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最新! 8つのエンジニア職種から採用動向がわかる!職種別 採用天気予報 [13年1〜3月期]
2013年、エンジニア転職市場はどう動くのか。Tech総研では技術系職種を大きく8つに分け、3カ月間の短期予想を載せた。各分野のベテランアドバイザーたちが、この3カ月の求人動向を予報する。
(取材・文・総研スタッフ/高橋マサシ)
早目に動く!できれば年内、2013年なら年初から活動を始めよう
 世界全体で景気の停滞が続く中、日本のエンジニア転職市場にも暗雲が近づきつつあるようだ。これまでの経緯を大雑把に言えば、リーマンショックでドンと下がった求人数は、しばらくは横ばいで推移するものの、2010年からは回復基調に転換し、2011年からは上昇傾向が顕著となった。その後、今年の夏ごろから停滞感が出始めて、来年の1〜3月期を予想する今回の取材では、以下のことがわかってきた。
 ここでは8つの技術職を載せているが、結論から言えば11月現在の求人数は総じて前回とほぼ同様で、好調に転じた職種もある。しかし、キャリアアドバイザーたちは一様に不安げな表情を見せる。

 主な理由は企業の採用基準の上昇と採用意欲の減退だ。来年3月までの年度内は年間の採用計画があるため、「表面上」は採用を続けているものの、「よい人がいれば採用する」スタンスに変わりつつあると言うのだ。あるキャリアアドバイザーは、「採用のブレーキは踏んでいるが惰性で前に進んでおり、いつ止まってもおかしくない状況」 と語る。
 職種別では、前回まで好調が続いてきたIT系職種に陰りが出てきている。先のように全体的な求人数に変化は少ないものの、コンサルタントでは求人減が見られ、気を吐いているのはアプリ系SEのみだ。
 ハード系職種を牽引するのは変わらず自動車業界と特定派遣会社。しかし、好調な制御系SE、回復傾向が見られる電気系、危機感の強まる機械系、いっそう厳しくなった半導体系、化学系と、微妙に差が出ている。どの職種にも言えることは特定派遣会社の求人が増加しており、その背景にはメーカーの開発委託の増加があるということだ。

 「陰り」が顕著になったのは10月からだと、キャリアアドバイザーたちは口をそろえる。彼らの見立てが正しければ、すでに企業の採用枠の縮小しつつあり、今年度いっぱいは徐々に下降を続けそうだ。そして、「来年度はいっそう厳しい状況になる」という意見がほぼ全員から出ている。
 アドバイスは「とにかく早く動くこと」。年末や年初は仕事もプライベートも多忙になり、転職活動を控えたり中断する人が多くなる。しかし、採用枠はすでに締まりつつあり、むしろ競合が減るこの時期はチャンスとなる。本当に転職を考えているなら、今日から動こう。
ページ内の各技術分野へリンクします。
制御系SE 晴れ/曇り
電気・電子系 曇り
アプリ系SE 晴れ
機会・メカトロ系 曇り
コンサルタント 晴れ/曇り
半導体系 曇り/雨
ネットワーク 晴れ/曇り
科学・材料系 曇り/雨
業界別求人人数の推移と今後の予測
 ※2011年10月の「IT通信・インターネット業界」の求人人数を0値として、職種ごとの求人数の推移をグラフ化した。
 ※リクルートキャリアのデータ(2012年11月まで)を基にTech総研編集部が作成。
制御系SE
晴れ/曇り
自動車関連が好調、画像処理やセンサーなどに新需要
狙われるのはこんな人 メーカーの仕事をC言語できっちりと続けてきたエンジニア
 制御系エンジニアの求人数は前回より微増しています。牽引するのは相変わらず自動車業界で、完成車メーカーは各社の求人が出そろいました。募集している分野はパワエレ、EV、モーター、電動パワステ、画像処理、衝突安全などで、エンジン制御を行うECUなどの求人は多くはありません。
 サプライヤーも活況です。前回同様にTier3(3次部品サプライヤー)まであり、サプライヤーが製品開発のシミュレーションで使う、計測器などのメーカーなどからも求人があります。募集企業のすそ野はいっそう広がっています。

 注目業種として「通信・無線」が出てきました。携帯電話だけでなく、デジタル家電全般に通信機能が搭載されるようになり、続いて自動車業界向けや産業機械メーカーからも、無線・通信関連の技術者の募集が増えてきました。
 また、同様に目立ってきたのは、衝突防止装置のためのミリ波レーダーなど、センサー系の制御ソフト開発です。センサーのアナログ情報をデジタルに変換するなどで、ゲームコントローラーなどでも使われており、使用用途の多様化に伴い求人ニーズも増えています。
 完成車メーカーやサプライヤーからこうした仕事を受注しているためか、ソフトハウスからも同様の求人が出てきました。
 自動車業界はC言語の経験者であれば製品知識を問わない傾向にありますが、通信系はさすがに知識がないと難しい。この点は要注意です。  

 メーカーへの転職を希望する人は多いのですが、やはり実務を知るメーカー出身者が有利です。 総じて企業が求める人材は、C言語でしっかりとプログラミングができる人。最初はCで制御ソフトを開発していたが、次にJavaでシステム開発をして、再びCに戻った。こうした人の採用は難しいのが現状です。
 メーカーから受注が増えたためか、特定派遣会社の求人は増加しています。各社の研修制度が充実しているので、Cを学んでいなくても大丈夫です。最近では、中小のソフトハウスから特定派遣会社に転職する人も増えてきました。研修制度の充実や多様な案件を持っていることから、自身のキャリアに合わせた成長を狙える点に、魅力を感じる人が多いようです。
 これだけ採用しているため、今後は充足感が出てくることも考えられます。1月以降の求人数は下降するかもしれません。大切なのは早めに動くことと、フットワークを軽くすることです。大手メーカー1社に絞るのではなく、中堅メーカーやソフトハウスも候補に入れて同時に動く。1社で不採用になったらすぐに次の候補に行けるようにしておく。
 転職はフットワークの軽い人が勝つものです。

制御系SEの求人情報 リクルートキャリア
中途事業本部
エージェントサービス統括部
キャリアプロモーションサービス1部
技術系CA3グループ
キャリアアドバイザー
畑中澄夫氏
畑中澄夫氏
アプリ系SE
晴れ
SAPとSI企業で求人の高止まり、広告系で新しい動きも
狙われるのはこんな人 SAPはLAMPが中心、SI企業は特にJava、.NETの開発経験
 アプリ系エンジニアの求人は高止まりが続いています。特にSAP(ソーシャルアプリケーションプロバイダー)は引き続き好調で、加えて最近は、Web/モバイル広告系の自社サービスを展開する企業の採用意欲が、非常に高まってきました。
 また、直近まで「厳選採用」にシフトしていたプラットフォーマーにも、一部、採用を復活する動きが出ています。こちらに要求されるスキルレベルは相変わらず高いのですが、Web/モバイル広告系は業界への興味や意欲の高さを含めたポテンシャル採用をする傾向があり、非常に狙い目です。
 例えば、プラットフォーマーでは引き続きLAMPのニーズが高いものの、SAPや広告系では必ずしもLAMP経験者を求めておらず、業務系SEや組込み系SEでも十分に対象となります。
 この背景には、スマートフォン・ユーザーの増加によるWeb/モバイル広告のニーズの高まりや市場の拡大がありますが、特にWeb/モバイル広告は多様化や複雑化が進み、市場への迅速な対応が求められています。よりハイレベルな技術で最適化を行うことが重要となるため、エンジニアの果たす役割も高まっていると言えます。
 この流れは、「ゲーム志向はなくてもWeb/モバイルにかかわりたいエンジニア」 にとって、新しいキャリアパスになるかもしれません。

 もうひとつの軸であるSI業界では、大手を含めた多くの企業が年間の採用枠を埋め切っていません。年度末に近づくに従い求人数は減少するでしょうが、充足するまでは選考の通過率は高めを維持することが想定されるため、チャンスと言えます。
 主な積極採用企業は日系ITベンダーです。その中でもプライムと言われる大手企業はもともとの基準も高く採用枠が限られているため、充足するにつれて早めに難易度が上昇します。一方、準大手の採用基準はまだまだ緩和されていますので 「より上流工程を経験したい」「リーダー経験を積みたい」など希望する方には引き続きチャンスです。 いずれにせよ、タイミングを逃さないよう注意してください。
 必要とされるスキルはJava、.Net、C、C++などの開発経験ですが、顧客折衝の機会があるためコミュニケーション力も必要とされます。ただし今は売り手市場のため、技術と人柄を重視するのみで業務知識は問わず、入社後に身につけることも可能です。

 現在の環境下では、SAP業界とSI企業の両方にチャレンジし、自分の適性や志向にマッチする会社を選ぶ人もいます。例えば、マネジメントに向かないと感じる人なら、技術力が重視されるSAP業界に転職する。反対に、技術の追求を志向しない人はSI企業でプレイングマネジャーとして、開発現場を離れずにマネジメントスキルを高める環境を選択する。アプリ系エンジニアにとっては、多様なキャリアパスが選べる時代と言えるでしょう。
 SAPもSI企業も、顔ぶれは変われど1〜3月の求人数はこのまま推移すると予想します。 特にJavaと.Netが使えるエンジニアの求人倍率は数十倍とも言われており、企業のニーズに対して大幅に不足しています。
 最後に、根強い人気の社内SEですが、もともとピンポイントかつ少人数の募集であり特に増えてはいません。ただし、管理部門であるため、今年度の事業実績に伴い増減する可能性はありますので、情報の早期キャッチアップをお勧めします。
 1月より2月、2月より3月と採用枠が縮小していくため、今後は早め早めの行動がよりよい転職実現の鍵となります。
アプリ系SEの求人情報 リクルートキャリア
中途事業本部
エージェントサービス統括部
キャリアプロモーションサービス1部
技術系CA1グループ
キャリアアドバイザー
山副あさ氏
山副あさ氏
コンサルタント
晴れ/曇り
社内SEの求人は減少、旬はコンタクトセンターとマーケ支援
狙われるのはこんな人 カスタマーの要望を分析し、自社ソリューションにつなげる能力
 前回まで続いていた事業会社の情報システム部門(社内SE)の求人は、10月以降激減しています。求人が充足したこともあるでしょうし、コンサルタントが必要なフェーズは終わり、現在はその青写真に従って、業務改善やシステム構築の実行フェーズに移っている。そんな会社も多くなってきたからです。
 一方、大手総合系コンサルティングファームは、これまで同様、引き続きSE経験者を募集しています。ITコンサルタントの求人もあり、こちらはIT系ファームのほか、会計系ファームや監査法人の経験者を求めています。
 コンサルティングファームからの求人は、採用枠は減っていませんが、採用基準が上がってきた印象です。年間の採用計画はあるものの、「目線を下げてでもとにかく採用計画を達成しよう」という企業は減っています。年間の採用人数を昨年より上げるところもまずありません。

 一方、前回も紹介しましたアウトソーシングサービスを拡大するための求人は、積極採用中です。特にホットなトピックとしては、コンタクトセンター周りとマーケティング支援です。
 電話での応対だけでなく、顧客をWebに誘導して自分で問題を解決させることで、問い合わせの量を減らしたり、満足度を上げるような仕事です。顧客情報を分析してマーケティングの支援なども行います。
 BtoC型の消費財メーカー、通販会社、SNS系のIT企業など、顧客満足度の向上や顧客情報の分析によるマーケティングなどは、コストダウンや効率化と違って、いわば前向きな仕事。やりがいを感じる方も多いのではないでしょうか。

 また、PC、サーバー、プリンタなど、オフィスインフラのソリューションでは、SI企業やソフトウェアベンダー、メーカーなど募集する会社が広がってきました。求めているのは、顧客の要望を分析して、自社のソリューションやサービスに結び付けられるような人材。こうした経験があれば、コンサルタントでなくても構いません。
 ただ、コンサルティングファーム以外からの求人は先行きが不透明であり、来年はダウントレンドが続くかもしれません。そのため、天気マークはひとつ下げました。
コンサルタントの求人情報 リクルートキャリア
キャリアプロモーションサービス1部
1グループ
コンサルタント
垣見大介氏
垣見大介氏
ネットワーク
晴れ/曇り
通信キャリアから始まる求人は継続、幅広く進む仮想化
狙われるのはこんな人 ストレージやネットワークの仮想化、Openflowの知識
   全体的に求人数は減っていませんが、上期よりも微妙に採用基準が上がってきたと感じます。求人の中心は前回と同じくモバイル系通信キャリアで、その傾向も変わりません。
 通信キャリアはピンポイントの厳選採用で、求人の中心は通信キャリアから受注した大手ITベンダーと、ITベンダーから仕事を直で受けるベンダーやSI企業です。2次請けベンダーとはいえ、従業員数1000〜2000人規模の企業です。
 徐々に増えてきたのはデータサイエンティストなどDBのプロの求人です。 事業会社、仮想化ベンダー、外資系PCベンダーなどが募集しており、実力のあるデータサイエンティストなら引っ張りだこでしょう。

 重視されるスキルは相変わらずVMwareやCitrixなどの仮想化ですが、今までのサーバーに加えて、ストレージやネットワークへと広がってきました。これらの技術や知識はネットワークエンジニアの武器になります。覚えるのは簡単ではありませんが、同時にサーバーやストレージのスキルや知識が高められます。
 もうひとつのトピックはOpenflow。大手ベンダー各社が進めている、機器に依存しないネットワーク制御技術です。標準化も近いと思われますので、今から学べば将来は、顧客に提案できるコンサルタント的な立場になれる可能性大です。サーバーの仮想化もそうでしたが、出だしに飛びつくのが肝心。まずは資格の勉強からしたらいかがでしょうか。
 このように、ネットワークエンジニアにとっては面白い時代が始まりつつあります。求人数では社内SE含むサーバーエンジニアのほうが多いのですが、最近では上流のネットワークエンジニアを募集する企業が増えてきました。

 技術職種全般に言えることですが、ネットワーク系でも英語力は高い評価を受けますし、実際に英語力を求める企業も多いです。企業に海外拠点があれば、システムが連携した現地の外国人とのやりとりが発生しますし、事業会社の社内SEでも同様のケースがあるでしょう。
 ベストは英会話ができることで、そうでなければ英語でメールやチャットができること。TOIECでは750点が欲しいところですが、600点あれば評価されると思います。
 1月以降は現状で推移すると思いますが、景気の悪化が懸念されます。今年度中の採用予算を来年度に回すことや、来年度の予算縮小も考えられます。できれば今年中、少なくとも今年度中の早い時期の転職活動をお勧めします。
ネットワークの求人情報 リクルートキャリア
中途事業本部
エージェントサービス統括部
キャリアプロモーションサービス1部
技術系CA2グループ
キャリアアドバイザー
高山淳子氏
高山淳子氏
電気・電子系
曇り
メーカー各社に出てきた採用意欲、特定派遣会社も求人増
狙われるのはこんな人 実務経験5年以上が理想、手を動かして設計を続けてきた人
 電気・電子系エンジニアの求人は前回まで減り続けていましたが、ようやく下げ止まりました。8月で底を打ち、9月、10月と増えてきています。全体的に企業の採用意欲を感じますし、内定も以前より出やすくなりました。
 求められる実務経験は一般的に5年くらいですが、2〜3年でも書類審査が通るケースもあります。また、最近では限定的な製品知識を問われない傾向が見受けられます。
 ただ、仮にアナログ回路ならその実務をきちんと続けてきた人、マネジメントではなく実際に手を動かしてきた人が求められます。特にアナログ回路、高周波、電源周りなどの分野は人気が高いですね。

 求人が多いのは自動車業界で、完成車メーカーもサプライヤーも求人の中心は回路設計です。最近は衝突防止装置の回路設計職が目立ってきました。サプライヤーは東海地区が多く、全体的に社数が増加しています。
 社数はさほど多くないものの、半導体製造装置、建設機械、医療機器、パソコン、携帯電話などのメーカーでも回路設計の求人があります。事業会社からは、工場内の設備の生産技術職の大量採用がありました。設備の設置や改良などを行う電気設計エンジニアで、自社の生産設備の電気設計者が求められています。

 特定派遣会社は求人が増加しており、中小から大手まで幅広い企業が募集しています。メーカーからの発注が増えているようで、採っても採り切れないという状態のようです。
 採用基準はメーカーほど高くなく、電気系の学科を卒業していれば、経験1年でも可とする場合もあります。その場合、特定派遣会社は研修制度の充実が特徴なので、研修を素直に吸収できる素養や、積極的に参加する意欲などが重視されるようです。
 応募者の大手志向も薄れてきたように感じます。大手企業からの求人減も理由でしょうが、設計ができれば中小企業でもよいという人や、あえて特定派遣会社を選ぶ人も増えています。
 このように総じて企業の採用意欲は高いのですが、ある程度募集枠が埋まれば、1月以降の求人は減るかもしれません。そうした不安要素はあるものの、現状が続くことを願って、天気マークは前回と同じにしました。
電気・電子系の求人情報 リクルートキャリア
中途事業本部
エージェントサービス統括部
キャリアプロモーションサービス1部
技術系CA3グループ
キャリアアドバイザー
南 浩司氏
南 浩司氏
機械・メカトロ系
曇り
メーカー全般で採用基準が上昇、特定派遣会社は求人が増加
狙われるのはこんな人 現場での設計にこだわるなら特定派遣会社も有力な候補に
 機械・メカトロ系エンジニアは相変わらず東海圏の自動車サプライヤーが求人の中心で、求人数も前回とほぼ同じです。ただ、採用基準が上昇していて、面接の通過率はダウンしています。
 一方、関東圏では前回のように、ニッチトップメーカーのような中小企業が募集しています。こうした企業の特徴は内需型なことで、外需型産業の典型である自動車、建設機械、家電などからの募集はほとんどありません。
 募集職種にはサービスエンジニアもありますが、こちらも医療機器など内需型の企業。採用意欲はあり、求人数も変わらないのですが、経験を重視するなど採用基準は上がってきています。

 元気があるのが特定派遣会社で、求人数が増加しています。大手企業だけでなく、従業員数が十数人規模の中小企業も募集しており、その背景には大手メーカーからの受注増があるようです。
 現在、大手メーカーになるほど設計の実務は派遣社員に委託し、正社員はその指示やマネジメントにシフトするケースが増えているようです。現場で技術に携わりたいなら、特定派遣会社という選択肢もあるわけです。
 このような状況からか、技術力のある特定派遣会社には案件が豊富に集まっており、派遣先企業の業界、製品分野、ワークライフバランスなどを考慮してくれる特定派遣会社もあるようです。設計や生産技術など機械系のほぼすべての職種が対象ですし、派遣先も従業員数が数万人の大手企業から500人程度の中堅企業まで幅広くあります。

 1月以降の予報ですが、少なくともメーカーについては不安です。求人数もセミナー数も前回と変わりませんが、年間計画に従って動いている印象で、採用意欲をさほど感じないからです。外資系のサプライヤーは決断が早いせいか、採用をストップする企業も出てきています。1月以降は採用人数が減り、来年度からもっと少なくなるかもしれません。
 年末に向けてみなさん仕事が忙しくなるためか、例年11月から徐々に応募が減り始め、1月半ばからは急増に転じます。その間は競争率が低くなるわけですから、この間がチャンスです。
機械・メカトロ系の求人情報 リクルートキャリア
中途事業本部
エージェントサービス統括部
キャリアプロモーションサービス1部
技術系CA4グループ
キャリアアドバイザー
山田乃理子氏
山田乃理子氏
半導体系
曇りときどき雨
開発職やFAEの求人数が減少、今後は大幅減の可能性も
狙われるのはこんな人 業態、職種、勤務地などの条件を緩和して活動のできる人
 企業の数は限定的ですが、大手サプライヤーや大手電機メーカーから、設計、プロセス、材料など、幅広い半導体エンジニアの募集があります。リストラなどを行う半導体メーカーからの人材の受け皿になっているようです。
 ただ、半導体エンジニアの採用人数は前回よりも減っています。もともとプレイヤーが少ない半導体メーカーの中には、設計職の募集を止めた企業もあります。一方、企業や業務内容には興味を示しても、勤務先が地方であることなどから応募しない登録者もいます。このような事情から転職市場が活性化していません。

 設計職に比べるとFAEのほうが求人は多く、外資系半導体メーカーや内外資系技術商社からの募集が中心です。以前は開発職からFAEへのキャリアチェンジに躊躇する人もいましたが、現在ではその抵抗感は薄れているようですし、都市部の勤務が多いことであえてFAEを選ぶ人もいます。
 ただ、そもそも開発職は人数が少なく、FAEの対象となる人材も限定的なので、採用人数が目標に達していない。これが各社の採用意欲の理由のようです。FAEの求人は、全体で前回より2割ほど減っていると実感しています。

 このような求人減から、以前もお伝えしましたが、アナログ回路設計など電気系職種へのキャリアチェンジも勧めています。ただ、すでにこうした人材は転職市場にいるので、狭き門となっています。
 開発職では、液晶ディスプレイメーカーからの求人があります。半導体の技術を液晶の分野に転用するわけで、募集企業は「液晶そのものでなく半導体系エンジニアでも可」と考えています。ただ、応募するエンジニアが少ないのです。昨今の状況から、液晶という製品に飛び込むことを躊躇する人が多いのではないでしょうか。
 1月以降の求人数は微減になると思います。可能性としてですが、大幅減も考えられます。
半導体系の求人情報 リクルートキャリア
中途事業本部
エージェントサービス統括部
キャリアプロモーションサービス1部
技術系CA3グループ
キャリアアドバイザー
南 浩司氏
南 浩司氏
化学・材料系
曇りときどき雨
中小の専業化学メーカーから求人、特定派遣会社は求人増
狙われるのはこんな人 化学業界でも特定派遣会社が躍進、柔軟に転職先を考えるべき
 求人数は前回より微増していますが、厳しい状況は変わりません。大手化学メーカーの開発職は変わらずピンポイント採用で、中小の独立系専業化学メーカーの開発職が目立ってきました。
 後者は潤滑材や接着剤など特定製品の材料メーカーで、従業員数は十数人から百数十人規模、ニッチ分野の企業も多くあります。新興国の化学メーカーと競合するので、新製品や高付加価値製品の開発体制を強化しているのだと考えます。
 ただ、こちらもピンポイント採用で、企業は同業他社から横スライド型の転職者を求めています。先の大手企業と同様に「いい人がいれば採用」というスタンスですから、楽観はできませんが、狙い目ならこうした企業になります。

 事業会社が化学部門で開発職を採用する動きは、前回同様に自動車関連が多く、完成車メーカーや車載用電子部品メーカーなどが募集企業です。
 FAEの求人数も前回と同じで、製品に対する知見とコミュニケーション能力が求められます。ただ、以前なら、開発職からのキャリアチェンジが採用されやすかったのですが、現在ではその傾向はあまりありません。
 医薬系メーカーや商社からの求人はあります。試験薬は特定の薬剤を分析機に掛けて反応させるのですが、その薬のルート営業などです。あるいは、医薬品開発業務受託機関からの募集。製薬メーカーから臨床のためのデータ収集を受託し、選定した病院での治験の実施確認や症例報告の回収、報告書の作成などの「モニター業務」です。

 特定派遣会社からの求人は増えています。ただ、電気や機械系のような開発職ではなく、主に分析やデータ収集などの補助的な仕事です。今後はこうしたアウトソーシングが一般的になると思いますし、ある意味で構造変化が起こっていると感じます。
 特定派遣会社に二の足を踏む人もいるでしょうが、意識を変えることも大切です。現在の特定派遣会社は採用基準が緩めですが、一定の人数が充足すれば、徐々にハードルが上がることも考えられます。
 1月〜3月の求人は増えることはなく、少し減少するかもしれません。例えば、先の専業化学メーカーは先行投資型の基礎化学ではなく、最終製品を開発していますから、景気が悪くなると採用を止める可能性があります。次回の天気マークが「雨」にならないことを期待しています。

化学・材料系の求人情報 リクルートキャリア
中途事業本部
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技術系CA4グループ
キャリアアドバイザー
花本直和氏
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