失敗しないための『転職完全マニュアル』 |
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■転職活動準備編 STEP1 転職の目的、キャリアの棚卸をしよう |
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「なぜ転職するのか」。その目的を認識することが転職活動のイロハのイだ。転職の目的があいまいでは、応募する企業も定まらないし、面接でアピールすることもできない。
行動開始に当たり、自身の将来をじっくり考え、経歴を棚卸してみよう。 |
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なぜ転職したいのか? 今一度考えてみよう |
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転職活動の始まりは、転職してこれからどうしたいのか、企業にアピールできるポイントは何か、じっくり考えることから始まる。勤務先への不満など、後ろ向きな理由で転職を考える人は多いだろうが、「不満」はもっといい環境にしたい、やりがいのある仕事がしたいという前向きな気持ちがあるからこそ生じるものだ。まずは自身の不満を認識して、「どんな会社で働けば満足できるのか」を考えよう。 |
■不満を前向きな目的に転化させてみよう |
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「常に新しい仕事に取り組んでいたい」
「新しい技術を学びたい」
「新規事業に積極的な会社に転職したい」 |
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「最新のハードウェアを使いたい」
「仕事で必要なソフトを購入できる」
「開発環境に関して現場の意見を聞いてほしい」 |
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「最先端分野に携わりたい」
「教育研修が充実し、意欲があれば
新しい分野を学べる土壌のある会社に転職したい」 |
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「実績を正当に評価してくれる会社で働きたい」
「評価体制が明確でオープンな会社で働きたい」
「ストックオプションなどで夢を与えてほしい」 |
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「会社のビジョンに共感して働きたい」
「顧客満足を理念とし、それを実現できる仕組みのある会社で働きたい」 |
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「教育研修に積極的な会社で常に新しい技術を
習得したい」
「エンジニアとしてもっと成長したい」 |
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転職の目的を整理しよう |
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転職の目的が明確になったら、その目的を達成するにはどんな会社を選べばいいのか、重視するポイントをできるだけ具体的な言葉で表現してみよう。
例えば「教育研修が充実している会社」など漠然とした言葉で表現するのではなく、「自分にとってどんな内容の研修があれば充実していると言えるのか」もしくは「社員教育に対する会社の考え方が重要なのか」など、掘り下げて考えよう。
目的を達成するには何が最も必要な条件なのかを常に念頭に置いておくこと。もし複数の条件が出てきたら、必ず優先順位をつけておこう。 |
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●職種・仕事内容 |
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職種名はもちろん、どんな仕事に携わりたいのか、最もやりたい仕事は何か、仕事を通して実現したいことなどを挙げてみよう。 |
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特定のサービスを押し付けるのではなく、顧客の状況や要望に合ったものを提案できるエンジニアになりたい。 |
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●業界・業種 |
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応募先の業界だけでなく、顧客が属する業界についても希望を明らかにする。特にSEは後者に仕事内容を左右されることが多いので明確にしておこう。 |
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今までの業務経験で業界知識は身についた。専門性を身につけ、技術力をさらに高めるためにも同じ業界で働きたい。 |
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●プロジェクトの規模 |
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少人数のプロジェクトで役割が大きな仕事をしたいのか、大規模な仕事を好むのか。現在を基準に考えてみよう。 |
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大規模なプロジェクトよりも、少人数のプロジェクトのリーダーになって、裁量権をもって業務に取り組みたい。 |
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●ポジション |
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リーダー、マネジャーといった役職だけではなく、裁量権の大きさや、下につくメンバーの人数までイメージしてみよう。 |
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現在は2〜3人のチームをまとめているが、数十人規模のプロジェクトマネジャーとなり、プロジェクト成功に導きたい。 |
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●開発など仕事の環境 |
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今の自分にとってどんな環境があることが大切か。特定のソフトやハードを必要としているのか、環境に使える予算が多い会社を希望するのか考えてみる。 |
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最先端の技術を手掛けるために、開発環境の整備には惜しみなく予算を割いてくれる会社でいかんなく力を発揮したい。 |
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●社風 |
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「顧客第一主義」「最先端技術の追求」など、どんな理念の会社で働きたいのか。また「勢いのあるベンチャー」など会社の風土を検討することも大切。 |
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年功序列の硬直した組織では自身のアイデアが通りにくい。年齢や入社年数に関係なく、やる気のある人に裁量権を与える企業で働きたい。 |
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●給与・待遇 |
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給与の最低希望額など、条件面を明らかにしておこう。年俸制や成果型賃金体系、ストックオプションなど希望する報酬体系も検討を。 |
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高い成績を挙げても給与に反映されないようでは納得いかない。成果をきちんと評価し、給与に反映してくれる評価体制の会社がいい。 |
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●人間関係 |
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上下関係を気にせず自由に発言できる会社、個人個人が独立して仕事ができる会社など、人間関係で希望するポイントを考える。 |
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上司、部下関係なく、アイデアを自由に言い合い、互いに刺激し合える環境で、切磋琢磨しながらいい仕事をしていきたい。 |
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●会社の将来性 |
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リスクはあってもベンチャーに入社して成長の一翼を担いたいのか、すでにある程度の地位を確立した会社で安定して働きたいのか、会社の成長段階を考える。 |
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技術力に加えてマネジメント能力も身に付け、部下を育成することで自分自身も成長したいし会社の成長に貢献したい。 |
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●勤務地 |
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将来Uターンを希望する、都市圏で働きたいなど、勤務地についてもし条件があるならば挙げておこう。 |
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最先端の技術に触れられるのはやはり都市圏。都内に自宅も購入したため、転勤がある会社はなるべく避けたい。 |
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●教育研修 |
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どんな研修内容が必要なのか、社員の教育に対してどんな考えを持っている会社がいいのかを考えておく。 |
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自己啓発のための研修や教育制度が整っていて、社員のやる気を後押しするような環境が整っている会社で働きたい。 |
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アピールできるキャリアを棚卸してみよう |
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働きたい会社が見えてきたら、その企業に対してアピールできるポイントを整理しよう。今までどんな仕事をしてきたのか、何を身につけてきたのかなど、いわゆる「過去のキャリアの棚卸」だ。
携わってきたプロジェクトの内容や規模、立場や担当範囲など仕事内容を詳細に、そしてそこで身につけた専門能力や資格を考えよう。また、もし「顧客との折衝能力」など、技術以外の部分で得意なことがあればそれも挙げておこう。
具体的に行うほど、後の応募書類作成や面接準備が楽になるので、ここは手を抜かないこと。そして、整理した内容は必ず紙やデータで残しておこう。 |
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■これまでのキャリアを整理してみよう |
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どんな製品、サービスを開発・提供するプロジェクトか、誰に対する製品・サービスか、この製品・サービスの新奇性やウリは何か、どんな機種を使ったのか、どんな言語を使用したのかなど、担当してきた仕事の中身をすべて整理しよう。 |
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顧客の社内営業支援システムを構築するプロジェクトを担当。受注登録と管理が容易になったことで顧客企業の業績拡大に貢献できた。 |
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何人で携わったプロジェクトなのか、プロジェクトの予算規模は?その製品・サービスが世の中に与える影響は?などを整理しておこう。 |
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プロジェクトメンバーは20人で、予算規模は5億円。顧客企業が初めて挑む会員サービス用システムの開発で、顧客の今後の戦略を左右する大プロジェクトだった。 |
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プロジェクトのどの部分を担当したのか、リーダーなど役職はあったか、部下やメンバーがついたときにはどんな役割を担ったのかなど、プロジェクトごとに挙げてみよう。 |
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12人のプロジェクトのマネジャーとして、チームの統率とプロジェクトの進行管理、予算管理などの責任をすべて担った。初めてプロジェクトに参加する若手メンバーの技術的指導も行い、就業時間外に定期的に勉強会も実施した。 |
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保有している公的資格、およびベンダー資格をすべて書き出してみよう。 |
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初級システムアドミニストレータ、CCNA、ORACLE MASTER silver |
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英語検定やTOEICのスコアはもちろん、「日常的な会話なら大体わかる」「技術仕様書は英語で読める」「メールでのやりとりはOK」など、英会話、読み書き、リスニングなど能力別にレベルを整理しよう。 |
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TOEICのスコアは650点。リスニングは少々不安だが、外国人エンジニアとメールでやり取りする機会が多かったので読み書きならば問題なくできる。 |
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●使用言語など仕事を通じて身につけた専門知識や技術 |
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使用言語、使用機種、専門としている業界の知識などを整理しておこう。 |
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使用言語:C、AWK、C++。ツール:CVS、MS Project。HD液晶テレビ開発のドライバ部分からUIに関わるアプリケーションまで、詳細設計からコーディング、デバックを担当し一連の開発知識を得る。 |
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顧客とのコミュニケーション、プレゼンテーション、海外でのビジネス経験、業界内での人脈、メンバーの統率や取りまとめ、スケジュール管理・資金管理など、技術分野以外で得意とする業務をまとめよう。 |
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何気ない会話から、システムに関する顧客のニーズを掘り起こすことが得意。どんなタイプの顧客ともすぐに打ち解け、本音を聞き出すことに長けていると思う。 |
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●仕事以外で自ら習得したこと、習得しようとしていること |
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家でLANを組みネットワークに精通した、自費で学校に通いベンダー資格を取得した、ラジオの英会話講座を毎日聞いているなど、仕事の経歴ではないが自ら学んだり習得したことを挙げよう。 |
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中国人のエンジニアとやり取りする機会が増えたことをきっかけに、中国語に興味をおぼえ、1年前から週1回中国語のスクールに通っている。今では友人の中国人エンジニアと技術についての情報交換ができるまでになった。 |
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顧客満足度を第一に考える、納期は必ず守るなど、仕事の中で常に自分が大切にしていること、譲れないポイントなどを考えてみよう。 |
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常にその分野で一番と言われる製品を作りたいと考え、仕事に取り組むようにしている。予期せぬトラブルが起きたときも、モチベーションを高く維持できる。 |
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