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元凶は「パワハラ」「自己中」「無関心」あなたの周りにも…!? エンジニア人間関係ギスギス度チェック2013
Tech総研10周年企画として、エンジニア1000人に「職場の人間関係」に関する調査を実施。9年前に実施した同様の結果と比較しながら、この10年でエンジニアを取り巻く人間関係に変化はあったのか。その実態を紹介したい。
(総研スタッフ/山田モーキン イラスト/内山弘隆)作成日:13.06.07
9年前と比較!エンジニア1000人が答える職場環境の変化
今回、全国の25歳〜44歳のエンジニア1000名(ソフト・ハード500名ずつ。かつ25〜29歳・30歳〜34歳・35歳〜39歳・40歳〜44歳250名ずつ均等配分)に対して、職場の人間関係についてのアンケート調査を実施した。
具体的なテーマに関しては今から9年前、Tech総研でレポートしたこちらの記事をベースに、再び職場の人間関係に関する実態について調査した。

まず以下の2つのグラフをご覧いただきたい。
どちらも「3年前と比べての職場環境の変化の割合」について、職場環境に影響を及ぼす7つの項目について紹介している(※各グラフ上段は9年前に実施した結果、下段が今回実施した結果)。
3年前と比べての職場環境の変化の割合
まず全体的にみると、9年前に実施した結果に比べてどの項目も“改善”している傾向にある。特に「評価・待遇」「人員削減」「成果報酬型」「納期」に関しては、それぞれ9年前に比べて二桁の割合で、改善している傾向を示している。考えられる原因の一つとしては、それ以前に急激な人員削減や納期の短縮、成果主義への移行等が進んだ結果、中にはその進行が“行き過ぎた”ことで、見直す動きが今回の結果に反映されている面がある。もしくは「すでに行き着くところまで効率化や成果主義が定着した」ため、という見方もできる。

そこで変化の具体的な中身に関する原因についてさらに探るため、今回の調査ではエンジニアとして10年以上のキャリアを持つ方に限定して「10年前と比べて、職場の人間関係に変化があったか?」について質問してみた。その結果が、右記グラフ。
約半数が「変化した」と回答しているが、変化の原因について聞いて見ると「上司と部下の上下関係が希薄になった」と回答する割合が非常に高かった。

以前よりはっきりした上下関係がないため、横の関係が重要になっている(39歳・生産技術)
昔は遠い存在だった上司との距離が近くなっている(38歳・システム開発Webオープン系)
上司と部下の絶対的な壁がなくなりつつある(33歳・システム開発Webオープン系)
この中には「頼りがいのある上司が少なくなった」といったものや、「フランクに話せるようになって、仕事がやりやすくなった」といったように、上下関係の希薄化による影響は、功罪両面あるようだ。
また他にも、「個人の責任が重くなった」「数字や成果をすぐに求められる」といった、成果主義型の特徴が顕著に表れたことを指摘するコメントも目立った。
10年目と比べた、人間関係の変化について
エンジニア人間関係ギスギス度チェック&ギスギスの原因
ギスギス度チェックシート
管理職・マネジャー編
1 職場やチームの目標を、わざわざ意識して伝えることはしていない
2 部下に指示命令をするとき、部下からの質問を受けることはあまりない
3 部下の話はあまり聞かず、自分の話ばかりしてしまう
4 職場の行事はほとんど、上司である私が仕切っている
5 部下から仕事上の相談を受けることはあまりない
6 部下に仕事を依頼するとき、説明はできるだけ簡単にするよう努めている
7 部下に専門の技術や知識について、教えてもらうのはプライドが許さない
8 部下との話は、あらかじめ決められた時間にするようにしている
9 自分の部下は「役に立つヤツ」「立たないヤツ」で分類している
10 部下の仕事には事細かに指示を出し、進捗も細部まで管理するようにしている
一般エンジニア編
1 仕事でわからないことがあっても職場の誰に聞いたらいいのかわからない
2 私には職場の人たちより優れたところがあるとは思えない
3 上司の命令にはどんなことがあっても従わざるをえない
4 職場の行事はほとんど、上司である私が仕切っている
5 上司や同僚がまだ仕事をしているので、自分の仕事が終わっても会社に残っていることが多い
6 後輩にはつい先輩風を吹かしてしまう
7 相談したいが相手に気を使ってしまい、聞けずに終わることが多い
8 何事も上司のいうとおりにするように努めている
9 職場の雰囲気を壊さないように、できるだけ職場では話をしないようにしている
10 職場では上司に何でも相談できる雰囲気がない
次に前回のレポートで紹介した、職場環境の“ギスギス度”をチェックする上記の項目に関して、今回1000人のエンジニアにもそれぞれチェックしてもらった。
その結果が下記グラフ(左下)。

全体の約4人に1人は「はい」の数が過半数を超えていることから“ギスギス度”が高い傾向にあるとみられる。
さらに今回チェックしてもらった結果が「実際に当たっているのか?」を探るため、現在の職場で人間関係がギスギスしているのか質問した結果が、下記グラフ(右下)。
約4割のエンジニアが「何かしらギスギスした関係が職場内で見られる」と回答している。
職場の人間関係ギスギス度チェックの結果 現在勤務する職場の人間関係ギスギス度
その理由について聞いてみると「上司の存在」「コミュニケーション不足」「自己中心的」が圧倒的多数を占める結果に。
人間関係がギスギスしてしまった原因
「問題上司の存在」
上司にやる気が感じられないため、30代半ばの社員の負担が大きくなっていること(26歳・品質管理)
パワハラ上司の威圧感がすごく、意見が言いにくい雰囲気がある(36歳・システム開発Webオープン系)
上司のポイント稼ぎのために働かされている感じが鮮明になってしまっている(34歳・システム開発汎用機系)
「コミュニケーション不足・無関心」
仕事が忙しい人が多くて、困っていること等を相談できない(26歳・システム開発汎用機系)
全体的に他人に無関心のメンバーが集まっている(27歳・機械設計)
周りにいる人の多くが短気ですぐ怒鳴る(27歳・生産技術)
「自己中心的」
自分のことしか考えていない社員が多すぎ(28歳・サービスエンジニア)
メンバー同士で仕事を協調してやろうとする意思が希薄で、自己主張ばかりする人間が多い(38歳・システム開発Webオープン系)
協調性がないメンバーが一部いる(38歳・サービスエンジニア)

このように「問題上司の存在」「コミュニケーション不足・無関心」「自己中心的」の3つのキーワードが、人間関係悪化に大きな影響を及ぼしているようだ。
そもそも職場の人間関係の良し悪しは、どれほど自分の仕事に影響を及ぼすのだろうか?
今回、その点に関しても調査した結果、大小含めて「影響する」と回答した割合が、87.3%にも及んだことからも、いつの時代も人間関係は業務上、非常に大きな影響力を持っていることがわかる。
エンジニア1000人がイメージする理想の人間関係&理想に近づくための努力
最後にエンジニア1000人に対し、理想の人間関係について聞いたところ、先ほど紹介した「ギスギスした人間関係」の主要原因となっていた「上司の存在」「コミュニケーション不足」「自己中心的」をそっくりそのまま裏返ししたような理由が、多数を占めた。
エンジニア1000人が考える、主な理想の人間関係
「信頼できる上司」
上司をみんなが信頼していて、上司もリーダーシップを発揮している(28歳・半導体設計)
責任をとってくれる器の大きい上司と、それぞれの才能が発揮できる人間関係(35歳・制御設計)
リーダーは部下の進捗を常に把握しながら、部下に困難が見られればある程度の道筋を立ててやる。部下は上司の考えを理解し、自分の考えで行動できるように努力する(32歳・制御設計)
「活発なコミュニケーション」
困った時、気軽に相談・報告できる。風通しがよく、見て見ぬふりをしない環境(37歳・制御設計)
お互いが言いたいことを言い合いながらも、全員が共通の目標を持ち、それに向かって進んでいける(26歳・品質管理)
管理されすぎず、ある程度自分の裁量で作業できる(42歳・システム開発Webオープン系)
「周りに気を遣う」
全員が本音を言うことができて、高圧的な態度を取る人がいない(28歳・システム開発Webオープン系)
役割分担が明確で、なおかつお互いを支え、高め合う情報共有ができている(26歳・システム開発汎用機系)
嫌がるような仕事でも自分で引き受け、他へ回さない(42歳・研究勅許)
合わせて、上記で紹介したような理想の人間関係を築くために今、努力したり取り組んでいることについても聞いてみた。
エンジニア1000人が実践している、人間関係改善のための主な取り組み
時間がある限り、くだらない話でもしてコミュニケーションをとる(32歳・制御設計)
多少わかっていることでも、チームメンバーにあえて話を聞き、コミュニケーションを図る(37歳・光学技術)
上司と密に話をして、自分の考えを伝えて常にグループの方向性と自分のやっている方向性を修正している(35歳・生産技術)
質問されたら忙しくても答える等、しゃべりやすい環境を作る(32歳・生産技術)
周囲の人に嫌な気持ちにさせないよう、言葉遣いに気を使う(28歳・品質管理)
部下には思いっきり挑戦してもらい、失敗は必ず上司である私が前面に立つようにしている(36歳・システム開発Webオープン系)
不満を未然に解決できるように、早めに話し合いの機会を持てるよう意識している(39歳・システム開発Webオープン系)
細かいことでも気がついた時に直接、相手に言う(31歳・システム開発汎用機系)
メールや電話ではなく、実際に顔を合わせて会話する(43歳・パッケージソフト開発)
後輩にいろいろ話しかけてもらえるように、否定的な言葉は使わないようにしている(42歳・社内SE)
このように、コメントの多数は「自ら積極的に話しかける」もしくは「話しかけられやすいような雰囲気を作る」といったもの。気がついたことがあれば直接相手に話すことで、未然に問題や不満を解消できたり、お互いのことをより深く理解できる。それを実感している人も多いことから、今後も職場環境をよりよくしていくために、まずは自分からコミュニケーションを図っていくことが「ギスギス人間関係」改善の大きな一歩となるだろう。
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山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ 山田モーキン(総研スタッフ)からのメッセージ
Tech総研では10年間、人間関係をテーマにしたレポートを多数、掲載してきました。これまでも、そしてこれから先もどんなに時代が変わろうと、仕事の基本は人であることに変わりありません。この先も随時、エンジニアの理想の人間関係を探究してきたいと思います。

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