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面接でライバルと差をつけ、選ばれる方法を教えてください【転職相談室】

後ろ姿の男性面接後、「ほかの人に決まった」という主旨の選考結果をもらうことが続いているため、ライバルに差をつけて、選ばれる方法を知りたいというご相談に、キャリア形成のプロフェッショナルとして、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

面接の結果、「他の人に決まった」というお断りを2社から受けて落ち込んでいます。ライバルと差をつける方法を教えてください。(Tさん/27歳/男性/広告・営業職)

相談者
相談者
■相談内容
新卒で入社した広告会社の営業として5年勤務していますが、今後、事業会社の広報としてPRの仕事に関わっていきたいと思い、転職活動を始めました。
書類選考は通過するのですが、面接であまり話が盛り上がらず、「他の人に決まったので、今回はお見送りします」という主旨のことを2社から言われ、ショックを受けています。
面接でライバルと差をつけるには、どのような方法があるのか教えてください。

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グッドポイント診断

面接で同じような経験がある応募者がいた場合、企業が見ているポイントとは

アドバイザー
面接の結果、他の応募者の方が優先されてしまったと聞くとショックですね。
企業は面接で、応募者が経験してきた業務内容や経歴、志向性がポジションに合うかを確認しています。
書類選考の段階では、経験が活かせそうであれば選考通過しますが、面接では、スキルのマッチングに加えて、応募者の志向性が企業・職種に合っているか活躍できるか、という点を確認しています。

スキルや条件面でほぼ違いが無い候補者が並ぶ場合があります

相談者
では、自分の場合は志向性が企業と合っていなかったのでしょうか。事業内容などを調べて、興味をもっていたのですが。

アドバイザー
例えば、年齢、経験スキル、実績、現年収・希望年収、入社可能時期など諸条件が同じ人が複数人いた際に、企業が見ているポイントは次の2点です。

  1. 志望度の高低
  2. カルチャーフィット

判断のポイント1. 志望度の高低

相談者
では、今までの志望動機の内容では、志望意欲が伝わっていないということでしょうか。

アドバイザー
志望意欲が伝わる志望動機になっているかどうか、次の3点を確認してみましょう。

  1. 志望動機の内容
  2. 企業研究の深さ
  3. プラスαの提案があるか

まず、志望動機の内容ですが、一般論ではなく、自分の経験・経歴を基に応募企業との接点を具体的に話すようにしましょう。
「御社で扱っている商品に将来性を感じるため志望しています」だけではなく、自分の経験と紐づけていくと、面接官にも伝わりやすいでしょう。
例えば、次のように話すと、経験と事業内容の接点が出てきます。

「顧客の進捗管理を行う際、どうしても共有漏れが出てしまい、確認事項が増え、スムーズに業務が進まないことがありました。そうした場合、御社のツールを導入すると情報共有がスムーズになり、提案業務自体に時間を割くことができると思いましたので、御社商品をより多くの人にPRしたく、志望しております」

次に、企業研究の深さですが、求人ポジションに適した人材であることを伝えるため、応募先がどんな企業であるか、よく理解する必要があります。
この理解が浅いと、面接官は、本当に自社を志望しているのか、と懸念が出てきます。
まずは、応募先企業がどんな商品、サービスを扱っていて、どんな戦略で事業を進めているのかを確認し、「5W1H」の観点で整理してみましょう。

その上で、応募先企業・応募求人と自分との接点を洗い出していきます。

「5W1H」の例

・Who:仕事で関わる人
・When:仕事の期間(1つのプロジェクトの長さなど)
・What:扱う商品、サービス(有形・無形、価格帯など)。
・Why:仕事のテーマやミッション
・Where:働く場所、環境
・How:目標達成のための手段 など

例えば、「How」を接点にして、自分と応募企業を紐づけると、次のような志望動機に整理することができます。
最後に、プラスαの提案については、自分が応募求人のポジションで仕事をするとしたら、どんなことを実現するかを話せるように、準備してみましょう。
さらなる志望意欲のアピールになります。
プレゼン資料を作成して臨む方もいますが、必ずしもそこまでの準備は必要ありません。
十分にリサーチした上で魅力を感じている企業であれば、多少の推測を交えてでも具体的な提案をしてみましょう。
たとえ間違っていたとしても理解しようと努力した姿勢が伝わります。

判断のポイント2. カルチャーフィット

相談者
ここまでのお話を伺うと、私は企業研究が甘く、自分の経験との接点を言葉にできていなかったように思えます。
面接でライバルがいるときに、企業が見ているポイントのもう一つは、「カルチャーフィット」ということでしたが、こちらについても教えていただけますか。

アドバイザー
カルチャーフィットとは、会社全体の理念・風土、配属組織の雰囲気、上長や同僚等との相性などと相性がいいことです。
言語化しにくい部分ですが、どの企業も求める人物像があり、バリューやクレドとして発信しています。
その方針と自分の特性がフィットしているかどうかで、長く働いて活躍できるかがに影響が出ます。
面接官はさまざまな質問を通して、「長く一緒に働けるかどうか」を判断しているのです。

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グッドポイント診断

ライバルと差をつける方法

相談者
同じような条件の応募者がいた場合に、企業が見ているポイントがわかりました。
改めて、企業研究をして臨みたいと思います。

アドバイザー
そうですね。
では最後に、面接の3つのシーンごとに、ライバルと差をつける方法をご紹介しましょう。

自己PRで差をつける

アドバイザー
面接では必ず志望動機と自己PRについて聞かれます。
志望動機については先ほどお伝えしたように、自分の経験と応募企業の接点を具体的に伝えることが大切です。
ただ、経験が似ている応募者がいる場合、志望動機だけでは判断できない場合があります。
そこでカギになるのが自己PRです。
自己PRでは自分の強みをアピールしますが、その方法は次の4つのステップです。

ステップ1. キャリアの棚卸しをする
ステップ2. 応募先企業のニーズを考える
ステップ3. 自分の強みを言語化する
ステップ4. ステップ1~3で整理した情報を元に自己PR文にまとめる

特に大切なのはステップ2で、応募先企業の求める人物像と自分の強みが合っていないと、「カルチャーフィットしていない」とみなされてしまいます。
例えば、「自らチャレンジする」というバリューを掲げる企業で、「私の強みは、指示されたことを正確にこなせることです」とアピールしてしまうと、企業の掲げる人物像にはフィットしないと判断されることでしょう。
そういった一面があってもいいのですが、アピールポイントとして、自分のどんな強みを伝えるかは、企業の求める人物像を理解して、準備しておくことが大切です。

相談者
もし、企業の求める人材像が自分とは一致しなそうと感じた場合は、どうしたらいいのでしょうか。

アドバイザー
自分でそう感じるのであれば、入社したとしても長く続かない可能性があります。
ただ、面接で話してみると、事前のイメージと実際の企業の雰囲気が異なる場合もありますので、面接前に「自分はカルチャーと合わない」と判断するのではなく、いくつかあるご自身の強みの中で、フィットすると思われる部分を探し、アピールしてみてはいかがでしょうか。

質問で差をつける

アドバイザー
次に、ライバルと差を付けられるのが「質問」の内容です。

相談者
先日の面接では、「質問はありますか」と聞かれて、「特にありません」と答えてしまいました。

アドバイザー
それはもったいないですね。
質問は自己PRのチャンスです。
実際に応募先企業に入社し、働くイメージを持って、活躍するにはどうしたらいいのか、という視点で質門をしてみましょう。

例えば、「採用ページを拝見したところ、職種未経験の方が活躍しているということですが、未経験の方がつまずくポイントがあれば教えてください」などと聞くと、前向きに準備しようという姿勢がうかがえ、積極性のアピールになります。
また、面接官が具体的にアドバイスをしてくれれば、入社後のイメージをさらに膨らますことができます。

印象で差をつける

相談者
企業研究をしていく中で、疑問に思ったことがあれば、面接の中で率直に聞いてみればいいのですね。

アドバイザー
そうですね。
率直さ・素直さは誠実で、信頼できる印象を与えます。
素直に疑問点を確認してくれたり、面接官の質問について、多少考えながらも誠実に話したりする人の方が、人柄が見えてくるものです。
選考では、これから一緒に働ける人か、自社で活躍してくれる人かを判断していますから、こうした「印象」はカルチャーフィットの観点からも大切です。

一方で、面接対策のマニュアルを読み込み、一問一答の対策をしっかりして、隙なくアピールをする人がいますが、実は面接官にとってそういう人は、本音が見えにくく、印象が残りません。
会話を広げる糸口がないまま面接が終わってしまうことにもなり、「自社にフィットするかわからないので、他の人と話してみよう」と結論を保留し、あとに面接した人が優先されることがあります。
面接対策を十分にすることは必要ですが、隙なくやり取りすることよりも、企業が「もっとこの人と話したい」と思わせるような誠実なコミュニケーションを取ることが大切です。

相談者
確かに、今までの面接ではあまり話が広がりませんでした。
今思えば、質問されても、自分の経験に紐づく回答ができていなかったので、面接官の方も、展開のしようがなかったのかもしれません。緊張してしまい、とにかく失敗しないようにそつなく答えようとばかりしていました。

アドバイザー
今日お話したことで、面接の改善点が見えてきましたね。
志望意欲が伝わるように、企業研究を深め、自分の経験と紐づけて整理し、面接では謙虚に誠実に対話をすることで、手応えが変わってくるはずです。

記事作成日:2021年8月27日 WRITER:衣笠可奈子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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