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純粋?異常?○○すぎるエンジニア vol.8

オタク文化を世界に発信する、
アキバ在住エンジニア

何かに対して深いこだわりを持つエンジニア、つまり“○○すぎるエンジニア”を探すこの企画。今回は日本が誇る文化となったゲーム・漫画・アニメといった“オタク”をこよなく愛し、秋葉原から世界に向けて情報発信しているエンジニアを紹介したい。

(総研スタッフ/山田モーキン) 作成日:12.12.14

オタク文化を愛してアキバに在住。その愛はエンジニアライフにどんな影響が?


○○すぎるエンジニア
株式会社リブセンス
システム開発部
三上 遼氏

ゲーム・漫画・アニメ。一昔前までは“オタク”と呼ばれる、一部の熱狂的なファンによって支えられたコアなサブカルチャーであったこれらのジャンル。しかし近年では老若男女問わず、また日本だけでなく欧米やアジア等世界各地で日本のゲームや漫画・アニメが親しまれるようになり、すっかり“オタク文化”として日本を代表するカルチャーにまで昇華した。
今回紹介するエンジニアの三上氏は、他の多くの日本人と同じように幼いころからゲームや漫画に魅せられた一人。ただし彼はその後、格闘ゲームの全国大会に出場したり、世界のオタク向けに情報を発信するサイトの運営を手伝ったりと、オタク文化に没頭。ついにはオタクの聖地“アキバ”に居を構えるまでになったのだ。

彼はいかにして今の状況にたどり着いたのか?またオタク文化を愛するさまざまな活動によって、彼のエンジニアライフにどのような影響を与えているのか?本人に語ってもらった。

“4年のブランク”が秋葉原在住を決めた大きなターニングポイント

子供のころからゲームや漫画、アニメは好きでしたね。特にゲームに関しては父も好きだったこともあって、メガドライブやPCエンジンなどのマイナーなゲーム機も家にあったり、また近所のゲームセンターに足しげく通う等ほぼ毎日、ゲームに没頭していました。私が幼少期を過ごした90年代は、格闘ゲームの全盛期で高校時代、あるゲームの全国大会に県の代表として出場したことも。

その後大学に入るために上京。しかし実は大学4年間、事情があってこれまでのライフワークであったゲームや漫画、アニメから一切離れた生活をしていたんです。しかし就職後、たまたまアキバに来た時、自分の中で眠っていた“オタク魂”に火がついたんです。まるで『バスケットがしたいです』と叫んだスラムダンクの三井のように(笑)。これだけ“二次元”がいたるところにあふれた街は、世界的に見てもほかにないと思うんです。その刺激に目覚めて以降、何を買うでもなく一日中アキバの街を巡っていました。
当時はすでにエンジニアだったので、休日にはメイド喫茶でプログラミングもしていましたね(笑)。基本的には家であまり作業できないタイプなので。

そのうち、アキバで知り合った同じ「オタク仲間」が徐々に増えていき、いつの間にかそうした仲間と定期的にアキバでオタクに関する中身の濃い話をしたり、遊んだりするようになっていきました。
そしてその流れで「いっそのこと、アキバに住んでしまおう!」と。5年前にアキバに在住するようになり、それから何回か引っ越しましたけどアキバから離れられず、現在に至っています。


三上氏がサポートしている海外のオタクファン向け情報サイト「Tokyo Otaku Mode」(左)と、
仕事で担当するリブセンスの賃貸情報サイト「DOOR賃貸」(右)

わからない人にオタクの魅力を説明する。それは技術がわからない人に技術を教えることと通じる


今後もオタク文化活動を末永く展開していくという三上氏。ちなみに現在「Tokyo Otaku Mode」では、三上氏のようなサポートメンバーを募集中とのこと(mail:hajimeataka@gmail.com)

私には、外国人のオタクの友人が多くいます。個人的に海外のオタク事情に強い関心があったので、自然とオタク活動を通してそうした方たちと交流を持つようになっていきました。実は海外での日本のオタク文化の存在や影響は、私たち一般の日本人が思っている以上に大きいのです。例えば今、日本人選手が多く活躍して注目を集めるヨーロッパサッカー。実はここで活躍する選手の中に、「キャプテン翼」がきっかけで選手になった人も少なくありません。
こうした日本のオタク文化が持つ魅力や価値をもっと広めたい、という思いから海外向けオタク情報サイトの運営を以前から行っています。また、今年になって新たに「Tokyo Otaku Mode(http://www.facebook.com/tokyootakumode)」という、今世界で最も勢いのあるオタク情報発信サービスで、主にサイト構築や改修などのお手伝いもしています。

このように気づけば私の人生もすっかりオタク文化に染まっていますが(笑)、こうした活動があることで、充実したエンジニアライフを過ごせていると実感していますね。
例えばオタクの仲間と定期的にアニメなどについて話すとき、話すテーマとなるアニメ作品が、実は昔の別のアニメ作品の影響を強く受けていたりするんです。そうした話を仲間から聞かされると、より多角的な視点でアニメを見て、楽しむことができる。それって仕事でも同じで、多角的な視点でサービスや新機能を企画・開発することにおいてもこの多角的視点が多いに役立ちます。

またオタクの内容は、ハッキリ言って一般人100人のうち、1人しかコアな内容まで理解できないと思うんです。その一方で、よく一般の方と初対面の時、私がオタクであることを知るとアニメやゲームの魅力について教えてほしいと言われます。その時、いかにわかりやすく、その魅力を伝えられるかが私にとって大きなテーマであり、また自分が取り組みたいことでもあるんです。それは仕事の面で、あまり技術的なことが分からないメンバーに説明する時にも共通することです。
工夫して説明し、理解してもらえた時はオタクも技術も両方、嬉しいしやりがいを感じますね。

今後は「オタクの社会的地位の向上」を目指して単なる消費者ではなく、オタク文化を発信する側として一生をかけて活動していきたいです。また仕事でも、リブセンスはまだ若い会社なので、自分の力で強い組織づくりに積極的に関わっていきたいですね。

三上さんが勤務する企業:株式会社リブセンスの事業方針


株式会社リブセンス
システム開発部 部長
平山 宗介氏

「当社が求めるエンジニア、それは技術と事業両方に対してトータルで対応できる方です」と語るのは、三上氏が在籍するリブセンスのシステム開発部長である、平山氏。
村上社長によって、史上最年少で東証一部上場を果たした会社として今、注目を集めている同社は現在、求人・不動産などのインターネットメディア運営企業として急成長している。今回紹介した三上氏は、同社の不動産メディアである「DOOR 賃貸」を担当している。

今後、さまざまな分野でマルチメディア展開していく方針であることから、冒頭の平山氏のコメントのように技術だけでなく、事業そのものを育成・コントロールできる人材が求められている。
「特に三上の場合、“オタク”というジャンルで長年にわたって独自のこだわりを持って活動し、それが現在運営している海外オタクファン向け情報サイトのように“形”となっている。このように、主体的にとことん好きなテーマに対して取り組んでいく姿勢こそ、私たちが求めているものなのです」と、平山氏は三上氏を採用した理由について語る。
今後も三上氏のように好奇心が強く、技術と事業の両輪を回していこうとする意欲の高いエンジニアを採用していきたいという。

【今回の○○】ある特定のジャンルの中で、さらに自分にとって関心のあるテーマを見つけ掘り下げることが価値になる

今回三上氏が語ったことでひとつ、注目したのが「海外オタク」というキーワード。実は幼少時からオタク文化を追求してきた三上氏以上に、アニメや漫画に関して深い知識を持っている方が周りにたくさんいるという。
しかしその中で、三上氏は学生時代に海外オタクの方との交流があったことがきっかけで、海外におけるオタク事情に強い関心を持ち、そのテーマに沿った活動をしてきた。だからこそ、その活動でしか得られない価値を見出し、それを仕事にも生かしている。
誰しも好きなテーマやジャンルはあるが、その中でさらに関心を持てるテーマを見出し、掘り下げていくことが、仕事にも、そして人生においても豊かな時間をもたらしてくれるのかもしれない。

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