を求めているのかを考えることだ。それを反映したレジュメを作成する。自分が入社することによって、どのような課題が解決したり、あるいは利益が生まれるのかが伝わる内容を書けば、先方も無視できないに違いない。

![]() 私は、自己PR文を添付することを勧めます。A4判1枚ぐらいに、「〜には自信があります。なぜならば〜」とエピソードを書き、相手に「おやっ!」と思わせる工夫をします。なお、レジュメを送る際の送付状や送信票の中に、自己PRを書く人がいますが、封筒と一緒にすぐ捨てられる場合がありますから、できれば避けたほうがよいでしょう。(佐々木氏) |
![]() 企業はレジュメを見て、即戦力となるか、あるいは少なくても素地があるかを判断します。「この仕事をやったことはなさそうだが、過去のスキルから見てやれそうだ」と判断すれば、書類を通過させますから、自分らしさが表れた、キャリアの強みがよくわかるレジュメを作ることが肝心です。(柴田氏) |



![]() ![]() 面接は自己アピールの場。キャリアが長い分、前の会社で経験したことや活躍したことなど、話したいこともたくさんある。だから、つい話が長くなってしまう。 |
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キャリアが長いといっても、ダラダラ事実だけを話していては、先方は退屈するだけ。10年も20年も前のキャリアでは、役立たないことが多いので、最近の仕事経験を中心に話したほうがいい。面接では、相手の質問の意味をよく理解して、的確に、そして簡潔に話すように心がける。それをするには、面接に臨む前に、あらかじめ質問項目を想定して意見をまとめておくと役立つ。また退職理由を聞かれて、延々と退職に至った自分の心境を話す人がたまにいるが、その必要もない。

![]() 面接では、内定を取ることを第一に考えます。退職理由を聞かれたら、たとえリストラで辞めたにせよ、「辞めさせられた」とネガティブに話すより、「あえて退職を選択した」という姿勢を貫いてハキハキ受け答えするほうが、企業は好感を抱くでしょう。(佐々木氏) |
![]() 面接で目指したいのは、話半分×8割。つまり話したいことの4/10ぐらいがちょうどよいという意味です。話が長いと、場の流れを読んでいないと判断され、マイナス評価につながってしまいます。(柴田氏) |




20代で転職して以来、面接は約15年ぶり。「若い人の多い部署ですが、うまくやっていく自信はありますか?」と突然聞かれて、答えに窮してしまった…。


何十年ぶりかの面接の場合、自分のキャリアが外の世界で通用するのかと、不安を感じている人もいるだろう。その不安が面接時の余計な緊張を招き、質問を受けてから考え込んだり、沈黙が続いてしまったりという事態を引き起こすことがある。こうなると、場の雰囲気もとたんに気まずいものになってしまう。「上司はあなたより若い人ですが、従えますか?」「ちょっと転職回数が多いですね」「わが社は大企業みたいにのんびりしていませんよ」など、面接担当者はあなたのウィークポイントを必ずついてくるので、あらかじめ先方の質問を想定して、自分の考えをまとめておくことが大切だ。相手の質問の意図をよく理解し、的確な受け答えをするよう気をつけたい。

![]() 面接時には、「今回はどんな人を採用する予定ですか?」と「それはなぜですか」という2つの質問を投げてみてください。相手の返答から企業の抱えている課題が見えてくるので、持っていくべき会話の方向性がつかめます。(佐々木氏) |
![]() 面接担当者にかなり突っ込んだ質問をされ、「うまく答えられなかった」としょげて帰ってくる求職者がいますが、こんな人に限って内定をもらうことがあります。一つ一つの質問が非常に具体的な場合は、企業も真剣に採用を考えている証拠。圧迫面接ではないので、最後まで誠実に対処してください。(柴田氏) |




面接の中盤から、半ば入社が決まったと思うほど話が弾み、ざっくばらんな雰囲気になった。一気に緊張がとけ、椅子の背にもたれかかったとたん、相手の表情が曇った。今回もダメなのか。


面接の場で、「うちのような中小企業に、あなたのような素晴らしいキャリアの方が来ていただけるとは」と相手に言われ、つい気がゆるみ、いつの間にか椅子にふんぞり返っていた――。大企業の役職経験者などがよくやる失敗だが、当然ながら、面接担当者はこんな横柄な態度をチェックしている。こそばゆくなるような相手の言動はビジネストークの一つと冷静にとらえて、場に流されないこと。また、「俺のようなキャリアのある人間が、こんな小さな会社に入ってやるんだ」などという思いは、必ず態度ににじみ出てしまうのでご法度である。

![]() 「あなたのお力を借りたいと言われたので、アドバイスしてきてやった」と上機嫌で帰ってきた人がいましたが、結果は不採用。経営コンサルティングなら歓迎されても、応募する立場では敬遠されるだけです。(佐々木氏) |
![]() 面接では、スキルや経験の確認をされますが、同時に相性を判断される場でもあります。一緒に働きたい人材かどうかをチェックされていることを忘れないでください。とはいえ、自分自身もその会社の人たちとの相性を判断してよいわけですから、胸を張って臨んでください。(柴田氏) |




「少し前までヘッドハンティングからひっきりなしに声がかかってきたのに、どうして今は書類さえ通らないのだろう。そんなに自分はいらない人材になったのか」と、自信をなくしている人。大丈夫、それはあなただけではない。年齢が高くなると、一般に、転職まで時間がかかるものだ。しかし、その関門を突破する方法もある。自分の強みを把握し、それを欲しがっている企業を見つけ出す、転職テクニックを身につけることである。
中高年の人材を採用している企業にその魅力を聞いてみると、「培ってきたキャリアやスキルを即戦力として使える」「人脈に期待」「業界に精通しているので任せられる」「チームを率いて結果を出せる」「人間の器が大きくなっているので、人の管理ができる」などという声が寄せられた。若いころの自分を思い出せば、確かにそういった成長の跡が感じられるのではないだろうか。
35歳以上の転職は、徹底して集めた求人情報の中から、自分のウリを買ってくれそうな企業を探し出し、もっとも効果のある方法でアピールするに限る。「身は一つなのですから、内定は1社出たらいいんですよ」と話すのは柴田氏。佐々木氏は、「貪欲に応募する人は早く決まっています」という。そう、こわいのは、「どうせ今度もダメに決まっている」と、応募する前に負けを決めている自分自身。転職成功は、行動を起こさないことにはたどり着けないのだから。


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