転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2020/12/04 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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転職を上司に引き止められました。残るべきでしょうか?【転職相談室】

ミーティングをする2人の男性転職活動が実り、志望企業から内定を獲得。しかし、在籍中の企業に退職を申し出ると、多くの場合、引き止められるものです。中には、残留条件として昇格や昇給を提案され、心が揺れる人も。

引き止められた場合の対処法、残留することにメリット・デメリットがあるかどうかについて、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏にお答えいただきました。

アドバイザー

粟野友樹さんプロフィール画像

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント

粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

転職先が決まったものの、在籍中の企業から引き止められ、気持ちが揺れている(Aさん/メーカー・企画職/28歳/男性)

相談内容
キャリアアップを目指して転職活動を行い、志望企業から内定をいただきました。
そこで現職の上司に退職を申し出たところ、強く引き止められています。

給与を上げるから」とも言われました。そこまで言われるのなら、今の会社に残ったほうがいいのかな、と思い始めています。
どうしたらいいでしょうか?

相談者
相談者

上司が引き止める理由は?残ることにはリスクも伴う?

アドバイザー
アドバイザー
転職活動をして内定を得ても、もとの会社にとどまることを選択する人もいらっしゃいます。
ただ、不満が解消されて再び生き生きと働けるようになるケースもありますが、「やはり、あのとき辞めるべきだった」という後悔の声を聞くこともあります。

まずは過去にあった事例をお話ししますので、参考にしてみてください。

上司が自分自身の評価のために引き止めていた

アドバイザー
アドバイザー
ある方は、直属の上司から「君には期待しているんだ」「この会社には君が必要だ」と強く説得され、会社に残りました。

しかし後になって、上司は自分を高く評価しているわけではなく、単に部署の業務が回らなくなること、退職者を出すとマネジャーとしての自分の評価が下がることを気にして引き止めたのだ、と気付いたそうです
もちろん、上司の方が心からあなたの成長やキャリア構築を思って、「今の会社でもう少し頑張ったほうが望ましい」と考えて引き止めている可能性もあると思います。
上司の引き止めが、「あなたのためを思って」なのか「自分の保身のため」なのか、見極めたほうがよさそうです。

引き止めに応じて、会社での居心地が悪くなった

アドバイザー
アドバイザー
また、別のある方の場合、退職意志を告げたところ「給与を上げるから残ってほしい」と言われ、会社に残ることを選びました。その約束は守られたのですが、居心地の悪さを感じるようになったそうです。退職を切り出して給与交渉をしたらしいという噂が広まり、周囲のメンバーとの関係がぎくしゃくしてしまったとのこと。また、昇進の時期に、自分より業績が劣る同僚が先に昇進したそうで、「一度辞めようとしたことが査定に響いているのでは」と感じているそうです。
なるほど。上司が引き止める真意は、正直よくわかりません。

もう一度じっくり話をする機会を設けたいと思います。

会社は家族的な一体感を大事にする風土があるので、「あいつは辞めようとした」という目で見られるようになったら、気まずいですね。

相談者
相談者

「残ってくれるなら…」と、待遇面の交渉を持ちかけられたら要注意

とはいえ、「昇給」という条件はやはり魅力的です。
内定した企業からは今と同じ年収額を提示されていますので、転職したら年収ダウンということになりますね。
ちょっともったいない気もします。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
年収面に関しては長期的視点で考えてみましょう

今の会社にとどまって、この先も昇給を続けていけるでしょうか。

転職することで一時的に年収ダウンとなっても、転職先の評価制度・報酬制度によっては、いずれ今の会社の年収を超えられる可能性もあると思います。

また、転職先で新たな経験を積んでキャリアを磨くことで、10年後・20年後の収入レベルに差が出てくるかもしれません。
「どんなキャリアステップを踏んでいけるか」という視点でも、今の会社と内定先の会社を比較してみてはいかがでしょうか。

その視点はありませんでした。確かに長期的には転職先でのキャリアアップが考えられますね。

相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
それに、今の会社で昇給が実現した場合、それはそれで別の問題をはらんでいます。

先の事例にもあったように「辞めると言ったら給与が上がった」と他のメンバーが知ったら、どうなるでしょうか。

昇給を狙って退職を申し出る人が増え、職場の統制がとれなくなる可能性もありますよね。

それは働いていて心地よい環境とはいえないでしょう。

それに、もともと評価基準がしっかりしている会社であれば、退職の話が出なくても、本来昇給しているはずではないでしょうか

「辞められると困るから昇給」というやり方が通る会社は、そもそも評価の公平性や透明性がない会社といえるかもしれません。

今とどまって、今後頑張って成果を挙げたとして、果たして正当に評価されて報酬に反映されるかどうかは不透明かもしれません。

転職先と今の職場。比較して、この先の目的の実現可能性を判断する

アドバイザー
アドバイザー
転職活動をして、いろいろな会社を見てみると、自社の良い部分に気付けることもあるでしょう。

今の会社にとどまって働く価値を感じられたのであれば、内定を断って残留してもいいと思います。
しかし、強い引き止めにあい、本質的に重要な転職理由とは別の要素だけで最終決断をくださないことをおすすめします。
「希望部署に異動」「昇進・昇格」「昇給」など、魅力的な残留条件を提示されることもありますが、目先のメリットに流されず、「転職の目的」に立ち返ってみましょう
目指す方向、なりたい姿に近づくためにはどちらの選択が適切なのかを考えてみることをおすすめします。

引き止めの対処について詳しくはこちらもご覧ください
転職を引き止められて迷った時は?【転職相談室】
記事作成日:2019年12月25日 WRITER:青木典子 EDIT:リクナビNEXT編集部