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素晴らしいマッチングを実現したコンサルタントを称える“GOOD AGENT AWARD 2019” イベントレポート

2012年3月にAGENT FESTIVALのMVA賞として表彰をスタートし、今年で10回目を迎えた「GOOD AGENT AWARD 2019-10th ANNIVERSARY」。「一人ひとりがイキイキと働く社会を実現するために、一社、一人に対して深く向き合ったサービスを提供しているコンサルタントを称える」ことを目的に、優れたマッチング事例とコンサルタントを紹介。一つの事例に込められた「ナレッジ」と「スピリット」を企業の枠を超えて共有し合い、人材紹介事業全体を盛り上げる一助となることを願って開催しています。

2019年は、約100社のコンサルタントから300件近いエントリーがありました。11月14日、日本橋三井ホールで開催された「GOOD AGENT AWARD 2019-10th ANNIVERSARY」では、事前審査で選ばれた金賞受賞者5組がプレゼンテーションを行い、大賞(審査員による審査)、およびオーディエンス賞(来場者による投票)を決定。特別賞6組とあわせて、表彰が行われました。

金賞受賞者5組がマッチング事例をプレゼンテーション

株式会社リクルートキャリア 森本さやか氏による開会のあいさつで幕を開けた「GOOD AGENT AWARD 2019」

最初に、リクルートワークス研究所 主任研究員の中村天江氏による基調講演「ライフキャリアの多様化と100年目の本懐」が行われた。職業紹介原則自由化が施行されてから20年となる今年は、ライフキャリアの多様化・働き方の多様化に伴い、職業紹介事業の在り方の転換点となることを調査資料と共に説明。エージェントは、日本社会全体が個人と企業の関係を再構築し、「多様なつながりを尊重し、関係性の質を重視する『マルチリレーション社会』」に向かうための重要なファクターとなること――について、その背景と根拠、期待などが述べられました。

基調講演「ライフキャリアの多様化と100年目の本懐」

 

続いて行われたのが、金賞受賞者5組のプレゼンテーションです。それぞれの内容を簡単にご紹介します。

株式会社プロフェッショナルバンク 福井 諒氏
従業員200名超の企業のオーナー社長からの、『次世代のトップ人材――従業員のモチベーションと生活を守れるCEOを探してほしい』という依頼。事業会社経験×コンサルティング経験×大中小の企業規模の経験というスキルセット、かつ複数の会社を束ねることができる人材を探し抜き、大手IT企業で約10年間役員を務めた人材を紹介。採用期間の“期限”間際に、求職者が“社長経験がないことの不安”を打ち明ける。福井氏は、中小企業における事業承継は社会的課題であるという自分の熱い思いを伝え、納得を得る。結果、その方が入社して以来、従業員の離職率はゼロ。福井氏はほかにCFOなど5名の経営人材も紹介。事業承継を考える企業の、新たな組織づくりの一端に貢献することができた。

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株式会社アロンジ 小野 圭氏 大西 洋氏
関西を中心にプログラミング教室を展開するA社。すでに知名度があり教室数も拡大中で、これから採用すべきは「単なる教室運営経験者」ではなく、同社の理念に共感し、それを実践できる人材を採用する時期だと、A社に提案した大西氏。そこで小野氏が注目したのが、ある35歳・男性。彼は社会人経験ゼロだったが、A社の理念と共通する思いを抱いていた。その一点で、A社に「ぜひ彼と会ってもらいたい」と考えた二人。小野氏は経歴書の書き方、模擬面接を何度も繰り返す等、求職者へ丁寧なサポートを行って面接に備えた。そうして無事、入社。35歳・男性は現在、初めての会社員生活を送るなか、意欲的に仕事に取り組んでいる。書類ではNGになりそうな人材を、いかにして面接から入社までもっていくか――採用コンサルタントの介在価値が発揮された事例となった。

株式会社アロンジ小野氏・大西氏の案件詳細はこちら>

株式会社リクルートキャリア 古田 将章氏

「エネルギー業界の変革を、キャリアコンサルタントとしてお手伝いしたい」――それが古田氏の思い。そこで、「新たな価値の創出」を掲げ、事業開発部署を新設したある大手エネルギー企業にアプローチ。最初に紹介したハイスペック人材は、同社の雇用形態の問題(契約社員での雇用)により内定辞退。SNS等を使って執行役員にアプローチし、同社が本当に必要な人材を再確認。変えられない企業の雇用形態に切り込むのではなく、契約社員という雇用形態を許容する人材、つまりフリーランスで働く人材を新たに紹介。その方は無事に入社を果たし、現在、新規事業にジョイン。「成果が上がるのはこれからだが、彼が既存社員にはできないカルチャー変革の起爆剤になってくれると信じている。これを一つの事例として業界変革のムーブメントにつなげていきたい」と、意欲を見せる古田氏だ。

株式会社リクルートキャリア古田氏の案件詳細はこちら>

株式会社プロコミット 岡 もゆる氏 石居 美穂子氏

医療通訳事業を手掛ける5名のベンチャー企業が求めたCFO。業界構造、収益モデル、企業成長フェーズごとに適した組織体制等の理解が深い岡氏は、その“武器”を用いて、社長の本音を聞き出し、当初社長が想定していたものとは異なるポジション・人材、COOを提案。そこで石居氏が、COOとなり得る人材を探す。探し出した方は、転職初体験。転職活動そのものと、ベンチャー企業への転職に少なからず不安を抱えていたが、石居氏の“望みを言語化する”、“先回りして不安を払拭する”という行動により、求職者の腹も決まる。入社後、彼のもとに3名が新たな営業メンバーとして入社。そのお手伝いもプロコミットが行った。COOと営業メンバーが増えたことで、社長自身がロビーイングや新規事業に時間を使えるようになり、着々と事業拡大中。まさにスタートアップ企業の課題を解きほぐし、人的支援を通じて事業成長に寄与できた事例となった。

株式会社プロコミット岡氏・石居氏の案件詳細はこちら>

株式会社YOUTURN 高尾 大輔氏躍進中の福岡のベンチャー企業が、さらなる成長を目指して行う経営幹部採用。“東京からのUターン”、“異業種間転職”、“転職年齢50歳”と、障壁があるように見えた案件だが、見事マッチングに成功。それは、社長が発する「(誰と会っても)しっくりこない」と、求職者が発する「転職活動での違和感(キャリアの集大成がここでいいのか)」というそれぞれの思い=“非言語領域”を、“問いの力”と“仮説”で言語化し、双方の真のニーズ・本音を引き出した高尾氏の功績。「年収は下がってもいい。心から共感できる経営者と一緒に、会社を次のステージに引き上げたい。社員の成長にも貢献したい」という求職者の本音と、「実力者より人格者が欲しい。何をしてきたかよりも、どのようにしてきたかを重視できる人材。そしてどんな問題も解決できる自信があり、若いメンバーを尊重できる人材、柔軟性のある人材が欲しい」という企業の本音――それを引き出せたことが成功のカギとなった。

株式会社YOUTURN高尾氏の案件詳細はこちら>

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大賞・オーディエンス賞 W受賞! 株式会社YOUTURN 高尾氏

プレゼンテーション終了後は、投票および審査が行われ、表彰式へ。

まずは、事前審査で選ばれた特別賞6組が表彰された。各受賞者は次の通り。

【特別賞】

・株式会社アンバース 宇都宮聖士氏/「転職活動難航中の求職者に与えたのは、『独立』という選択肢」

・株式会社CXOサーチ 今沢雄一郎氏/「NY駐在エリート商社勤務の方が、地方オーナー企業の事業承継の機を捉え、『プロ経営者』に」

・株式会社ファイブセンス 小濵豊弘氏/「人件費不足の企業のWebディレクターを副業で採用! 月1勤務で成果を出す」

・フォースタートアップス株式会社 恒田有希子氏/「グローバルトップ人材をスタートアップ企業へ。新たな挑戦を支援する」

・株式会社みどり会 岡田 誠氏/「企業の真のニーズを捉え、社長の右腕となる職位に61歳元銀行員の求職者を推薦!」

・株式会社リアルリンク 佐藤雄一氏/「採用難易度最上位の業界で、実績・経験重視の採用方法に風穴。泥臭い本質的な介在価値」

(以上6組)

特別賞受賞者6組の詳細はこちら >

 

続いて、金賞5組の表彰が行われ、審査員5名から各プレゼンテーションについて、講評が行われました。

<北野 唯我氏(作家/株式会社ワンキャリア 最高戦略責任者)>

株式会社プロフェッショナルバンク 福井 諒氏への講評。

「福井さんのプレゼンテーションで、私が感じたのは2点です。1つは、オーナー社長からの命題である “200名を超える従業員の生活を守れる次世代のトップとなれる人材”を福井さんは紹介したわけですが、そのプロセスと成果を含め、“福井さん自身がその会社を守った”といっても過言ではない、という感想を持ちました。かつ、その方が入社してから“従業員の離職率ゼロ”という点も素晴らしい。私も企業経営者なので、それがいかに大変なことかよく理解できます。もう1つは、CFO、CEO(ご紹介した方)、CSO、人事総務責任者、経理責任者の必要性を顕在化させ、組織の課題を明らかにしたということ。これをもってしても、“福井さんがその会社の未来を守った”といえるのではないかと思いました」

<曽山 哲人氏(株式会社サイバーエージェント 取締役 人事統括)>

株式会社アロンジ 小野 圭氏・大西 洋氏への講評。

「社会経験のない“自称・研究者”の方を、丁寧なサポートをもって企業に引き合わせた、本当に素晴らしいマッチング事例でした。私はこれからの時代、“(一人ひとりの)才能を開花させる競争”――“才能をどれだけ見つけ出し、その才能をどれだけ開花させられるか”――が、企業間で競われる時代になると思います。そうした潮流が予見されるなか、求職者と企業を見事な連携でマッチングさせた小野さんと大西さんのチームプレーにも拍手を送りたい」

<武井 章敏氏(アクセンチュア株式会社 執行役員 人事部長)>

株式会社リクルートキャリア 古田 将章氏への講評。

「古田さんは、まさに“採用コンサルティング”を実現した方だと思います。これから一層、企業と人材のマッチングは多様化・複雑化していくでしょう。我々事業会社側も、視点・視野を相当広げないといけない。そうしたなか、古田さんは“業界の将来を考える”、“人と企業を結びつけることによって電力事業や電力業界の在り方までも変える”といった視点をお持ちになった。しかもただ考えるだけでなく、様々なリサーチを行い、説得力や納得感も得ていった。

よく我々事業会社側は、『〇〇の経験、〇〇のスキルがある人を探してほしい』と依頼します。しかし採用コンサルタントの皆様にはそれだけでなく“求職者の思い、behavior、attitude、人生観”――つまり、どうやって困難を一緒に乗り越えられる人材か?という観点も大事だということを、採用担当者に伝え続けていただきたいと思います」

<中村 天江氏(リクルートワークス研究所 主任研究員)>

株式会社プロコミット 岡 もゆる氏・石居 美穂子氏への講評。

「おそらく5~10名のベンチャー・スタートアップ企業に人を紹介し、定着・活躍してもらうということにおいては、様々なご苦労があるだろうと推察します。求職者ご本人が不安に陥っても、最終的には納得感を持って入社していただき、さらには営業メンバー等ほかのポジションも創出されたのは、ひとえに岡さんと石居さんの“真摯で、丁寧で、細やかで、お二人の熱い思いがあって”……という、すべてが揃ったからこそできたこと。人材エージェントの最も根幹にあるものを問われる取り組みだったのではと思いました。

これからテクノロジーが進化していくなかで、採用業務は労働集約的でシステムに置き換わられることが予見されています。そうなると、人材エージェントの原点にして永遠の価値は、“心を持った人でなければできない介在の仕方”になるでしょう。お二人はまさに、これからの時代のなかで人材エージェントが忘れてはならない最も大切なことを体現された、と感じています」

<川口 かおり氏(ウォンテッドリー株式会社 執行役員)>

株式会社YOUTURN 高尾 大輔氏への講評。

「高尾さんが満場一致で受賞したポイントは、①テーマ性、②非言語領域への踏み込み、③再現性であると考えます。①テーマ性とは、地方への転職というトレンドへの取り組み。②非言語領域への踏み込みとは、“問いの力”、すなわちそれこそが介在価値であると示されたこと。当社ではテクノロジーを使ったプラットフォームを提供していますが、高尾さんが行った①②については、おそらくエンジニアがどれだけ頑張ってもできないことだと考えます。“問いの力”を使い、企業と人を結びつけたことは、まさに採用コンサルタントにしかできない仕事で、テクノロジーが追い付けない領域だと考えます。また③再現性とは、“どうやって非言語領域に取り組むか”というプロセスをきちんと構造化し、皆さんに分かりやすく提示したということ。ここにいる皆さんが『明日から私もやってみよう!』というヒントがちりばめられた、素晴らしいプレゼンだったと思います」

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喜びのコメント「“本質的な人材の流れ”を創造していきたい」

最後に、株式会社YOUTURN高尾大輔氏に、受賞の喜びを語っていただきました。

「このたびは、光栄な賞をいただきありがとうございました。人材紹介に15年関わってきて思うのは、“この仕事は、やればやるほど面白い”ということです。今、私がはまっているのは『言語化できていない状況を、どれだけ言語化できるか。そのプロセスを、どれだけお客さまと本気でやりきれるか』ということです。言語化さえできれば、何かが起こる(うまくいく)――と信じて続けています。

当社は現在、東京から福岡へ、経営者の右腕となる人材を招き入れることに力を入れています。福岡にはいい企業がたくさんありますが、いかんせん福岡の企業家・経営者は口下手な方が多く、情報発信があまり上手ではありません。私は“情報があるところに人は流れる”と考えているので、その方々に代わり、たくさんの質の高い情報を福岡からほかの地域にどんどん発信し、多様な人材の流れを創造していきたい。事業承継や若手人材の不足などは、福岡という一地方の問題ではありません。ほかにも同じ悩みを抱える企業は全国にたくさんあるはずです。今後、我々が培ったノウハウ・成功体験を、同じ志を持つコンサルタントと共有し、良い人材の流れ、本質的な人材の流れをみんなで創りだしていけたらと思います」(高尾氏)

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